次回予告!

次回予告のみです。本編はありません。本編はみなさまの心の中に……。



漸く辿り着いた天竺はパエリア屋だった。バターを塗った金属を犬に投げるイバラ姫は魔女狩りに出された蝋燭に赤い絵を描く人魚を星の王子から救い出したがイカダのジョナサンは難破した。次回。童話からの脱出。ご期待ください。


親指小僧との指相撲に勝ったイバラ姫は童話からの脱出に成功した。しかし蝋燭の罠にかかり人魚共々捕まってしまう。地下室に幽閉されたふたりの前に現れたゴンギツネは汚く笑うのだった。次回。赤い蝋燭と悲鳴。ご期待ください。


変態狐を溺死させた狸は監禁凌辱されていたふたりを救い出したが猟師に鉄砲で撃たれて死んだ。早速鍋。睾丸を丸飲みする人魚と雪女に無理矢理押し込んで遊ぶイバラ姫は食事で英気を養うのだった。次回。海水浴。ご期待ください。


雪女は正気を失ったが姫と人魚に力は戻った。そんなふたりの前に現れた裸の王子様。彼に一目惚れした人魚が声を出すと彼女は泡となり消えた。王子を海に沈め人魚を弔うイバラ姫。その目には……。次回。泡沫。ご期待ください。


何もかも傷付けてしまうイバラ姫にとって村を壊滅させた人魚はお互いに傷付け合える友だった。傷心の姫は氷の女王の噂を聞き北へ向かう。たまに雪女にイバラを突っ込むが気分が晴れることはなかった。次回。傷。ご期待ください。


イバラ姫と雪女に立ち塞がったのはツバメに乗った一寸法師。足止めのために金メッキ王子像が放った希望だが姫の一撃で地に落ちた。しかし瀕死の一寸法師が行った突撃が奇跡を起こす。次回。針剣士のハリケーン。ご期待ください。


一寸法師の巻き起こしたハリケーンによって吹き飛ばされたツバメは地に落ちおばあさんに舌を切られ絶命した。ツタの壁で攻撃を防いだイバラ姫は街へ到達すると金メッキ王子像を砕くのだった。次回。氷結イバラ。ご期待ください。


街を壊滅させたふたりの行く手を遮るアラビアンナイト。魔法の絨毯爆撃で殲滅を試みるが氷とイバラの盾に阻まれる。だがその場に磔にできた。物量で押し切る策に対しイバラ姫に打つ手はあるのか。次回。渇飢。ご期待ください。


渇きと飢えで倒れたイバラ姫を守る雪女の盾はアラビアンナイトの猛攻で破壊された。倒れたふたりを取り囲む男達。中には服で擦れ刺激で既に射精している者もいた。だが勃起は収まっていない。次回。メスの臭い。ご期待ください。


何もかも凍り付かせその地に降り立った氷の女王。前には精液の海で窒息死しかけているイバラ姫がいた。既に呼吸ができず吐き出す力も残っていない。女王は姫と雪女を城へ連れ帰るのだった。次回。イバラの呪い。ご期待ください。


明かされたイバラ姫にかけられた呪いの正体。それは男の欲望を暴走させ理性を失わせる強力な色欲の呪い。そのため姫はいつも男に犯されていた。そこで氷の女王は魔女への道を示すのだった。次回。王国の魔女。ご期待ください。


イバラ姫は氷の女王に聞いた王国へきた。雪女は氷の女王に預け今はひとり。強姦魔共を殺して進もうとしていたがここの男達は姫を見ても理性を失わなかった。城に到着した姫は魔女に出会う。次回。サンドリヨン。ご期待ください。


魔女、王妃サンドリヨンはイバラ姫に呪いを解いて力を失う姫の道と呪いを受けたまま力を得る魔女の道、ふたつの道を示した。氷の女王の城に戻る姫。帰路で待ち受ける新たな刺客とは一体。次回。星龍使いの蟹。ご期待ください。


星龍使いの蟹はイバラ姫の境遇を知り自らを犠牲にしてでも姫の心を救おうと必死で戦い倒れた。その姿に心を打たれた姫だったが倒れた蟹は仲間が連れ去った。一枚のカードを残して。次回。目覚めし巨人の進撃。ご期待ください。


