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片羽の鳥wシリーズ進行中


片羽の鳥~現代編と片羽の鳥が進行

両方とも、見ごたえのある作品ですよ

8件のコメント

  • キャラクターコラボ、やりたいです😆
    ただ、参加にあたり2つばかり確認したいことがあるのですが😊
  • 3人目キャラクター
    『饕餮(とうてつ)と呼ばれた娘』

    遥か昔、まだ中国に王朝と呼ばれるものが出来る前、
    中国大陸の黄河の上流に遊牧民の村がありました。


    ある日、少女の幼馴染の少年が村の掟を破ります。神聖な祭壇に忍び込んだのです。
     村の掟を破ったことで少年は呪われています。
    それまで他の村人と同じように白狼神が守ってくれていた饕餮の呪いを受けてしまったのです。

    少年は饕餮の姿になったところを運悪く村人達に見つかってしまいます。
    月が出ている時間しか人間の姿ではいられない呪いなのです。

    村長は少年が人間の姿でいる時間をみはからい、
    少年をやむなしと公開処刑します。

    幼馴染の少年が殺されるところを止めに入った少女は村長に左手を肩の部分から切断されます。


    そして、少年は殺されてしまいました。

    しかし。


    少女の切断された左手の部分には、
    饕餮の姿となった幼馴染の少年が憑依し、
    暴走する左手は次々と村人達を殺していきました。

    やがて、饕餮と呼ばれるようになった少女はある時、村を出ます。
    友達を増やしながら
    自分達子供の力だけで助け合いながら、
    差別されることの無い新しい村を作っていきました。
    このお話は、そんな時代に生きた少年少女達の心温まる物語です。



    白狼様の祠

    「クイ~!いる~?」
    少女は村はずれの洞穴に入ってそう叫んだ。
    「ゴゴゴゴゴゴー!」
    「ミシミシミシミシ」
    「ドスン!ドスン!」
    「ミンか~?すまんね」
    洞穴の奥から毛むくじゃらの巨大な化け物が姿を現した。
    「もうあれから一週間くらいたつよ!あんたのご両親、すっごーく心配してるんだから」
    「そうなんだ。でも俺もこんな姿になっちゃね」
    「村長の呼び掛けであんたの捜索隊も結成されたのよ。
    どうしたらいいの?もうじき、ここの洞穴も見つかってしまうわ!」
    少女は慌てながらそう言った。
    「俺は太陽が沈んでいる時だけは人間の姿に戻れるんだ。
    だから今日、日が沈んだら俺は村を出る」
    「……。」
    一瞬、沈黙の時が流れた。
    「念のため聞くけどさ。あんたそれ、本気で言ってる?」
    「ほ、本気だとも。俺の事はかまうな。俺は怪物なんだし。
    かくまうとミンまで殺されてしまうかもしれないし。」
    「は~そう、わかった。じゃあ、一人で頑張ってね」
    「ちょ、ミン、俺を見捨てるなよ~!」
    「冗談よ、冗談。素直になりなよ。
    一緒に村を出て、元に戻す方法を探しましょ!
    で?こういう時は何て言うのかしら?」
    「何て言うの?」
    「お願いします。はい、お願いしますは?」
    「俺一人じゃ寂しいです。ミンさん一緒についてきてください。お願いします。しくしく。」
    「わかりました。それにしても、この物語ってわりとシリアスで真面目な話なのに、どうしてあんたはそんな情けない性格なんだろうね?」
    「俺もしらんわ!」

    遥か昔、まだ中国に王朝と呼ばれるものが出来る前、
    中国大陸の黄河の上流に遊牧民の村がありました。 そこには一人の少女と、幼なじみの少年がいました。
    ある悲惨な事件をきっかけに少女は村を出ます。
    友達を増やしながら
    自分達子供の力だけで助け合って新しい村を作っていきました。
    このお話は、そんな時代に生きた少年少女達の心温まる物語です。

    一週間前
    「なあ、ミン?今日も丘の高台に遊びに行こうぜー!」
    「あ、ちょっと待って!お母さんに帰るまで留守番頼まれているから」
    「え~、そんなの後にしようぜ!」
    俺はミンにそう言った。
    「クイ、ごめ~ん。あたしんち、家族多いじゃん?一番下の子のお守りあるし」
    「ミンは次女だろ?姉ちゃんにやらせればいいじゃん!」
    「無理無理。うちは姉さんが家事全般を仕切ってるのよ」
    「お母さんは?」
    「母さんは、羊の皮で服を作ってるわ!それに、
    姉さんに対しては花嫁修業でそうしてるのよ」
    「あ~、わかった。じゃあ、俺の先に丘に行ってるから、
    ミンも空いたら来いよ!」
    「は~い!」
    俺は子犬のチーを連れて先に丘に行って遊ぶ事にした。

