7月5日に完結を迎えました青春ラブコメ作品『パラディーゾ!』を、第5回カクヨムWeb小説コンテスト朝読小説賞(ラブコメ部門)に応募し、既存作ではありますがカクヨムコン長編部門に参戦する事と相成りました。
Twitterをご覧の方は既にご存知かとは思いますが、今まで私は「カクヨムコンは完全に関わらない」としておりました。
最大かつ唯一の理由が、「読者選考の脆弱性」です。
改めてカクヨムコンの仕組みをご説明させていただきますと、「読者選考でランキング上位になった作品が最終選考に進む」というものです。
この読者選考、その「穴」については第1回の頃より指摘があったと記憶しています。
それは、「複数アカウントによる不正評価」というものでした。
これ以外にも脆弱性の指摘はありましたが、作者として最も影響が大きいのはこの点であると考えています。
簡単にいえば、「自分の作品へ大量に評価をつければランキングが上がって読者選考を通過しやすくなる」というものです。
また、「他人の作品に不正な評価をつけて、評価したアカウントが削除された後に誰かが評価をすれば逆に順位が下がる」という手法で、コンテストの妨害行為を行う不届き者もいたと聞いています。
細かな仕様は憶えていないので相違点はご容赦頂きたく。
こういった事件・トラブルのせいで、自ら筆を断つ選択をした方が、毎年何人もいらっしゃいます。
だからこそ、私はこれまで「カクヨムコンの読者選考は廃止すべき、そうでないならコンテストには一切関わらない。作品を出すこともなければ応募作を読むことも評価も選考期間が終わるまでは決してしない」というスタンスでおりました。
そんな考えが少し揺らいだのは、やはり本作の完結が理由です。
長編を一応なりとも書き上げた、ならばクリエイターとして腕試しをしてみたい。
しかしカクヨムコンは納得の行かないシステムであるし、己のポリシーに反しては筋が通らない。
裏を返せば、「読者選考さえなければ、応募することに異議はない」ということでもあります。
ちなみに、惜しくも受賞ならずでしたが、昨年の短編賞に応募したのはまさにこの点でした。
そして今回、新設された「朝読小説賞」。
全く触れなかったので気にもとめていなかったのですが、こちらも「読者選考なし」。
ならば、参加をしても良いではないか。その上恋愛小説で求めるのは「青春モノ」であるという。
ちょうど、ここに相応しい作品がある。
ということで、今回参加に踏み切りました。
これで長話はおしまいですが、もう一つだけお知らせを。
現在連載中の新作『僕の彼女はミッキーマウスに恋してる』は、12月8に第1章第5話を公開しました後に、「カクヨムコン休み」に入ります。
第2章はまるまる「東京ディズニーランド・初デート編」として、2月上旬より順次お届けいたしますので、どうぞお楽しみに。