第3話「最悪のご飯と憧れないマイホーム「物置」

「よし。記憶が無く宿代も払えないほどのお前だ。きっとおいしくて感激するぞ。ほらー、お前来客用の最高の料理を出してやれ」


「はいはい、早くワインを飲みたい気持ちはわかりますが、慌てない」


 クォールは両手を合わせるようにして叩くと、妻のイザベラは図星混じりの言葉を返して手早く料理を作る。


 そして服を着替えた鏡は完全に農村の青年のような格好になっていた。


 懐に入っていた定規やら鉄メジャーや鉄定規、そして宝とも言リリー貴重品などは大切に保管しつつ、出されてくる料理を見やる。


 豆と野菜のスープ、白湯風味に見リリー料理。主菜として、塩漬けのソーセージが揃うように並べられていて、僅かな温かみを感じる


 家人がこれはなかなか旨い! と舌鼓を打つ様子を眺めてから鏡は期待を込めて野菜スープを口に含んだ。


「お、お、おえ」


 期待をしなければよかったと鏡は後悔をする。口に含んだ瞬間砂利を噛んだような感覚に陥る。塩の味付けと荒縄のように固く獣臭がする肉。ごりごりと口の中で音がするのは全て肉と野菜を噛みしめた音である。


「おえ?」


 鏡がスープを口に入れた瞬間におえ、ともどすような声を聞いてクォールは首を傾げる。鏡が吐き気を催していることがわからず、クォールは気さくな様子で言葉をかけてくる。


「どうだおいしいだろう」


「……は、はい」


 現代人の味覚の鏡にとってこの料理は人の食べるものではないと感じ苦しむ。しかし現実問題としてまずくて食べられないとは口に出せないので懸命に食べ進める。


 端から見ればがっついているかのように見えるのかもしれないが、早く手前の食事を済ませて無くしたいという気持ちが圧倒的大部分を占める。


「おかわりは、ないんだぞ。ゆっくり食べろ」

「は、はい……おえ……」


 おかわりなど出されても食べられるわけがない。この料理を食べるくらいなら麦で作ったパンを食べていた方が幸せだと直球的な感想を抱く。


 しかしパンだけだと栄養が不足するので、昔の人はこうした保存食を食べていたことを知っていただけに文句はいえない。


「よっぽどお腹が空いていたんだね、お兄さん」


 頬杖をつきながら鏡を気遣うフーラル。急いで食べている鏡が可愛くて仕方がないらしい。そんな気持ちを抱いたフーラルは鏡を気遣うように言葉を掛ける。


「私の分も少しあげようか?」

「う、うん」


 フーラルの無邪気な横顔に釣られ、うんと頷いてしまったことに鏡は酷く後悔をする。

 彼女はスープを掬う手を止めると、鏡のスープ皿を手前に寄せ自分のスープを入れていく。


「あ、あ、もう、いいから……おえ……」

「そんな、遠慮はしないでくださいね、お兄さん。男の人は食べないと。ね? お父さん」

「いかんぞ、フーラル、もう少し厳しくせんと、若造がつけあがる。しかしまあ男はパワーが全てだから止めはせん」


 娘の甘い行動を見て、クォールは手に浮き出る血管を更に浮かばさせる。若造のくだりで彼は徐に首を傾げる。


「そういえば、いつまでも若造という訳にもいかんな。名前の記憶はあるのか?」

「おえー……カガ、、キョースケ」

「オエー・カガ・キョースケという名前なのか。じゃあキョースケでいいな」

「ち、ちがう。カガ・キョースケ、おえー」

「カガ・キョースケ・オエーって変だな。今日からお前はカガ・キョースケにしろ。分かったな」


 無垢な笑顔を浮かべるフーラルから分けられた塩スープ。鏡はそれを咀嚼しながら命がけで名前を述べる。その結果が相手に名前が旨く伝わらず、カガ・キョースケという異国的な名前になってしまった。


