0-3 初心者講習・実践


 東の大門を出て、大きな街道沿いにしばらく歩いて行く。

 この街道は隣国のアーデルラント王国へ続いているのだと、エテルナは道すがら解決してくれた。

 主要幹線道路と言っても良くて、人通りも多い。

 今ものんびりと歩くエテルナとギングの横を、立派な馬車が二台連なって通り過ぎていった。

 無駄にリアリティの高い『World Over』は、目的地へと向かうにもそれなりの時間が掛かる。都市の近くだったら【転送装置ポータル】なんかも充実していたりするのだが、都市の外に出てしまえばあとは目的地まで延々と移動し続けるしかない。なのでゲームというにはあまりにも無駄な時間が多すぎて、退屈なのだ。

 ギングはエテルナが付いてきてくれてよかったと思う。

 異世界をただ歩くだけだという。

 行くところに行けば、現実世界では決して見ることのできない風景なんてものもあるというのだが、今ギングたちが歩いているのは都市国家と都市国家を繋ぐ主要幹線道である。周りには草原が広がっていて、所々に林や森を見かけるが、自然は豊かに思えるけれども現実世界でも似たような景色は見ようと思えば見られる。決して物珍しさは感じられない。だから観光気分にもなれず、ただ退屈なだけだったろう。本来は。

 エテルナはテンション高くてとてもただのNPCには思えないのだけれども、少なくとも話していると退屈だけはしなかった。

 もっぱら、話を聞くだけだったのだけれども。

 エテルナはどうしてかギングに店主のスノウ少年が所属するプレイヤーズギルド『夜明けの放浪者』を紹介していた。


 一度だけだが冒険者組合ユニオンが主催している月例のギルド対抗戦で優勝したことがあるとか。

 少数精鋭だが二つ名持ちが何人もいるとか。店主のユキ少年は『夜明けの放浪者』の参謀役なのだとか。つい一月前くらいに可愛い女の子の新人が入ったとか。元々ある目的があって作られたギルドだったのだけれども、その目的が達成されてしまって、最近皆、ダレ気味だとか。


「そんなわけで、ギルドメンバーの皆さん、暇してるのかよく店に遊びに来てくれるんですよー」

「それは良いんだが、あんた店番は良いのかよ」


 本来は店を開いたプレイヤーの、プレイヤーが不在の間に代わりに運営してくれる、お留守番キャラクターのNPCではなかったのか。


「えー? 店長がいてくれるから、別にお留守番必要ないんじゃないですかぁ?」

「自由なNPCだなっ!」


 唐突にログアウトしなくちゃならない用事とかできたらどうするつもりなんだろう。

 その辺り、システム的には一体どうなっているのか。

 けらけらと笑うエテルナの表情からは、その辺りの矛盾はさっぱり読み取れなかった。


「さーて、じゃあ、この辺りで道をそれますよ!」


 突然そんなことを朗らかに叫びながらエテルナが指し示したのは、小高い丘の向こうに広がった森の方向だった。

 街道は森を避けるように緩やかにカーブを描いているが、エテルナは真っ直ぐに、道のない場所を指している。

 道はない。

 けれどもギングの目には、そこに確かな道が見えていた。

 具体的に言うと、うっすらと浮かび上がる二本の白い線。そしてその先にある白抜きの逆三角形のアイコン。

 ゲーム的に、この先に進める事を示す、道が見える。


「NPCである私には当然見えないのですが、この先に【シュベルアの森】がありますよー」


 ほうほうと頷いて、言われるままにその方向に歩く。逆三角形のアイコンに触れるか触れないかの瞬間、周りの景色が一瞬ぶれたかと思えば気付くとギングは森の中に立っていた。

 なるほど。森のダンジョンマップへの移動というのは、とてもゲーム的である。

 きょろきょろと見回すが、エテルナの姿はない。少し待ってみたが、エテルナが現れることはなかった。

 ああ、そうか。

 この世界は元々ゲームではなく、本格的に創られた仮想世界である。つまり、現実世界としての縮尺をそのまま持った世界なのだろう。そんな世界にゲームとしてのおもしろさを提供しようとすると、どうあったってリアルの縮尺は邪魔というか、余計なものとなる。その為に、はじまりの町である王都ナージェには、プレイヤーのみが使える転移装置が至る所に存在した。そして同じように、プレイヤーのみが移動できる転移の仕組み――いわゆる「マップ移動」の仕組みがフィールドにも存在していて、プレイヤーたちを、モンスターが多数存在するダンジョンへと導くのだろう。