    「チー!そら、もう一回投げるから、ちゃんと取って来いよ!」
    「クゥ~ン!!」
    「いくぞ!そらっ!」
    「キャンキャン!」
    俺は家畜の骨をナイフで薄く削って、チーと一緒に投げて遊んでいた。
    「おっと!投げる向きが大きくそれてしまった!
    チー、俺ちょっと拾って来るから待っててくれよ」
    俺はそう言うと、骨が飛んだ丘の窪んだ洞穴のある場所へ向かった。
    洞穴の中には俺達の村の神である白狼様という神様が祭られてるらしいんだが、神聖な場所みたいで、
    名前はよく知らないが神と話が出来る家系の一族しか中には入れないらしい。
    俺は辺りを見渡しても骨が見つからなかったので、
    洞穴の手前まで行ってみる事にした。
    「せっかくここまで来たんだし、
    奥まで行かなかったら大丈夫だろう」
    俺はそのまま、慎重に洞穴の中に足を踏み入れた。

    洞穴の中はひんやりしていて、どこか薄気味悪いイメージがして
    怖くなってきた。
    「こっ、恐くなんて無いぞ~」
    「中に誰かいるのか?」
    外から大人の男の人の声がした。
    ヤバい!見つかったら親父や村長に怒られる!
    俺はやむを得ず、捕まらないように洞穴の奥まで進んだ。
    真っ暗だな。あっ!奥が明るい!
    奥の方は天井が高くなっていた。そして、そこには小さな穴があって、そこから日の光が射し込んでいた。
    俺は明るい奥へ進んだ。
    一番奥には何やら狼の顔と人間の体をした土を固めて作り、彩飾を施した像が立っていた。
    「すげぇ!」
    俺は驚きを隠し切れなかった。
    像の回りにはお供えものとして、壺や装飾品などが並んでいた。
    俺は装飾品の中で、真ん中に安置されていたモノに目が行った

    これは、狼の牙かな?
    次の瞬間、狼の牙に突然目が現れて、俺は眩しい光につつまれ意識を失った。
    「………。」
    「…イ?」
    松明の暖かい光とパチパチという音がする。
    なんだか心地いいな。
    「…しっかりして!」
    「クイってば!」
    「ミン…なのか?」
    「意識が戻ったのね。全くもう、心配したじゃない!」
    ミンは怒っていた。
    「今は?」
    「今はもう夜よ!チーがね、クイがここにいるって突き止めてくれたのよ。チーにも感謝しなさいよ」
    「チーもありがとな」
    「クゥ~ン!」
    「チー、よせって、くすぐったい」
    チーは上機嫌で俺に甘えてきた。
    「ところでミン?聞いていいか?」
    「どうしたの?」
    「俺がここに忍び込んだ事、親父や村長は何て言ってた?」
    「やっぱりそこ心配してるのね。大丈夫よ。まだ誰にも言ってないから」
    「よかった~」
    俺は少し安心した。
    俺はその日は家に帰らず、明るくなるまで洞穴の中でミンと話をしてすごした。
    「クイ、お日様出てきたね!…?」
    あれ?急にミンは無口になり、驚いた顔で俺のほうをただ見つめていた。
    「どうしたの?ミン?」
  • コラボのキャラクターのデータありがとうございます。
    スニーカー文庫とファミ通文庫の規定文字数に間に合わせたい作品が2つありますので、コラボの作品の執筆をさせていただくのはファミ通文庫の募集が始まってからでも大丈夫でしょうか?

  • それでお願いします
  • コラボ企画の小説お時間を頂き申し訳ありません。
    先ずはショートショートとして作品を書いて掲載させていただこうと考えています。
    よろしくお願いします。

    ところで話題は変わりますが、
    隠れた名作を他薦するという自主企画を本日立ち上げたのですが、暇三様の作品を紹介させていただいてもよろしいでしょうか?😊
  • いいですよ、ぜひお願いします、では
  • あ、それとメアリさんと比較的ゾンビな俺も「最新作」に絡ませていいでしょうか
    (その場合ーー違うタイトルになりますけどいいでしょうか)
  • 最新作に絡めて
    違うタイトル、もちろん大丈夫です😊

    エッセイでの紹介を承諾いただきありがとうございます😊
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