以前雑誌の編集をしていた、50代の読専です。 誤字脱字などの校正は得意ですが、ここでは指摘しません。内容が入ってこないし、仕事を思い出して楽しめないので。 ただし、矛盾や整合性は物語が破綻する場合があるので、言及する場合があります。 物語は紡げないんだよなぁ、レポートなどを書いていたから。(-_-;)
春は素晴らしい。 鼻孔をくすぐる沈丁花の香りに弾む君の笑顔を、桜が讃える。 夏が待ち遠しい。 僕の名を呼ぶ君の声に、蝉時雨も蚊帳の外へと消える。 秋が待ちきれない。茜色の空を眺める君は灯火のように儚く、美しい。 冬は 「お前、何気持ち悪い文章書いてんの?」 はんじょう!? え、どうして?いつの間に? 「いや、ここ楽屋だろ。台本読んでんのかと思ったら気持ち悪りぃ。春だの夏だの、お前引きこもってるから分かんねえだろ。」 はんじょう、それは文学に対する冒涜だよ。 「好きな子でも出来たのかよ。」 そ、それは。 「まぁいいや。ほら、リハーサルの時間だから行くぞ。」 楽屋から去る背中に言葉は出ず、溜め息と共に紙は丸めて窓から投げ捨てた。 春風に乗り紙屑は青空を舞う。 2人の恋の行方は、捨てられた紙屑はどこへ向かうのか。 おにやの本当の気持ちを唯一知る紙屑にもその行方は分からない。 冬は忘れない。はんじょう、君が産まれた季節だ。
色んな百合を書きます。 既刊 ★性悪天才幼馴染との勝負に負けて初体験を全部奪われる話(スニーカー文庫)1~3巻 ★性悪天才幼馴染との勝負に負けて初体験を全部奪われる話(角川コミックス・エース)1巻 ★好きな子のいもうと(スニーカー文庫)1巻
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