 そしてどうやらここでもキョースケと呼ばれることになるらしいと鏡は悟る。


 聞き間違えた本人であるクォールは鏡の肩を力強く叩くと愉快爽快といった様子で笑う。そんな彼に苦笑いを浮かべる鏡。


 そしてスープを食べ終わる頃にはすっかりと日は落ちて外は夜へと様変わりをしていた。


 長年街灯の存在しない世界で暮らしてきたクォールとフーラルは夜目が利くらしく、外を歩く様には慣れという物が染みついている。


 クォールとフーラルは鏡を物置兼家へと案内している最中である。

 遠くから打ち鳴らされる鈍い鐘の音にはなにかの意味があるのだろう。決まった時刻に鐘の音が鳴り響く。


 きりきりと虫が鳴く秋模様。無数の星空が空に浮かび、大自然の空気を更に格別な物へ引き上げている。


 歩みを進めると砂利を噛みしめる音がして、しっかりと舗装がされているのか不安になる道路である。クォールが説明するにこの村の地理を把握していなければかなり危ない道らしい。


「特に夜道は危ない、決して俺から離れるなよ」という真新しい言葉を記憶から引っ張り出すと、鏡は背筋が凍る感触に襲われる。


「陥没している場所などがある、足を滑らせたりしたら最悪だからな」


 この道には盗賊の類が出るわけではないらしい。それを聴いて安心した鏡だったが、次のクォールの言葉に震え上がる事になる。


「まあ、もっとも道を踏み外して山道へと向かうと盗賊や野犬にやられるかもな」


 小気味のいい足音を響かせ砂利道を歩む三人。植えられている麦畑の水を求める羽虫の群れを避ける鏡。


 奇妙な鏡の動きを見てフーラルはお腹を抱えておかしそうに笑う。


「なにをしているの、お兄さん? 一人で動き回って」

「む、虫が嫌いなんだ……口の中に入る……ぺ、ぺっ」

「歩き方が下手なんだよね、多分えへへ」

「もやし野郎が」


 酷い言われ方に鏡は顔を顰める。何気ない会話をしていた三人だが、クォールは足音を聞いて立ち止まる。


 続いて鏡も先を見やると複数人の夜警団らしき姿が見える。村恒例の面倒くさいチェックをされるのであろうとクォールは悟ると露骨に舌打ちをする。


 舌打ちをされた夜警団の隊長らしき人物が肩を怒らせながらクォールの元へ歩み寄り尋ねてくる。


「こんなに夜遅くにでかけては危ないぞ」

「まあ、ちょっとした野暮用がありまして、勘弁してください」

「なるべく野暮用はお昼のうちにやってくれ。私たちに余計な仕事が増リリーからな」


 面倒そうに注意をする隊長にクォールは愛想笑いを浮かべる。こういう手合いは軽くいなすにかぎる。そこで隊長は鏡を舐めるような視線で見ると歩を進めてくる。


「お前、見たことのない顔だな」

「あ、はあ……」

「名前は」

「キョースケといいます」

「アムダデルタ大市に向かう行商人か? なにか違うような気がするが」

「あ、えーと」


 詰問じみた問い掛けに鏡は言葉を詰まらせる。アムダデルタ大市など全くわからない。質問に答えられない鏡に一歩詰め寄る隊長。これは面倒なことになりそうだとクォールは悟るとすかさず間に入る。


「素性はしっかりとしてますんで」


 ここで甘い駄菓子でも与えれば空気が和んで話が円滑に進むのだろうが、あいにく砂糖菓子のような高尚な物は持ち合わせていない。


 クォールは鏡を見やると隊長にこんな言葉を言った。


「えーと、俺の親戚の親戚の友達の子供ですよ」


 クォールの説明に鏡は切羽詰まった状況でありながらも少し笑いそうになる。


 説明を加味するにそれは確実に他人のそれであろうと。


「うむ、お前の知り合いならば身元は大丈夫そうだな。じゃあ、見回りがまだあるから、お前達は野暮用をさっさと済ませて帰れ。くれぐれも私たちの仕事を増やさないようにな」


