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Lemarquéenblanc

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muto_yugi62098
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  • 5日前

    DANTÉ INFERNO

    ─── ダンテ・アリギエーリの黒き伝説 ─── はるか昔、地獄は死者だけの領域ではなかった。 それは、生者をも呼び寄せる深淵だった。 ダンテ・アリギエーリ。 彼はただの詩人ではない。 人々は彼を「地獄に選ばれ、生きて帰還した者」と呼んだ。 ある夜、フィレンツェが静寂に沈む中、ダンテは忽然と姿を消した。 肉体は冷たいまま横たわり、魂だけが引き裂かれ、禁じられた門の前へと投げ出された。 「この門をくぐる者、一切の希望を捨てよ」 門は守護者なく開かれ、まるで彼を待っていたかのようだった。 彼を導いたのは、詩人ウェルギリウスの影。 天使でも悪魔でもない、境界に縛られた古き霊。 ダンテが地獄の円環を進むたび、地獄は彼を拒まなかった。 炎は身を焼かず、怪物は跪き、亡者たちは名を囁いた。 氷に閉ざされたルシフェルでさえ、彼を見て微笑んだという。 だが、代償は確実に支払われていた。 一つの円を越えるごとに、 彼は何かを失った。 眠り、温もり、恐怖、そして人間らしさ。 やがて残ったのは、 狂気に耐えうる「証人」だけだった。 現世に戻ったダンテの心臓は動いていたが、 その瞳には地獄の景色が刻まれていた。 血の河、燃える天、砕けた天使たち。 だから彼は書いた。 創作のためではない。 封印のために。 一節は楔となり、 一篇は扉を閉ざす鎖となった。 人々が「神曲」と呼ぶその書は、 詩ではない。 それは――警告だ。 もしその言葉が忘れ去られ、 誰にも読まれなくなった時、 ダンテが辿った道は再び開かれる。 そして地獄は、 人の世界への帰り道を思い出すだろう。
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  • 1月21日

    🔥 黒きイカロスの神話(Icarus Noctis)

    語られることのないイカロスが、かつて存在した。 その父ダイダロスは、 逃げるために翼を作ったのではない。 太陽へ至るために、それを鍛え上げたのだ。 太陽とは、ただの星ではない。 それは太古より人を見下ろす 意志ある光であり、 人の傲慢を測る眼であった。 ―――――――――― 🪶 禁じられた翼 イカロスの翼は、 羽毛と蜜蝋だけで作られてはいなかった。 そこには、人間の思念が織り込まれていた。 神に届きたいという渇望、 肉体への嫌悪、 そして―― 人であることへの拒絶。 父は言った。 「高く飛べば焼かれるのではない。 太陽に近づけば、 お前は“認識される”」 ―――――――――― ☀️ 太陽の呼び声 イカロスは飛んだ。 空は次第に静まり、 雲は後ろへ退いた。 太陽は遠ざからなかった。 むしろ―― 彼に向かって開かれていった。 熱は外からではなく、 内側から生じた。 まるでイカロス自身が、 光に応答しているかのように。 翼はまだ崩れなかった。 太陽は、彼の墜落を望んでいなかった。 太陽が欲したのは―― 同意だった。 ―――――――――― 🌞 見てしまったもの 限界を越えたとき、 イカロスは光を見なかった。 彼が見たのは、 太陽の内部に封じられた 無数の「名もなき者たち」。 かつて昇ろうとした者、 真理を覗いた者、 神になろうとした人間たち。 彼らは罰せられたのではない。 燃料として受け入れられていた。 その瞬間、 翼は崩れ落ちた。 役目を終えたかのように。 ―――――――――― 🌊 墜落という帰還 イカロスは海へ落ちた。 だが、完全には死ななかった。 肉体は水に沈み、 名は空に残った。 それ以来、人は言う。 真理を求めすぎた者、 光を直視しようとした者、 人間であることを拒んだ者は―― 皆、イカロスの熱傷を内に宿す。 ―――――――――― これは教訓ではない。 戒めですらない。 ただの記録だ。 越えてはならないものが、 確かに存在するという証明。
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  • 1月15日

    भूमिगत राक्षस

    地の底に棲むもの(ちのそこにすむもの) はるか昔、 人がまだ大地の声を恐れていた時代―― 山の下、岩と闇のさらに奥に、 名を持たぬ魔が棲んでいたという。 その存在は、姿を見せることはほとんどない。 ただ、夜になると地の奥から 呼ぶような声が聞こえた。 迷った旅人。 欲に目が曇った者。 悲しみを抱え、居場所を失った者。 彼らは皆、 「地面が口を開いた」と語り、 二度と戻ることはなかった。 村人たちはそれを 「地喰らい(つちぐらい)」と呼んだ。 それは人を喰うのではない。 人の“存在”を奪うのだという。 連れ去られた者の名前は、 やがて誰の記憶からも消える。 まるで、最初から この世に存在しなかったかのように。 古い石碑には、 こう刻まれている。 「地の底を見るな 名を呼ぶ声に応えるな もし振り返ったなら お前は、もう“こちら側”ではない」 今も、 人の足が届かぬ地下深くで、 それは静かに待っている。 次に、 名を失う者が 現れるのを。
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  • 1月11日

    LE début du voyage 🔥

    夢デザート編完結のお知らせ 感謝 新たな旅へ 皆さん、こんにちは。 おかげさまで「ドリームデザート編」を無事に完結することができました! 読んでくださった皆さん、本当にありがとうございます。 皆さんの応援、コメント、リアクションがあったからこそ、ここまで書き進めることができました。 この旅はここで一区切りですが、物語はまだまだ続きます。 新たな舞台、新たな冒険が皆さんを待っています。 これからもどうぞ、私たちと一緒にこの世界を歩んでください。 改めて、心から感謝を込めて。 次の旅でお会いしましょう!
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  • 1月5日