イバラ姫を排除するために現れた三年寝太郎は氷の女王の城に向かう。後にはピノキオ機甲兵団。空には怪鳥グライフに大量のキジとツル。女王の城に急いで戻る姫だったが攻撃は始まっていた。次回。溶けゆく城。ご期待ください。


トランプ兵団はピノキオ機甲兵団に対し防戦で精一杯だった。打ち出の小鎚の力により巨大化した三年寝太郎を倒すため氷の女王が契約した赤ずきんとアリスは寝太郎を止められるのだろうか。次回。死んでくれる? ご期待ください。


小鎚は赤ずきんの最期の一撃により破壊され、アリスの盟友の特攻により寝太郎は爆殺。だが波状攻撃により女王の城は陥落寸前。そして氷の女王はついに追い詰められてしまった。次回。駆けつけるは予期せぬ友。ご期待ください。


氷の女王への一撃を弾いたのは乙姫の槍だった。乙姫は城と海を繋ぎ海水を流し敵を押し流した。更に氷の女王は海水を凍らせ溶けた城を再生し敵の侵入を防ぐ。だが城は囲まれたままだった。次回。反撃の狼煙。ご期待ください。


キノピオ機甲兵団に対し攻撃を仕掛けたイバラ姫。だが圧倒的な兵の数に追い詰められてしまう。しかしその時を待っていたとばかりに現れた星竜と魔竜はキノピオ機甲兵団を消し炭にしていった。次回。桃の旗印。ご期待ください。


星竜と魔竜が暴れる中、古竜の力で護られたイバラ姫は敵将桃太郎と対峙した。犬、猿、雉と融合した桃太郎は姫に襲い掛かる。全力で応戦する姫。ふたりの戦いはどのような結末を迎えるのか。次回。桃太郎死す。ご期待ください。


足を滑らせて顔から水溜まりに突っ込んで溺死した桃太郎と呆れ顔の姫。大将を失った桃太郎隊は瓦解。各個撃破され戦いは終わった。その夜、氷の女王の城ではささやかな祝勝会が開かれた。次回。真夜中の決闘者。ご期待ください。


遂に始まった姫と蟹の決闘。ハサミで姫のイバラを切断し星竜による攻撃を仕掛ける蟹。イバラの盾で星竜の攻撃を凌ぐ姫。体力も気力もお互いに尽き、それでもふたりは魂を燃やし死力を尽くす。次回。響き合う魂。ご期待ください。


傷だらけの星竜が放った決死の一撃はイバラ姫の盾を貫き、姫の胸を貫いた。力尽き倒れる姫。魂まで燃やし尽くした蟹もまた力尽き倒れた。今やふたりの決闘の地には冷たい風が吹くだけだった。次回。夜明けまで。ご期待ください。


イバラ姫が目を醒ますとそこに在ったのは蟹の死体だった。狼狽えるイバラ姫は傍に落ちていた柿に目をやると蟹の血がついていた。柿が蟹の命を奪ったことに気付いたイバラ姫。そこに現れた雪女が。次回。蟹鍋。ご期待ください。


蟹を食べるイバラ姫。だが荒れ狂う怒りを抑えることができず、力は暴走しそのイバラは周囲の全てに向けられた。氷の女王は暴走を止めるため姫を氷漬けにする。凍り付いた姫に忍び寄る影がひとつ。次回。海の王。ご期待ください。


イバラ姫が暴れた女王の城。後片付けが済み共に戦った仲間達はそれぞれの場所に戻った。乙姫は姫を持ち帰り解凍。姫は海の底にある竜宮城に監禁され乙姫の寵愛を受けることになった。次回。嗜虐趣味の姫達。ご期待ください。


イバラ姫が乙姫の部屋に監禁されて早三ヶ月。二日に一度の食事は僅かなパンの切れ端。毎日血を抜かれ姫は身体を自由に動かせない程やつれ果てた。だが乙姫の容赦のない責めは続くのだった……。次回。イキ地獄。ご期待ください。


手足の神経を切断されたイバラ姫。身体を動かせず噛む力さえ残ってはいない。食事は鼻にチューブを押し込まれ僅かな栄養を流し込まれる。監禁されて半年。姫の心は壊死寸前だった。そして……。次回。奴隷化。ご期待ください。


