おばちゃんの言葉は染みる

息子が小さい頃、駅のホームでおばちゃんに声を掛けられた。
よくある世間話しかしていないけど、ニコニコな息子を見ておばちゃんが
「いい子ね~。ニコニコしてるわねぇ。ママが幸せなら、ボクも幸せなのよねぇ」
みたいなことを言ったのだ。
私はその時、ワンオペでしんどくてとんでもなく精神的に不安定で、その言葉を聞いた瞬間、号泣しそうになった。
私、全然幸せじゃないです!
そう、叫びたかった。

母は子を宿した時からとんでもなく責任重大で、神経をすり減らしている。
産んでからの数年間は、子を生かすことばかり考えて生きていた。(私はね)
子育てを楽しむなんて余裕はなかったし、誰にも助けてなんて言える状態じゃなかった。

このお話を読んだら、泣いてしまう。
こういう場所が、あったらよかったのに。
私も誰かに、寄り添ってほしかったな。

今は少しずつ子育ても変わってきて、父親も積極的になっていると思う。
でも男女では思考も違うし、すれ違いが起きることもあるだろう。
親だけでなく、地域、社会全体がもっと「子供」に興味を持ったり、大切にしたりしなきゃダメなんじゃないか、って。
こういう場所がそこかしこにあったらいい。
道行く人が、みんな子供を微笑ましくみられる世界であったらいいのに。

長いわりに中身のないレビューになってしまったけど、男女年齢関係なく、このお話を多くの人に読んでいただきたい。
そして、ほんの少しでもいい、優しい気持ちになってもらえたらと思います。

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