「はい。お疲れ様でした」


 クォールの説明に納得したのか隊長は偉そうに指示だけを残し夜警団の下へ戻っていく。離れていく夜警団を見てからクォールはけっ、と毒気付く。


「つったく、偉そうによ。もやし野郎が、盗賊相手に戦えるか謎なくせしやがって」


「まあまあ、お父さん」


 不満をたらすクォールを見て、フーラルは気持ちを切り替えさせるために猫なで声を出す。

 猫なで声に満足したのか、僅かな笑みを浮かべるとクォールは先へと歩いて行く。暫く歩き右へ曲がるとクォールは足を止める。


 どうやらそこに建つ廃屋の点検をしているらしい。周りを調べるとクォールは鏡に視線を向ける。


「今日からここがお前の家だ」


 廃屋どころじゃなかった家を見て鏡は力ない様子で手を下げる。廃墟の様子を見ると鼠が巣くうと語っていたのは冗談でもなんでもないらしい。


 その上この廃屋、建物自体が大きいのでなおなお廃墟感を漂わせるのである。


 クォールは物置に近づくと掛けられている鍵にキーを差し込んで開ける


「うん、開かないな。鍵まで錆びてやがるなこれは……」

「も、もっと……」

「? うん、なんだ?」


 もっとまともな家はないのだろうか? と言いに掛けた言葉を飲み込む。家があるだけで自分は恵まれているのだと鏡は思った。


 戦に向かう軍人や街を跨ぐ行商人。そして金のないものは羽虫や野犬と戦いながら外で寝ている世界。場所によっては火を絶やさないところもあるだろう。


 その状況から見ると自分には屋根がある。そう考えると野宿をしている皆から見れば遙かにましな状況である。


 クォールが色褪せたドアに手を掛けて開け放つと埃が舞い散る。


 舞い散る埃を眺めて、この家については過大評価のしすぎであったと鏡は考えると額に手を置く。


「古くて鼠が巣くう可能性はあるが、普段は物置として使っているからね。ある程度の整備はされているんだよ、お兄さん」

「私にはなにも見えない……」


 懐中電灯でもあれば中を窺い知ることができるのかもしれないが、生憎そんな高尚な物はある筈もない。


 顎に手を置き困った表情を浮かべていた鏡だが、隣に立つフーラルは深く息を吸い込むと髪を跳ねさせるようにして詠唱を始める。


「闇を切り裂き、光を照らせ」

「?」


 可愛く透き通る声。甘く蕩ける声音がこそばゆく感じ耳がぴくんと反応する。

 聞き入っていた鏡だが、次の瞬間信じられない光景が眼前で起こる。

 なんとフーラルの声に呼応するかのようなタイミングで室内に光が灯されたのである。


「せ、声帯で光を照らしただと……こ、こんな時代と科学力にどこにそんな技術が……」

「カガクリョク?」

「い、いや、なんでもないから」


 鏡から出た謎の言葉にフーラルは首を傾げて聞き返してきたが、鏡は言葉を濁す。フーラルは何回か考える仕草をしていたが、クォールの気にするなという言葉を訊き深くは追求してこなかった。


「話は戻りますが、これは技術ではなく、露店で買ったライトクリスタルで光を点けたのです。私は詠唱が下手なので、心の中での命令は無効になりますが、ユーリは上手い物ですよー。全クリスタルを同時に操れますから」


「あ、ああ……すまない、なんの話か全然わからない。そのライトクリスタルというのはなんだ?」


 フーラルは腰を屈めそこに手を添リリーと、指をぴんと立て鏡の方に向き直る。


 一方鏡は超絶な現代技術を目の当たりにして間の抜けた声を漏らすしかない。


「記憶喪失のおにーさんに説明すると、ライトクリスタルとは魔法鉱石の一つです」


「マホウコウセキ? とはなんだ……」


 ネトゲに出てきそうな不可思議なキーワードを聞くと子供のように心が躍る。


「えーとですね。この世界の地には地脈というものがありまして、その地脈のエネルギーを吸収した物が魔法鉱石と呼ばれます」


「? 錬金術か?」

「レンキンジュツ? とはなんでしょうお兄さん」


 顎に指を置いてきょとんとしたフーラルに向かって鏡は不敵に笑うと説明をする。


「錬金術とは一二世紀前後の十字軍の遠征の影響で、中東から錬金術が入ってきた事をきっかけに復活したものだ。最終目的は賢者の石の製造法なのだが卑金属を金属に変えたり、薬や化学物質の発見や製造などに用いられたものだ。始祖はヘルメス・トリスメギストスという人物でこの錬金術は19世紀には? ああそうか、ふふっ、そうか、あははははは」