乙姫が姫に見せたのは蟹と人魚のまぐわう姿だった。乙姫は嘯く。芝居を打ったのだと。否定する姫だが毎日の営みを見せられ心は絶望に染まり抵抗を止めた。遂に服従し奴隷となったイバラ姫。次回。初期化迷宮。ご期待ください。


波打ち際で目を覚ましたイバラ姫。身体は以前の様に自由に動かせる。今までのことは夢だったのだろうかと思い悩み砂浜を歩いているとグレーテルと名乗る女に助けを求められるのだった。次回。お菓子の家の可笑しな遺産。ご期待ください。


お菓子の家の権利を得るには魔女のリドルを解かなければならなかった。イバラ姫とグレーテルは謎の手掛かりを求め木こりの元へ向かう。だがヘンデルの放った刺客ハンスの魔の手はすぐそこまで迫っていた。次回。馬鹿な男。ご期待ください。


領主の娘を凌辱し罪を全てハンスに押し付けたのは領主だった。その事実を知り領主の娘は自殺してしまう。しかしハンスは全てを承知で罪を被ったのだった。ハンスは領主の首を落とし最期の戦いに向かう。次回。愚者の愛憎。ご期待ください。


領主の娘の為に全ての真実を飲み込んだハンスはグレーテルの銀の弾丸に心臓を撃ち抜かれ絶命した。ふたりは彼の墓を作り彼の為に祈る。だがヘンデルの放った第二の刺客はもう既にふたりを捉えていた。次回。伝説の義賊。ご期待ください。


ふたりの行く手を遮る第二の刺客ロビン・フッド。だがキザ男はグレーテルに惚れヘンデルに弓を引く。怒り狂ったヘンデルはロビンの故郷を焼き払うと宣告。阻止するためふたりはロビンの故郷へ向かうが……。次回。灰の村。ご期待ください。


ロビンの故郷は10年前に焼き払われ今は廃墟に灰が積もるのみ。探索するイバラ姫とグレーテルだったが灰の下から這い出た亡者の群れに囲まれてしまう。亡者の猛攻に防戦一方のふたりに打つ手はあるのか。次回。死霊使い。ご期待ください。


亡者の群れを操っていたのは自らも死して蘇った白雪姫だった。イバラ姫とグレーテルは白雪姫を追い詰めるがいつの間にか7人の殺人鬼に囲まれていた。死を覚悟するふたりを突如白い炎が包み込む。次回。マッチ売りの聖女。ご期待ください。


イバラ姫とグレーテルを助けた白い炎はマッチ売りの聖女が放ったものだった。逃走に成功したところで聖女は白雪姫を倒すためふたりに協力を求める。ふたりは断ろうとしたが追っ手はすぐそこまで迫っていた。次回。七の罪。ご期待ください。


七つの大罪をその身に宿した7人の殺人鬼。そのひとり追っ手の傲慢ハンスは他人を見下し自尊心に溢れていた。そこでグレーテルはわざと捕まり傲慢ハンスを油断させ背後から刺し始末するのだった。次回。俺TUEEの最期。ご期待ください。


続いて三人の前に現れたのは筋肉の鎧を纏いマスクとパンツとブーツだけを身につけた男、嫉妬ハンス。男女が軽く会釈しただけで男を焼き殺し女を海へ投げ捨てた嫉妬ハンスにグレーテルは奇策で対抗する。次回。リア充爆殺。ご期待ください。


グレーテルに口説かれた嫉妬ハンスは嫉妬仲間から吊し上げられ絶命した。逃げても無駄だと悟ったイバラ姫とグレーテルは聖女と協力し白雪姫を倒すことを決意。居城に向かうも大きな川に阻まれてしまう。次回。憤怒の大河。ご期待ください。


「皆の期待に応えようと必死でやってきたが皆の答えは嘲りと笑いそして冷たい目だった。粘着され煽りに煽られ続けある時何かが弾けた。倫理観なんて必要なかったんだよ。期待に応えて皆殺しにしてやった」次回。顔真っ赤。ご期待ください。