「つまり、NPCのエテルナは来られないわけか」


 ギングはそう呟くのだが、どうにもそんな気はしない。

 よく考えたら【東大門】に先回りしていたように、転移符か何かでこの先のポイントで先回りして待っているような気がしてならない。

 当然その程度の準備はしているんだろうと想像し、気にしないで先に進むことにする。

 森の中には獣道のような、何度も通行して踏み固められたような後がずっと続いていた。

 試しに道を外れてみようかと思ったのだが、不可視の障壁があるのか、どうにもある一定以上道から離れようとすると、途端に体の動きが鈍くなる。

 重たいわけではなく、ただ極端に動かしにくくなり、動作がゆっくりとなるのだ。

 これはいけないと元の道に戻ろうとすると、すっきりと動けるようになる。

 なるほど。こういうのも迷子や遭難を防ぐ、ゲーム仕様なんだろうと納得する。

 不自由だけれども、ゲームを成り立たせるためには必要な措置なんだろうなと。

 動き辛い状態から解放される感覚は、わりと快感でもあり、ギングは気分良く、軽快に道を進むことができた。

 獣道のような元よりあった道をマップとして採用したのか、それともわざわざそれらしく見えるように作ったのか。ともあれシステムの補助もあり、迷うことなく先に進むことができた。

 やがて何やら人工物らしき石垣が、緑の奥に見えてきた。

 何かの設備でもあるのかと思ったが、石垣には緑の草が無造作に絡みついていて、崩れたような後もあり、何らかの遺跡、少なくとも現在は機能していないモノだと言うことは判った。

 そして、石垣の上に腰を掛けて、脚をぶらぶらと揺らしているエプロンドレスの少女がいた。言わずと知れたエテルナである。


「やっぱりいたか!」


 声を掛けるとエテルナは大きく手を振った。


「待ってましたよ、初心者さん!」


 そして、とんっと軽やかに石垣から飛び降りて、すたっと軽やかに、地面に着地する。


「この【シュベルアの森】は初心者向けにしては分岐も多く、奥も深いので、迷いやすいのです! さあさあ、私の後についてきなさいませっ!」


 そうしてさくさく歩き出すエテルナに、ギングは慌てて追っていく。


「待て待て待てっ、行くって、あんたは戦えるのか? モンスターとかいるんだろ?」


 するとエテルナは得意そうな表情で、つまりはいつもの表情で言い放つのだった。


「ふふん。私をそこら辺を歩いているモブNPCなんかと一緒にしないで下さい! 店長によってパワーレベリングを受けた私は、すでにレベル48! 中級冒険者にも引けを取らない戦闘力を身に着けてるのですよっ! こんな初心者の森のモンスターなんかには、かすり傷ひとつだって負いません!」

「何やってんだっ、あの店長っ!」


 どれだけ自由度の高いゲームなんだ、と一瞬思ったが、ギングはすぐに違うと気付いた。

 自由度が高いのは、ゲームではなくNPCの方だ。

 どんだけ自由なNPCなんだ!


「おっ、と言っている間に、モンスターのお出ましですよ!」


 勢いよくエテルナがどこぞより取り出したのは、何の変哲もない、ように見える箒だった。

 木の棒の先に、綺麗に刈そろえられた毛の並んだ、どこにでもあるような箒だ。

 それをエテルナは剣か何かのように構えている。

 ギングはもう、何も突っ込む気にもならなかった。

 そんなことよりもモンスターだ。

 エテルナの剣先……ではなく、箒先を向けた先には、黒い毛並みの小さな犬系の生き物がうなり声を上げて立っていた。

 小さいが、可愛らしさはどこにもない。毛は逆立っていて、鋭い目付きは血走っているようにも見える。怖さを演出しているようにも見えるのだが、小さくて迫力はなく、依って怖さもあまり感じられなかった。

 なるほど、わかりやすい初心者用のモンスターだな、と思った。


「さあ、危なくなったら私が助けるので、初心者さんはさっさと倒しちゃってくださいっ!」


 肩を竦めてギングは装備した剣を構える。

 真っ直ぐに小さなモンスターに向けると、自然としっくりと来る動きがわかった。

 剣はこのように構えれば良いのだと、なぜかわかり、そのように構えた。

 その体勢は、自分のことながら様になっているのだと、なぜか感じられた。

 そして一拍の後、モンスターが地面を蹴った。

 ギングは息を止め、剣を振るう。

 剣の軌跡は、モンスターの軌道と重なって、さくっといった、軽やかな手応えと共にその小さな体躯を薙ぎ払う。

 剣に跳ね飛ばされたモンスターを追うようにギングは脚を一歩、そして二歩と前に踏み出して、さらに追撃を加えようと剣を振り上げて――下ろした。


 ずしゃん――と、肉を立ったにしてはやけに硬質な、しかしどこか軽やかな感じのする音を空間に響かせて、モンスターの体は一瞬光ったかと思うと、幾つもの光の粒子となり、空気に溶けるように消えて行った。

