糸河造作

日常でクスッと笑えるお話はいつでもどこかに転がってるはず。 戦争、病気、犯罪、人間関係、仕事… ストレスや不安が多いこの世の中で戦うすべての人に少しでもくすりと笑える時間を処方致…

痩せ男は不気味な笑みを浮かべ、グルグルと体を回転し始めた。ついには黒いマントを身に纏った怪しげな姿に変身し、男に語りかけた。 「ふっふっふ、初めまして。私は悪魔です。今あなた、…

「この世界には神によって救われる者と救われない者がいる。」 昔、突然失踪した父の言葉を私はよく思い出す。なぜそんな言葉を私に言ったのか覚えていないが、強く記憶に残っていた。

プシューー ドアが開くと男は電車に乗り込み、すぐに空席を探した。 　良かった。この時間は混むと思っていたが、優先席が空いていた。なに、優先席は誰か優先するべき人が来たら席を譲って…

急に突風が吹き、傘がバサっと音を立て裏返った。 彼は一瞬立ち止まったが、めくれ上がった傘を直しもせず、少し笑を浮かべ、足軽に歩を進めた。

記憶をなくすのには理由がある。 高齢になる、事故にある、あるいは大きなストレスを抱えてしまうなど…

お金持ちの友人との付き合いに嫌気が差した男は、見返してやろうと友人を肝試しに誘う。そこで起こる冷や汗物語。