憤怒ハンスは強い憤りを三人にぶつけてきた。その怒りは水に流すことはできず憤怒の大河を炎で焼いた。イバラ姫とグレーテルは応戦しようとしたが聖女はそれを止めてひとり憤怒ハンスの前に立つ。次回。サンドバッグ聖女。ご期待ください。


無抵抗の聖女をひたすらに嬲りものにする憤怒ハンス。怒りに任せて身体中を殴り蹴り興奮し勃起したモノを聖女にぶち込んで激しく動かす。怒りも性欲も収まることはなく聖女は僅かに呼吸するだけになった。次回。聖女の力。ご期待ください。


イバラ姫とグレーテルが見たものは奇妙な光景だった。憤怒ハンスは丸太を殴り蹴り嬲りものにしていた。いくら発散しても無限に湧き続ける憤怒の感情。そして聖女のマッチが見せる死なない聖女の幻覚。次回。無限ループ。ご期待ください。


憤怒ハンスは1週間、丸太を嬲り続け力尽き死んだ。聖女は彼の遺体を聖なる炎で焼き彼の為に祈る。すると憤怒の大河は枯れ果てた。彼の怒りが収まったのかは分からない。三人は先を急ぐことにした。次回。怠け者の見た夢。ご期待ください。


第四の大罪、怠惰ハンスは三人の前に現れなかった。風の噂では切り株でウサギが転ばなかったので餓死したらしいがすぐに忘れた。それはともかく三人は遂に白雪姫の居城近くまで辿り着いたのだった。次回。グレーテルの闇。ご期待ください。


白雪姫の居城に辿り着いた三人。城門で待ち受けていたのは第五の罪、強欲ハンス。「お前のものは俺のもの俺のものは俺のもの」を座右の銘に、襲った村には何も残さない強欲男が三人に襲い掛かる。次回。強欲、柔を制す。ご期待ください。


強欲ハンスは、触れたものを全て金にするミダス王の手を持っていた。その為イバラ姫のイバラ攻撃も金にされ防がれ聖女の幻覚も金になるかならないかで判別されてしまった。だがグレーテルは密かに笑う。次回。強欲の性癖。ご期待ください。


グレーテルはコインを見せそれを投げた。すると強欲ハンスはそれを追って川に落ち懐に入れた金の重さで沈み強欲故に金を手放すことができず溺死した。グレーテルは川からミダス王の手を回収し先に進む。次回。聖女の欲望。ご期待ください。


城に入った三人を待っていたのは大量の豪華な料理。そこにいた第六の罪、暴食ハンスは豪華な料理を食べつつ三人にも食事を薦める。警戒する三人だが聖女の腹は大きく鳴り身体が勝手に料理に手を伸ばしていた。次回。空腹。ご期待ください。


食べ物は常に誰かに分け与えて生きていた。自分の腹を満たすよりも他人の腹を満たすことを優先した。それが聖女の生き方だった。腹一杯に食べ物を詰め込んだことなどない。だが今ならそれができる。次回。フードファイト。ご期待ください。


聖女は食べた。腹一杯になるまで食べ続けた。暴食ハンスは食べた。腹が破裂するまで食べた。イバラ姫とグレーテルは待った。そして聖女に耳打ち。すると聖女はマッチを擦って暴食ハンスに幻覚を見せた。次回。胃袋の戦争。ご期待ください。


暴食ハンスは食べ続けた。腹一杯になっても食べ続けた。前にいる細身の女が自分よりも食べて食べ続けているから。食べることで負けるわけにはいかない。そして食べ続けた暴食ハンスの腹は破裂し絶命した。次回。最後の罪。ご期待ください。


聖女は暴食ハンスの持っていた石をパンに変える杖を手に入れ三人は先に進む。謁見の間で待ち受けていたのは最後の罪、色欲ハンス。部屋に入った瞬間にグレーテルと聖女は腰が砕けてその場に崩れた。次回。媚薬フェロモン。ご期待ください。


部屋に入ると媚薬フェロモンの影響を受けグレーテルは色欲ハンスを見ながら聖女は自らの神に謝りながら自分の身体を慰め始めた。突然の事に驚いたイバラ姫は聖女の淫らな姿を間近でジーっと凝視する。次回。淫魔の十字架。ご期待ください。


