しばし物書きを休んでいましたが、最近戻って来て作品の投稿も再開したので。ここいらに自身の作品のこぼれ話でも試しに一つ。
……これ~どなたか~ミルカナ~?
まず、創作は『引き算』とよく聞きますが、私は苦手である。非常に苦手である。
ある時に気が向いて、試しに何か書いてみようと思い立ち。メモ用紙に箇条書き。『和風』『巫女』『ファンタジー』と好みのワード。
そこに加えて『性転換』『獣耳』『妖怪』と。
さらに加えて『刀剣』『異能』『バトル』と。
まとめて三行で、物語の骨組みが完成。
あらすじは、原稿用紙1枚。
序章の独白が2000文字。序章のつかみまで5000文字。序章そのものを短編小説としても成り立つようにと『起承転結』で80000文字。
序章が後日談のような形になったので、序章に至るまでの内容で一章として書き始め、簡潔にまとめる事ができず300000文字。文庫本二冊程度を越えてしまいそうな容量となり、一章を三分割して単独で成り立つように修正。そこで気が付くのです。『あれ、主人公がまだ登場すらしていないぞ』という事実に。恐ろしい。
私の創作は『引き算』でも『足し算』でもなくて、容量だけ無駄に延々と増大してしまう『掛け算』だったのです。恐ろしや。いやー、皆さんも気を付けて下さいね。