『風雨降るとき』をご覧になって下さっている皆様、はじめまして。作者のクロセと申します。
現在時点(2026,10,3)での最新話、File.7のカットシーンを載せさせていただきます。こちらは過去に書いたもの、そのままになります。故に情景描写や行動の描写などが無に等しいです……。
時系列は、File.7終了後になります。若干ブロマンス要素があるような気がしておりますがどうなんでしょうか……?
宜しければどうぞ。
一眞 Side
話をして、家に帰ろうと二人で歩く。
新宿駅で降りて、歌舞伎町へ。
道中にも関わらず、俺たちはよく足が止まる。
「よ~ぉ嬢ちゃん、俺とそこの店にでも」
「僕は男です」
「そこのかわいい方、俺様と一緒に」
「僕は警官です」
「可愛い女の子じゃあないですか、僕とそこで一服」
「僕は男です」
「でも可愛らしいですよ? そんなまさ――」
食い気味な一言が、赤目の持ち主から飛び出す。
「僕は警官です」
「でも衣装は着てないじゃないですか、さぁ僕と一緒に――」
「行くっスよ、赤さん」
とてつもなく誘われるのだ。
主に男から。
本人がことごとく断っているので大体問題ないけれど、たまに危険人物が湧いてくる。
最後のやつだ。
あれは流石に口を出してしまった。あのままだと押し問答だ。
野郎の人だかりから解放されたあーちゃんはこういう。
「衣装じゃない、せめて制服と言ってほしい……」
今日も今日とて盛大な独り言だ。
「まーまー、今日もご盛況でしたっすねぇ」
彼の肩に片腕を乗せて、ニヤニヤと笑って見せる。
「どこも嬉しくない!!」
彼の、こればかりはキッパリとした物言いに、俺は少しだけ笑っていた。