媚薬フェロモンが通用しなかったイバラ姫は喘ぐ聖女に悪戯しつつイバラで色欲ハンスを絞めて吊るす。色欲ハンスは身体中から垂れ流して死んだ。その後イバラ姫はグレーテルと聖女の身体を弄ぶのだった。次回。絶頂と発散。ご期待ください。


しばらく休憩してぐったりとしたグレーテルと聖女だったが媚薬フェロモンの効果は抜けた。イバラ姫は色欲ハンスの残した媚薬フェロモンを手に入れ先に進む。三人は遂に白雪姫の部屋まで辿り着いたのだった。次回。白雪姫。ご期待ください。


かつて実母の策略により凌辱され嬲り殺された姫がいた。森の中に棄てられたその死体は七人の殺人鬼に死姦され腐敗した。だがそれを知った旅人は姫の死体を捜して自らの命を分け与え蘇らせたのだった。次回。ただ善の為に。ご期待ください。


蘇った白雪姫だが復讐には興味がなかった。だが旅人の進言により身分を隠して城に潜入した。そして知った。この国の腐敗を。王族と貴族は民を食い物にして私腹を肥やすのみだった。白雪姫は決意を固めた。次回。白雪の炎。ご期待ください。


その日、白雪の炎が城に集まった王族と貴族の身体を焼いた。残った者も七人の殺人鬼がひとり残らず始末した。腐敗は消えたが国としての力も消えた。だが民は白雪姫に女王として国を治めてほしいと懇願した。次回。黒い雪。ご期待ください。


権力、利権、欲望。それが白雪姫の周りに渦巻いていた。国を憂い集まったと語る口はただ心のこもらぬ音を発するだけのものだった。そしてこの国に黒い雪が降った。民は全て死に絶え動く屍と化した。次回。分け与えた命。ご期待ください。


白雪姫に命を分け与えた旅人とは聖女のことだった。聖女は白雪姫に国を変えてほしかった。願いは叶ったが白雪姫は民を皆殺しにしてしまった。聖女は白雪姫を殺し自らも死ぬ為にここまできたのだった。次回。聖なる白雪。ご期待ください。


遂に始まった三人と白雪姫の最終決戦。白雪姫の黒い吹雪をマッチ売りの聖女の炎が溶かす。一方イバラ姫とグレーテルは白雪姫の呼び出した死霊との戦いで手一杯だった。この膠着状態に打つ手はあるのか? 次回。消耗戦。ご期待ください。


無尽蔵の体力と死なぬ身体で恐怖も抱かず襲い掛かってくる死霊達に対して防戦一方の三人だったが疲労と消耗により追い詰められてしまう。イバラ姫は白雪姫に呼び掛け立ち戦う理由はないと説得するのだった。次回。姫と姫。ご期待ください。


白雪姫を殺しても死んだ人間が蘇る訳ではない。国は既に滅びた。白雪姫を殺すのは自己満足でしかない。やり直すことはできない。イバラ姫は聖女にそれを認めろと語るが聖女は最後のマッチに火を点ける……。次回。命の炎。ご期待ください。


マッチの火は死霊から死霊へ燃え広がり城を包み街を走りやがて国中の全ての屍を焼く大きな炎となった。だが炎はイバラ姫とグレーテルを焼くことはなかった。炎の中、イバラ姫は倒れた聖女を抱き締める。次回。醒めた悪夢。ご期待ください。


最後のマッチを擦り倒れたマッチ売りの聖女。国を焼いた炎は鎮火し後に残ったのはイバラ姫とグレーテル、そして冷たくなった聖女と腐蝕した白雪姫だけだった。イバラ姫は自分でも気付かぬ内に涙を流す。次回。半分の命。ご期待ください。


聖女の為に涙を流すイバラ姫に腐敗した白雪姫は命を分け与える秘術を行使し分け与えられた命を聖女に返す旨伝える。だが既に尽きようとしている白雪姫の命を返しても聖女が生きられるのは数日だけとも……。次回。白い雪。ご期待ください。


白雪姫は命を分け与える秘術を行使し白雪姫の命を全てとイバラ姫の命を半分与えられ聖女は蘇った。秘術が終わると腐蝕した白雪姫は力尽き灰になって消えた。三人が城から外に出ると白い雪が降っていた……。次回。名残雪。ご期待ください。


