第7話 変異モンスター《ドラゴン》

「さてと、どう倒すか」

 

「私がドラゴンの注意を引くから、その隙にダメージを与えて」

 

 注意を引くという事は、俺よりも死ぬリスクは高くなるだろう。

 

「分かった、だけど無茶はするなよ」

 

 俺の言葉を聞いて彼女は力強く頷く。


 作戦さえ決まれば後はやるだけ。

 

 俺らは迷う事なく、ドラゴンに向かって行く。


 そして彼女の合図と共に走り出す。

 

「こっちを向きなさい、ドラゴン!」

 

 彼女はそう叫びながら、ドラゴンの注意を引く。


 注意を引いた事により、ドラゴンの意識が彼女に集中する。


 その瞬間に俺は技を繰り出す。

 

 ――《スラッシュ》――

 

 俺はドラゴンの皮膚を狙い、剣を横に振り切る。

 

「グァァ!」

 

 ドラゴンの悲鳴が聞こえた。


 俺はそのまま一気に追撃する。

 

 ――《スピードスラッシュ》――


 俺はドラゴンが回避できない速さで、剣を振る。

 

「な、なんて速さなの」

 

 横に振るわれた剣は、ドラゴンの腹に直撃する。


 俺は更に連撃を入れて、トドメを刺しにかかる。

 

 ――《パワースラッシュ》――

 

 俺はドラゴンの首目掛けて剣を振る。

 

「喰らえ俺の技!」

 

「グァァ!?」

 

 俺の剣はドラゴンの首に命中し、その首と胴体は離れる。


 そしてそのまま光の粒子となって消えていく。

 

 その場に残ったのは魔石とドロップ品だけだった。

 

 俺は初のダンジョンで変異モンスターを倒し、今まで感じたことのない高揚感を得ていた。

 

「ただ剣は壊れちゃったな。また買わなきゃなー」

 

 俺の剣は完全に壊れてしまい、もう修復不可能だろう。

 

 俺は壊れた剣を《アイテム》の欄に収納する。


 やはり初級剣の耐久値は低い。


 次回からは攻撃力の数値が高い剣にするか。


 そんな事を考えていると、 彼女がこちらに向かって歩いてくる。

 

「助けてくれてありがとう。まさかダンジョンに初級剣一本でここまで戦える人がいるなんてびっくりしちゃった」

 

 彼女は俺と同い年ぐらいで青髪ロングヘアーが特徴的な美少女。


 彼女は《ダンジョン配信》という動画サイトで、ダンジョンに潜っては配信をしている。


 登録者100万人おり、今一番勢いのある配信者だ。


 そんな彼女が今、俺の目の前に立っているのだ。

 

「いや、俺は別に大した人間じゃないよ」

 

 俺は素直に思った事を伝えるが彼女は首を横に振る。

 

 すると突然、彼女は俺の手を握りだす。

 

「そんな事ないよ! あんなに早い動きは私初めて見たよ!」

 

「そ、そうかな?」

 

 手を握られながら言われると、なんか少し気恥ずかしい気持ちが生まれる。

 

「そういえば私の名前まだ言ってなかったよね。私の名前はユキ、貴方は?」

 

「俺の名前は木村修。よろしく」

 

 俺が自己紹介をすると、ユキは笑顔で応える。

 

「ねえ、良かったらロイン交換しよ!」



―――





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