今回はメインキャラ以外の名前の元ネタを紹介します。メインキャラは『黄金の壺』からでしたが、他のキャラも小説由来です。
「クラリモンド・コンティーニ」
→ゴーティエの『死霊の恋』のクラリモンドから。家名は作中に出てくるコンティニ宮から。
「ロミュオー」
→同じく『死霊の恋』の主人公ロミュオーから。
「セラピオン」
→同じく『死霊の恋』のセラピオン司祭から。
『死霊の恋』では主人公である聖職者ロミュオーを吸血鬼のクラリモンドが誘惑するわけですが、拙作では逆の関係になってます。舞台が女子修道院なので必然的にそうなりました。いやまあ、単に名前を借りただけでキャラの造型には影響を受けていないはずですけど。
セラピオンの役回りはほぼ一緒ですね。……いや、やっぱ逆ですかね。勝敗とか。
「キュリルス」「レオナルドゥス大司教」
→ホフマンの『悪魔の霊液』から。
「剣聖メダルドゥス」「王弟ヴィクトリーン」「皇太后オイフェーミエ」
→同じく『悪魔の霊液』から。
この辺はサブキャラとチョイ役、そして名前しか出てこないキャラですね。
剣聖の名前をメダルドゥスにしたのはインパクトのある名前にしたいと思ったからです。剣聖は名前しか出てきませんが、ある意味ではストーリーの展開を左右する重要なキャラですから。名前だけ何度も出てくるし。
この剣聖や王弟周りの設定は現段階ではほぼ白紙なのですが、「もしうまくいって人気が出て続きを書けそうなら、こいつらで話作れるようにしとこう」なーんて考えて思わせぶりな名前にしました。要は仕込みですね。
『悪魔の霊液』を読まれた方ならメダルドゥスって名前、胡散臭くて仕方ないですよね?これだけで話作れそうだなーって。
でもまあ、使わずに終わりそうですね。
「ヌート」
→ボッカッチョの『デカメロン』から。
ヌートだけ『デカメロン』由来の名前となります。「第三日の第一話」に出てくるのですが、主役じゃなくて単なるチョイ役です。
簡単にあらすじを説明すると、遠方にある女子修道院で庭師をしていたヌートが仕事を辞めて田舎に帰ってきます。主人公のマセットがその理由を訊ねると、「そこは若い修道女ばかりなんだが、連中はワガママばかりだし給料も少ないから嫌になったんだ」とヌートは語ります。さらにその修道院がヌートの代わりの庭師を欲しがってると聞いたマセットは「そりゃいい。そこで雇ってもらおう」と下心満載で出かけていき……という話です。
こういう話って大抵は骨折り損のくたびれ儲けみたいな笑い話で終わるんですけど、そこはさすが『デカメロン』と言うべきか、マセットは男の夢をしっかり叶えちゃいます。なんともうらやm……けしからん話です。
余談ですがアゼルの名前を「アゼル・マセット」にしようかと一瞬だけ考えましたが、さすがにやめときました。英断だったと思います。
ちなみにこの話の中で、昼寝していたマセットに最初に声を掛けてくる修道女の二人組がいるのですが、そのイメージがヴェロニカとアンジェリカの最初の登場シーンにちょっとだけ影響してるかもしれません。
もしヴェロニカがなんとなくエロいと感じたなら、それはきっとそのせいです。
以上、キャラ名の元ネタの紹介でした。