かつてこの城には世界で一番美しい姫がいた。彼女は実母の策略により森の中に閉じ込められ七人の愚者と暮らす。だが刺客が白雪姫を毒殺した。旅人は白雪姫を蘇らせ物語は始まり……そして終わった。次回。新たなる旅立ち。ご期待ください。


魔女のリドルを解くため木こりを探すグレーテルと同行中のイバラ姫とマッチ売りの聖女は小さな村に辿り着いた。そこで三人が見たのは狼をいたぶる三匹の豚だった。狼は三人に助けを求めるが果たして……。次回。豚野郎。ご期待ください。


三匹の豚野郎は藁の檻、木の檻、煉瓦の檻で狼達を捕らえ夜な夜な肉欲を満たしていた。そこでグレーテルはまず檻の鍵を壊した。そして狼達に集団で襲い掛かるよう助言し三匹の豚野郎が来る夜を待つ。次回。肉食獣の饗宴。ご期待ください。


骨まで噛み砕かれ三匹の豚野郎は死んだ。狼達は礼を言い是非村に来てくれとせがむが先を急ぎたい三人は断る。だが途中までは同じ道を行くようなので一緒に進む。そんな一行に大きな声が聞こえた。次回。「狼がきたぞ!」ご期待ください。


狼少年は狼達に襲われて昇天した。大勢の羊達は狼達の戦利品として美味しく頂かれた。参加するグレーテルとその光景から恥ずかしげに顔を反らす聖女。そんな聖女に悪戯するイバラ姫の心に芽生えた感情とは。次回。狼と羊。ご期待ください。


狼達が羊達で遊んでいるところに現れた羊達の王、通称眠りの魔王。眠りの魔王が一声鳴くと周囲にいた狼達は寝てしまった。そこに石とハサミと糸を持ったヤギ達が現れた。イバラ姫と聖女はヤギ達を迎え撃つ。次回。石孕み。ご期待ください。


ヤギ達を撃退したイバラ姫と聖女だったが起きた狼達は3匹減っていた。仕方なく探しに行くと3匹は川の側に倒れていた。何があったか尋ねるが何も憶えていない。ただ3匹の腹には違和感と縫い傷があった……。次回。堕胎。ご期待ください。


子宮を喰い破って出てきたのは人狼だった。人狼は周囲の狼達を次々に喰い殺す。直ぐにイバラ姫が絞め殺したが7匹の狼が犠牲になった。腹を縫われた狼は後2匹。そこでグレーテルはある提案をする。次回。聖女との離別。ご期待ください。


グレーテルの提案を拒否した聖女はイバラ姫の前から立ち去った。残り2匹は腹を裂かれ殺されたが腹の中からは何も出てはこなかった。夜が来ても眠れないイバラ姫はひとり聖女の後を追い掛けるのだった。次回。伝説の魔女。ご期待ください。


襲われている聖女を助けたイバラ姫。ふたりは森を進み魔女の住処に辿り着く。そこで魔女から伝えられたのはイバラ姫にかけられた色欲の呪いが聖女に命を分け与えた時に一緒に分け与えられたという事実だった。次回。告白。ご期待ください。


聖女に想いを伝えたイバラ姫。だが答えはイバラ姫の望むものではなかった。失意の底に沈んだイバラ姫に魔女はもうひとつの事実を伝える。それは聖女が処女である間は呪いは効果を発しないということだった。次回。貞操帯。ご期待ください。


聖女にフラれたイバラ姫。その聖女には自分の呪いが半分移っていた。自分をフった聖女が憎いか。イバラ姫は自分に問い掛ける。そして気付いたのは聖女を守りたいという想いだった。聖女の貞操を守るのだ。次回。十三銃士。ご期待ください。


グレーテルと別れ旅の目的を失ったふたりはこれからどうするかを話し合いつつ銃士隊で有名な大国ダルタニアへやって来た。早速銃士隊に攻撃されるイバラ姫。だがその中にひとり見覚えのある顔があった。次回。魔竜の咆哮。ご期待ください。