 そしてその跡には、素材が残るのだった。


「…………なんだこれは」


 ギングは戸惑っていた。

 体が勝手に動いた、と思ったのだが、よく考えると少し違う。

 体はギングの意識に沿って動いていた。

 そして、動きすぎていたのだ。


「プレイヤーさんの動きは皆同じような感じですねぇ」


 どことなく呆れたようなエテルナの声が響いた。

 どういうことだと目線を向けるとエテルナは肩を竦めてみせた。


「上級者になればそうでもないんですけど、初心者さんの戦闘の動きは皆さん本当にそっくりなんですよ。普通だったら、同じ流派の出でも各個人によって多少の癖のような物が見えるはずなんですけど、剣の構え型から振り方。体を動かす速度、体重を移動するタイミング、剣を振り下ろすその軌跡、それら全部がまるで鏡に写し撮ったように皆さん、そっくりなんですよ」


 それは、これがやはりゲームで、ギングがプレイヤーだからなのだろう。

 至極しっくり来るような気がした。

 ギングは【剣士】のクラスについている。そして【剣術】のスキルを持っている。だから、【剣術】が出来て【剣士】の動きができる。

 どちらのスキルもまだ育っていなくてレベル1である。だからそれなりの動きしかできない。けれども逆に言えば、それは「それなりの動きならばできる」ということなのだ。

 存在が【剣士】として認められるほどの【剣術】の動きなんて、ギングにはわからない。けれども先ほどのギングの動きは、少なくとも、最低限【剣士】として認められるだけの動きをしていたのだろう。


「なるほど、これがこのゲームなのか」


 納得してギングはにやりとうなずいた。

 体が勝手に動いたというよりも、考えている通りに動いた――動きすぎた、という感じだった。

 違和感はある、けれども剣の一振りでモンスターを倒したその手応えは、確かに快感だった。


「さあ、初心者さんっ、浸っているところ申し訳ありませんが、依頼クエストの素材が採れる場所はもっと奥になりますよー! 私の先導に従って、とっとと行きましょうっ!」


 だが、毒気を抜くようなエテルナの声に、すぐに我に返った。


「あ、ああ……」


 そのまま戸惑うような声を上げて、先導するエテルナの後をついていく。




     ♯♯♯




 その後もギングはエテルナの先導に従って森の奥へと進んでいく。

 森の道は意外に広くて歩きやすかった。周囲の木の背は高いが、木漏れ日が至るところから降っていて、明るい雰囲気だった。モンスターの数もまばらで――先ほどの小さな獣はプチウルフというらしい――それもだいたいが一匹か二匹の少数で出てきて、手に余るということもなかった。巨大なカタツムリや顔の生えたキノコの化け物なども出てきたが、動きも遅く、さほど強くなかった。一度、キノコのオバケが一斉に五匹も出てきたこともあったが、脅威を覚えるよりも早く「あ、これは私が対処しますねー」などと言いながらエテルナが出てきて、あっさりと箒の先から炎を火炎放射器のように吹き出して、一掃してしまった。


 ――つーか、あの箒は、杖だったのか。


「いやいや、森の中で炎なんて使うなよっ!」


 ギングとしては極めて真っ当なツッコミを入れたつもりなのだったが。


「えっ、初心者さん。ゲームの中で何を言ってるんですか? ゲームのオブジェクトに火が燃え移るなんてあるわけないじゃないですか!」


 などと、NPCにあるまじきメタな回答が返ってきて絶句した。


「じゃあ、お前らは普段、どうやって枯れ木とか、火を燃やしてるんだよ!」


 いやまてまて、そのツッコミもおかしいぞとギングは思う。まるでNPCが普通に生活しているみたいに言っていると。

 だがすぐに、この世界の成り立ちを思い出す。

 そう言えばこの世界は元はといえばゲームではない、【アル・セ・テワ】という仮想世界だったのだ。極めて精密に構築された仮想現実シミュレーション世界に【WORLD OVER】というゲームの皮を被せたのがギングが今居る、この世界だ。ならば、この世界の住人――NPCたちは、この世界の中で普通に生きて、暮らして、火を燃やして、息をして、太陽の光を浴びて、ご飯を食べて、動物を殺して、肉を食べて、畑を耕し、野菜を栽培し、交流して、商売をして、存在している。ギングの元いた、現実世界と同じように。だから、ゲームのオブジェクトなんて言葉が出て来るのはおかしくて。


