皆さま、こんにちは。繭乃仔猫です。
本日は少し、『Jardin miniature』の原点について、お話ししてみたいと思います。
その始まりは、中高生の頃に流行っていた「交換ノート」でした。友人とともに物語の設定を考え、一話を書いては相手に渡し、今度はその続きを書いてもらう。そんなふうにノートを交換しながら、一つの物語を紡いでいました。
これが、思いのほか楽しくて。
思い返してみれば、幼い頃から「ごっこ遊び」が好きだったように思います。誰かになりきってみたり、架空の世界に思いを巡らせてみたり。もともと空想することが好きだったからこそ、物語を作る楽しさにも、自然と惹かれていったのかもしれません。
……もっとも、友人との交換ノートは、なかなか長続きしなかったのですが(笑)。
実は、交換ノートを楽しんでいたその傍らで、自分でも一つの物語を作り始めていました。それが、今の『Jardin miniature』の始まりです。
とはいえ、当初はひたすら設定を考えてばかりでした。世界の成り立ちや歴史、登場人物たちの性格や生い立ち、そして複雑に絡み合う人間関係……。そうした設定を思い描くことは大好きなのですが、それらを一つの物語として形にするのは、昔からどうにも不得手でして……。
一度は小説として形にしてみたものの、後になって読み返してみると、描写は十分とはいえず、物語の中身も随分と粗削りなものでした。あちらこちらに矛盾が見つかり、今となっては、何とも微笑ましい原稿だったように思います(笑)。
そんな昔の原稿を、思い立ったときに見直しては少しずつ書き改め、またしばらく筆が止まって……。考えるのに時間がかかるのか、つい寄り道をしてしまうのか。そんなことを繰り返しながら、長い年月をかけて、のんびりとこの世界に向き合ってまいりました。
ちなみに、今年に入って息抜きに短編を一作書いてみたりもしましたが、基本的には『Jardin miniature』一筋です(笑)。
かつては自分の頭の中にしか存在しなかった世界を、今はこうして物語として綴り、皆さまに知っていただけるようになりました。そして、そこに生きる登場人物たちの歩みを温かく見守っていただけていることが、何だか少し不思議で、とても嬉しく感じております。
これからも、あの頃から思い描いてきたこの箱庭の物語を、大切に紡いでまいりたいと思います。
いつも拙作にお付き合いくださる皆さまに、心より感謝申し上げます。