星竜使いの蟹の友である魔竜使いのグラサンと再び会ったイバラ姫。蟹と人魚への憎しみを思い出すも聖女になだめられ理性を保つ。魔竜使いのグラサンはこの国は戦争中だから早く離れろとイバラ姫に語った。次回。黄金の病。ご期待ください。


国境までやってきたイバラ姫と聖女だったがそこで演習をしていた部隊に襲われてしまう。しかしふたりに近付いた部隊員達は一斉に苦しみだし数分後その身体は黄金になってしまった。そしてそこに現れたのは。次回。ミダス。ご期待ください。


ロバの耳をした男はミダスと名乗った。彼は触れたもの全てが黄金に変わってしまう呪いを受けていた。そのせいで。満足に食事もできない。ミダスにものを食べさせることができるのは呪いを受けた者だけだった。次回。パン。ご期待ください。


聖女に食事をさせてもらったミダスは呪いを解くために王国の魔女サンドリヨンを目指していた。イバラ姫はサンドリヨンなら聖女に分け与えられた色欲の呪いを解けることを思い出し王国へ向かうのだった。次回。ミゼラブル。ご期待ください。


旅の途中で雨に降られ教会で雨宿りをさせてもらう三人。食事後、立派な銀の燭台にミダスが触れてしまい金の燭台になってしまった。それを見ていたジャンはミダスの手を切り落として奪おうと画策する。次回。ノコギリ。ご期待ください。


ジャンにノコギリで切り落とされたミダスの右手は義手だった。その昔、強欲な男に切り落とされたとミダスは語る。ならば左手だとノコギリを引くジャン。ノコギリが腕の骨を削り出した頃、部屋にイバラが……。次回。切断。ご期待ください。


イバラ姫は嫉妬していた。聖女に世話をされるミダスに。だから助けなかった。殺されてしまえばいいと思っていた。だがミダスの左手から血が流れた時、聖女の顔が思い浮かんだ。彼女ならどうしたか。答えは。次回。銀の剣。ご期待ください。


イバラ姫に助けられたミダスだったが既に左腕は切り落とすしかなかった。司教は神の祝福を受けた銀の剣でミダスの腕を切り落とす。血はすぐに止まり失血死は免れたミダス。だが両手を失ったミダスは……。次回。悲嘆の雨。ご期待ください。


両手を失いそれでも生きることを諦めないミダスだがこれ以上旅を続けるのは困難だとイバラ姫は言う。自分が支えると聖女は言うが容易いことではない。イバラ姫と聖女はミダスを司教に預け先を急ぐのだった。次回。兎と亀。ご期待ください。


王国を目指すイバラ姫と聖女だったが瀬戸内海が渡れずに足留めされてしまう。そこに現れた兎と亀はそれぞれ渡る方法があると主張するが2匹は犬猿の中だった。今、兎と亀の壮絶な戦いが始まる……! 次回。北風と太陽。ご期待ください。


兎のプランはワニを呼び出し対岸まで背中の上を跳んで渡るという途方もないものだった。そこでイバラ姫は兎の提案を受け入れワニの背中を渡る。そして瀬戸内海の真ん中でイバラ姫は兎を呼び寄せたが……。次回。飛石ワニ。ご期待ください。


兎はイバラ姫に蹴られて海に沈みワニに食い殺された。イバラ姫はワニの背中の上から対岸までイバラで橋を作り渡る。一方、背中に聖女を乗せていた亀はその様子を見て聖女に呼び掛けるが返事がない……。次回。スッポン鍋。ご期待ください。


亀が背中の上にはカボチャが載っていた。そのカボチャはどんどん重くなり遂には亀を海の底へと沈め海底にめり込み甲羅を潰して砕いた。亀はワニに引き上げられ鍋にされたが既にふたりの姿はなかった……。次回。燃ゆる山。ご期待ください。


狸が悪さをし兎が成敗する。善と悪の予定調和。狸の背中を焼いた。傷口にカラシを塗った。泥舟で沈めた。兎がそう報告し謝礼を貰い消える。その兎と狸は山火事で焼け死んだ。そしてイバラ姫と聖女は立ち去る。次回。刎兎。ご期待ください。