「だって、この空間は初心者さんたちプレイヤーの為に作られた【ID】なんですよ? その中のオブジェクトは全部仮想のものなんだから、現実には何の影響も及ぼしません!」

「はい? ……あいでぃ、って、なんだって?」

「ええ【ID】……つまり【インスタンスダンジョン】ですよ? 聞いたことありません?」


 むしろ何であんたがそれを聞いたことあるんだよ、なんてツッコミはもう口からは出て来なかった。今さら過ぎることだったから。

 ギングはそれを一応知っていた。

 以前やったことのある、MMORPGとかで当たり前にあるコンテンツだったから。

 それは、少人数のパーティが行動する一時的に生成されるダンジョンのことだ。


「普通のゲームなら、一定パーティに依るフィールドボスの独占とか、狩り場の専有とか、そういったのを防ぐ為の処置のひとつなんでしょうけどね、【World Over】の場合は、NPCに対するプレイヤーたちの隔離でしょうか?」


 それはギングにもなんとなく想像が付いた。

 この世界が極めて精巧に作られた仮想現実世界だというならば、エテルナたちこの世界の住人は、この世界を現実として捉え、生きているのだろう。ならばその中に現れたギングたちプレイヤーは、この世界をゲームとして、仮初めのモノとして捉えているプレイヤーたちは、異物でしかないだろう。だから、何らかの形で、この世界を保護する為には、プレイヤーを隔離することが必要だ。


『この仮想世界を現実世界の皆に、旅してもらおう!』


 かつて特A級機械知性体『シェム』はそう語り、そうしてゲームとしての【World Over】が始まったことはわりとよく知られていることだ。

 ならばゲームとしてこの世界を旅するギングたちプレイヤーは、例えるならばサファリパークを行く車の中の住人。

 安全な中からこの世界を旅する彼らは、そう、実の所、車の中という狭い空間に隔離されている。

 この世界ではあくまでも現地の、元々の住人たちが主であり、プレイヤーたち外部からの訪問者は隔離されるべきゲストなのだ。


 大げさに言ってしまえば、それがこのゲームに於ける【インスタンスダンジョン】のあり方なのだろう。


「じゃあ……このダンジョンで手に入れたアイテムとかはどういう扱いになるんだ? あんたらも、外で使えるのか?」

「使えますよ? 何言ってるんですか、当たり前じゃないですか」


 その当たり前が何なのかがわからなくて困っているのだがと、ギングは頭を抱えたくなった。

 どうにもこうにも常識が違いすぎて話が噛み合っている気がしない。

 ゲームにチュートリアルは必要なのだなと改めて感じる。

 チュートリアルのないゲームなんて、クソゲーだ。そして、チュートリアルが確りしていないゲームも、たぶんクソゲーなのだ。

 このゲームはそれをユーザー自身が補助しようと必死になって運営しているみたいだけれども、確立された均一なチュートリアルではなく、エテルナのようなチュートリアルの担い手によって情報に差異ができてしまうそれは、やはり問題じゃないのかと思うのだった。


 そうこうしているうちに、開けた場所に出る。

 丈の小さな芝のような草地が広がっていて、その真ん中を小川が流れている。

 小川の畔には、所々に目立つ、朱色の草が生えていた。


「到着しましたよー。ここが火属性の魔法符の原料になる【ルルベ草】の採取地ですよ! あの小川の畔に生えている色鮮やかな朱色の草がそれです! さっさと採取して、クエストをクリアしましょう!」


 採取そのものはそんなに手間取ることはなかった。

 ルルベ草とやらは目立つし、他の草と間違えることはない。採取も草に触れて引き抜こうとした動作をした瞬間には、それは光となり、すでにギングの所持品の中に収納されていた。

 やっぱりゲームなんだなと思う。それを見てエテルナが何の疑問にも思わず当然のようになぜかドヤ顔していることも今さらのことだ。


「さあ、目的のものは入手しましたが、油断はしないでくださいっ! 帰り道も何が起こるかわかりませんっ! 『家に帰るまでが遠足』と言います。依頼主に報告して、報酬を貰うまでが『依頼』ですよっ!」


 そんなことを言いつつも本人は「じゃあ、先に戻ってますね!」と言い、さくっと【転移符】を使い、消えて行った。たぶん、言葉通り『魔法符屋〝Crescent Rose〟』へと戻っていったのだろう。

 一人残されたギングは、息を吐いた。

 嵐のようだった、と思う。

 そしてこれからまた、嵐の待つ『魔法符屋〝Crescent Rose〟』へと戻らなくてはいけないのだった。

 そしてギングは。


「…………………………………………なんか、疲れた」


 肩を落とした。


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