我がラッキーダスト領は軍事力が少ない一方で、『暗部』が非常に発達している。
つまりスパイ組織、東の国ではニンジャとか言われるアレだ。
と、いうか今時は武官貴族の方が珍しい。
魔王の時代も終わり、人間同士の内輪もめも終わり、産業革命が興って軍事に費やすコストが減ったからだ。
王都に干渉していない立場なのに影響力が衰えていないのも暗部の仕業。
何か事件があった次の日、急ピッチの工事で元通りになって情報操作が成されているのも暗部の仕業。
ボク達兄妹の外出時にストーカーの如くついて行く人達がよく居るが、それも大体護衛目的の暗部。
たまにアセナが偶然を装ってついてくるのも暗部の仕業だ。
彼女も暗部の一員だからね。
情報操作に、領が運営する新聞社の社長という立場は都合がいいのだ。
そして先程も述べた通り、『暗部の頭領』がハンナさんな訳だ。