その兎は首を刎ねた。道行く人々の。村中の人々の。ある時、一匹のスライムが粘液で貞操帯のついた骨盤を溶かしながら問うた。汝、我の首が獲れるか。兎は一振り。スライムは動かなくなりただ時が過ぎるのみ。次回。刹那。ご期待ください。


兎に近付く者はいなくなった。頭蓋の転がる村で兎は静かに眠っていた。数十年が経ち村に訪れた者がいた。目覚めた兎はその者に一太刀。だが刃は空を斬る。その者は語る。我が友となり悪鬼を刈れ。次回。盟友デュラハン。ご期待ください。


転んで頭を穴に落としてしまったデュラハンに頼まれてイバラ姫と聖女、刎兎は別ルートから洞窟内に侵入した。そこで彼女達が見たのはネズミ達の地下帝国だった。ネズミ達は侵入したイバラ姫達に襲い掛かる。次回。鼠小僧。ご期待ください。


ネズミ達に追い詰められた3人を助けたのは鼠小僧だった。鼠小僧は3人をアジトへ案内する。そこはネズミ皇帝とその取り巻き達の支配に異を唱え反抗する者達が集まる反政府組織、レジスタンスの拠点だった。次回。nEz。ご期待ください。


かつてネズミの国は緑豊かな楽園だった。だが新たに即位したネズミ皇帝達により金と力が支配する機械の帝国へと変えられてしまった。そうレジスタンスは主張する。変化は不可避だと刎兎は主張するが……。次回。乗っ取り。ご期待ください。


ネズミ皇帝はこの国にくると王子を娘と婚姻させ、先王を毒殺、王子をその首謀者として追放した。更に混乱に乗じて敵となる貴族を全て排除し持ち込んだ資本力で混乱を治め国民の支持を得たのだった。次回。侵略性民主主義。ご期待ください。


それで国が豊かになり国民が喜ぶなら仕方ない。そう刎兎は言った。だが圧倒的な権力を得たネズミ皇帝は国民を選別しランクをつけた。ランクの低い者は子供を産めなくなり病気になったら姿を消すようになった。次回。優劣。ご期待ください。


ネズミ皇帝を打倒する為に力を貸してほしいと懇願する鼠小僧。だが刎兎は断って立ち去りイバラ姫と聖女も刎兎に続く。地上では頭のないデュラハンが待っているのだ。くだらない寄り道している暇はなかった。次回。ホウ酸。ご期待ください。


ネズミ皇帝のネズミ帝国は刎兎が国中に撒き散らしたホウ酸団子によって壊滅した。レジスタンス共々ネズミ帝国の国民は殲滅され後に残ったのはネラジララジジラジラオオオラオジオラジラオオジジジラジラオ。次回。ラジオ。ご期待ください。


前回の次回予告に不適切な表現があったことをお詫びいたします。現在、原因を鋭意捜査中です。機材トラブル、混線、人災と様々な方面から調べ原因を究明し次第再発防止に取り組みます。これからも『次回予告!』を宜しくお願い致します。


ネズミ皇帝のネズミ帝国は刎兎が国中に撒き散らしたホウ酸団子によって壊滅した。レジスタンス共々ネズミ帝国の国民は殲滅され後に残ったのはネズミ帝国ただひとり。だがこれこそが皇帝の真なる目的だった。次回。稀少石。ご期待ください。


ネズミ皇帝はネズミの国の資源を略奪する為に夢の国からやってきた侵略者だった。版権の都合上モザイクのかかったネズミ皇帝は夢の国の金と権力にものを言わせてイバラ姫達に襲い掛かるが果たして!? 次回。盗作海賊。ご期待ください。


突如現れた海賊達はハイエナのように獲物を奪いイナゴのように後には何も残さず姿を消した。イバラ姫達は穴に隠れて何とか海賊達を回避したが巻き込まれたネズミ皇帝の姿は跡形もなくなっていた……。次回。穴からの脱出。ご期待ください。


帝国の城でデュラハンの頭を見つけた3人は地下帝国を脱出した。次回。語り手。ご期待ください。


語り手の筆が折れた時、物語を書くことはできなくなる。語り手の手が折れた時、物語を書くことはできなくなる。だが語り手の想いは物語を紡ぐ。書けなくても物語は終わらない。語り手の心が折れた時、物語を紡ぐ者はいなくなる。


完 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る