同じくカクヨムで小説を書いている親友がいます。
その名を「鎢」というのですが。
此度はその小説を紹介させてもらいます。
ADJUSTING(→https://kakuyomu.jp/works/822139840476348809)
「プレデターの来訪により地方の閉塞感から抜け出し、東京で「勝ち組」となった三田が手に入れた幸せは、一瞬にして奪われた。彼が頼れるのは、友が残した断片的な情報と、すべてを失った自分の狂気じみた執念だけだった。
なぜ、東京の夜空から星は消えたのか?
なぜ、プレデターの肉が闇取引されるのか? そして、なぜ彼の家族は殺されなければならなかったのか?
12月25日を前に、人々が虚飾の光に踊る中、三田は愛する者たちのために、この「眠らない街」のシステムの根幹に迫る。その先に待つのは、救済か、それともさらなる絶望か。
――欲望と虚無が支配するディストピアを舞台にした、魂の復讐劇。」
この紹介文だけで相当な大作な気がします。
この小説、マジですごい。
本人は小説を書き始めたきっかけを、僕に触発されたと言っていたのですが、そんな事言う資格ないほどにすごい小説を書いている。
彼の何がすごいって、まず情景描写と比喩の巧みさ。
体の中心に電流が流れるような鋭い情景と、その導体の中に未だ優しくあるいは抉るように存在する感情や記憶に心を奪われます。
例えば(一部ネタバレになりますが)。
キーワードでタイトルでもある三田の「調整」を、「子供がチキンライスからグリーンピースを除く」って言っているんです。
すごくないですか!?何ですかこれ。
このシーンね、小説のクライマックスなんです。プレデターへの憎悪の根源、家族を奪われた三田の苦しみが伝わってきます。現在の三田にとって「調整」がどれほど簡単なことかが分かります。そして子どもの微笑ましい様子と、破壊的な調整の対比も胸に響きます。
こんなすごい比喩……聴いたことがない……
この小説は、僕の創作意欲に油を注いだ、個人的にも大切な小説です。
どうか読んでください。素晴らしいです。本当にすごい作品です!