第4話 レベル1の剣をマスター

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 名前:木村修(きむら おさむ)


 スキル一覧

 ・《熟練度99%》


 所持アイテム一覧

 ・初級剣(レベル1)


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「おお、これがステータスオープンってやつか」

 

 俺は少し感動してしまう、初めてだったので嬉しい気持ちでいっぱいだ。


 ダンチューブとかでよく動画は見てたけど、自分がやるとなるとこんな気分なんだな。


 そんな思いを抱かせていると前から緑色の化け物が角から出てくる。

 

 見た目は二足歩行の魔物だ。


 あれがいわゆるモンスターといった所か。


 動画とかで見たことがあるが、あれはゴブリンというモンスターだろう。


 初心者が最初に戦うべきモンスターと紹介されていたから覚えている。

 

「よし、やるぞ!」

 

 俺は勇気を出してゴブリンに立ち向かう。

 

「おらあ!」

 

「グェェェェ!?」

 

 俺は初心者用の剣を振るい、ゴブリンの首と胴体を切断する。

 

「あ、あれ? 初めて剣を使ったのに、凄くスムーズに振れるな」


 まるで剣の扱いに慣れているかのように体が勝手に動く。


 もしかして俺のスキル《熟練度99%》って訓練なしで剣を使いこなせるって事か?


 それはそれで結構当たりな気がする。

 

「よし、この調子でどんどん行くか」

 

 こうして俺はダンジョンの奥に進んで行くのだった。

 

 俺がダンジョンを探索していると、前から大きな音が鳴り響いてくる。


 その音の正体は、俺の前に現れた巨大なオークだった。

 

 ダンジョンにはこんな魔物もいるのか。


 ダンチューブで見る動画と違い、実際に見るとかなり恐怖心が芽生えてくる。


 そんなオークの見た目は豚が二足歩行しているような姿だ。

 

 オークは俺を見つけるや否や、大きな棍棒を俺に振り下ろしてくる。

 

「ガァァァァァ!」

 

「うお!?」

 

 俺は間一髪でオークの攻撃を避ける。


 俺の《速度》は上がってないのであの攻撃を食らっていたらひとたまりもないだろう。


 しかもレベル1の剣だからステータスもほぼ上がっていない。

 

「それじゃあ俺のスキルを使うか」

 

 俺は心の中で念じ、自分のスキル《熟練度99%》を発動する。

 

 そして棍棒を振り上げているオークとの距離を一気に詰め、剣を再び振り下ろす。

 

 ――《スラッシュ》――

 

 俺の剣はオークが持っている棍棒に当たり、そのまま棍棒に刃が食い込んで切断する。

 

 剣術などは一切やった事がないのに、剣の扱いが勝手に分かるって不思議な感覚である。

 

《スラッシュ》はレベル1の剣で習得できる技だ。


 だが習得するまでに掛かる時間が一ヵ月は掛かる。


 だが俺は《熟練度99%》のおかげでレベル1の剣を完全にマスターしている。


 棍棒を斬られて驚いたオークは、そのまま後ろに後退する。


 だが俺はそんな隙を見逃さない。


 俺はオークに向かって距離を一気に詰める。

 

「おらよ!」

 

「グェェェェ!?」

 

 俺はそのままオークに一撃を入れて、トドメを刺す。

 

 そしてオークは光の粒子となって消えていく。


 その場には、魔石と棍棒が残った。

 

 これはダンジョンでモンスターを倒すと出現するドロップ品である。


 このドロップ品を回収し、ギルドに持って行くことで換金してもらえるという仕組みだ。

 

「魔石は高く売れるし、棍棒はアイテム作成をするときに必要なドロップ品だ」

 

 俺は棍棒と魔石をアイテムボックスに入れて、さらに奥に進むのだった。



―――





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