    彼女は答えではない ( Lilith légende mésopotamienne )

    彼女は今もなお、星々の影の中に在るという。 砂漠の息吹から生まれ、神でも人でもない存在。 夜の中心で叫ぶ、風の影。 その名を、誰が最初に呼んだのかは知られていない。 かつて、イナンナの庭に立つフルップの樹の根元で、 彼女は囁いていた。 星に消された姿で、理解されぬ言葉を。 神々でさえ、その意味を測れなかったという。 彼女には王座も神殿もない。 あるのは、世界と世界の狭間、 光が届かぬ空白のみ。 ギルガメシュが斧を掲げたとき、 彼女は逃げたのか。 それとも、星の奥へと溶け込んだのか。 答えを知る者はいない。 ある者は言う。 彼女の叫びは呪いではなく、問いなのだと。 ――光の向こうには何があるのか。 ――星が死ぬとき、沈黙は誰に語られるのか。 夜空を見上げる者の瞳に、 影よりも暗い輝きが触れるとき、 それは彼女なのか、 それとも、問いそのものなのか。
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  • 12月30日

    Isaac Newton 🍎🍎

    プロローグ ― アイザック・ニュートン 17世紀、アイザック・ニュートンは近代科学の基礎を築いた。 彼は、物体の落下と惑星の運動が同一の原因――万有引力――によって支配されていることを示した。その力は質量に比例し、距離の二乗に反比例して作用する。 ニュートンは運動の三法則を確立し、慣性、加速度、そして作用・反作用という概念を明確に定義した。これにより、地上の物体から天体に至るまで、その運動を正確に予測することが可能となった。 数学においては微分積分法を創始し、連続的な変化を解析するための新たな言語を与えた。光学の分野では、白色光が複数の色から成ることを証明し、当時の常識を覆した。 これらの研究は『プリンキピア』にまとめられ、宇宙を数式と法則によって理解できる体系へと変貌させた。 こうして宇宙は神秘そのものではなくなり、観測と計算によって解き明かされる対象となった。
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  • 12月28日

    CARCOSA

    カルコサは、人の世界に完全には属していない。 この都市は、現実がかろうじて形を保つ境界に存在し、 法則が絶対性を失い、理性が静かに崩れ落ちていく場所だ。 不自然なほど白く、滑らかな建造物は、 時間という概念そのものを拒むかのように佇んでいる。 空には源のない病的な光が満ち、 その下を歩く者は皆、 自らの存在が何か眠れるものを揺り起こしてしまったかのような錯覚に囚われる。 カルコサにおいて、沈黙は決して空虚ではない。 それは――見ている。 そして、聞いている。 古き者たちは語った。 この都は統治されているのではなく、 “保たれている”のだと。 まるで、名もなき何かが世界の喉元を掴み、 崩壊を先延ばしにしているかのように。 長く滞在した者は、やがて同じ夢を見る。 あり得ぬ構造の塔。 黄色のヴェールに隠された玉座。 そして、どの空にも属さぬ“視線”。 カルコサは脅かさない。 ただ、待っている。
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  • 12月28日

    この物語を読んでくれるあなたへ

    読んでくださって、本当にありがとうございます。 投稿から三か月で、 300回以上の閲覧、200以上のいいね、 そしてフォローや★をいただけたこと、 心から感謝しています。 一つ一つの閲覧、一つ一つの反応が、 この物語を書き続ける力になっています。 この世界には、まだ明かされていない真実や、 これから描かれる戦い、別れ、そして希望があります。 最後まで、この混沌の年代記に 付き合ってもらえたら嬉しいです。 これからも、どうぞよろしくお願いします。
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  • 12月25日

    ナイル川の恐ろしい生き物

    ナイルワニバシ(別名:シュービル)は、東アフリカ原産の実在する鳥類であり、主にナイル川流域の湿地帯や人里離れた沼地に生息している。 主な特徴 全高:最大約1.5メートル 翼開長:約2.4メートル 嘴:巨大でサボット(木靴)のような形状をしており、非常に頑丈 鳴き声/音:嘴を激しく打ち鳴らし、銃声や爆発音のような乾いた轟音を発する 行動:長時間まったく動かずに獲物を待ち、瞬間的かつ圧倒的な精度で襲いかかる この鋭く荒々しい音は、威嚇・意思疎通・縄張りの主張のために使われ、その存在にほとんど超自然的とも言える威圧感を与えている。 古代の人々はこう語ったという。 ナイルワニバシが空を打ち鳴らすとき、 それは鳴き声ではなく、天そのものが放つ警告なのだと。 その響きは神々の怒りの前触れであり、 「天より響くその一発」を耳にした者は、 逃げるか……さもなくば消え去る運命にあると。
  • 12月13日

    Merci !

    読者の皆様、『The King in Yellow』を始めたとき、これほど短期間でこれほど多くのことを達成できるとは思っていませんでした。最後までお付き合いいただければ幸いです。<<merci à @itcan , @fuuuuuuu,@phytre>>
    • 1件のいいね
  • 12月5日

    今回の更新について

    最新話を更新しました! 今回の章では、ハストゥルとバンがついに「自分のアニマの本質」と向き合う展開です。 ぜひ読んでいただけると嬉しいです! 『黄衣の王と不揃いな瞳の反乱 ― 混沌の年代記』