 クォールとフーラルは揃って、奇妙なことを言い始めた鏡に不可解な視線を向けていたが、その鏡が突然笑い声を上げたことによって驚き仰け反る。


「と、突然大声で笑うんじゃない。びっくりするじゃないか」

「ふう、おにーさん。笑うときはワンクッション入れましょう。リリーなら顔を叩いていますよ」


 良い情報を与えられた鏡。叩かれたくはないので、今後リリーの前では注意をしようと考える。

「し、失礼。どうやら余計な情報を与えてしまったようだ、忘れてくれ」


 地球人感覚が抜けない鏡。つい余計な一言が吐いて出る。

 地球感覚の鏡を眺めてから、フーラルは双眸に涙を浮かべ言葉を呟く。


「これは……お父さん……本当に可哀想だから暫く面倒を見てあげようね、ね?、やっぱり記憶がおかしんだよ……」


「うむ、記憶がおかしいどころか、魔法鉱石の説明から必要になる感じだな。お前もユーリも本当にリリーの言うとおり困ったものを拾ってくる」


 これで実はどこかの坊ちゃんで記憶が戻れば機織り機の一つでも進呈してくれるなら苦労は報われるのかもしれないが、どうも見た感じではそんな雰囲気が感じ取れない。


「まずは、世界の常識以前に、生き方から教えないといけないね、お父さん」

「そうだな……おい」

「なんですか、ふっ」


 いちいち最後に笑いをいれる所にクォールは普通の大人らしく、苛立ちがくるが相手は記憶障害がある病人だと思いぐっと我慢をする。


 そうでも思わないと、首根っこを捕まえて放り出したくなるからだ。

 虫とウシガエルが鳴く音を聴いて、帰る時間帯をクォールは考え始める。夜警隊がいることで大体察することができるが、この村の治安は凄く良いかと聴かれれば違うなと答えるしかない。


「まあ、話は明日でもできるから、今日はこれで帰るぞ、フーラル」

「えー、私は残っておにーさんの面倒を見ようかと思ってるんですけど」

「いかん、いかん、いかん。嫁にやる前に知らない男と寝る事は許さないぞ。そう認めないぞ」

「でも、娘は直に親の手から離れる時期がくるものです、ふっ。私とて大学の進学を止めた時もあったぐらいですから」

「? なんですかお兄さん、ダイガクって」

「ふっ、いてえー!」


 いちいち、ふっ、と笑いをいれるところに我慢ができなくなったのかクォールは鏡の頭を殴る。殴られた頭を擦りながら鏡は全く空気の読めない男だと嘆息の息を吐く。


「とりあえず、夜道は危険になるので帰るぞ、フーラル。それとキョースケ、しっかり鍵は閉めて寝ろ。いいな」


「鍵?」


「鍵だ。内側から掛けろ。ほい」


 キーをクォールから渡され鏡は今度こそ本当に笑いそうになる。斧で一振りすれば即砕けてしまいそうなこの壁を持つ家に鍵を掛けても意味はないだろう、と。


 しかし掛ければ若干の安全が保たれるので素直に鍵を掛けることにする。


「全く、私は泊まってもいいのに……」


「いいから帰るぞフーラル。大丈夫だ、キョースケは明日もここにいる筈だから。鍵がきっと助けてくれるさ」

 不穏な言葉に鏡は眉根を寄せる。頼むから不安になる事は言わないでくれと。


 そんな鏡の手前から二人は去っていき、物置から退出する。フーラルはクォールに手を引かれているので逆らう術がない。


 小さくなっていく二人の陰影を見ながら鏡は頭を抱える。


「これからどうなるんだ、私は……」


 鏡は薄い煤けたドアを閉めると鍵を掛け廃屋を見回す。


「この廃屋に住めというのか……」


 地球は良かったと今更ながら思い返す。激務な仕事であったがオートロックのマンションで防犯は万全だったし、給料なりにおいしい物も食べることができた。少なくとも地球では生活に困るという事はなかったが、この世界での鏡はニートである


「ど、どうしようか……」


 室内を眺めると朽ち果てた木で造ってある机と椅子がある。更に奥にはマットもなにもない板一枚作りのベッド。


 黒ずみが酷く底が抜けそうなベッドである。椅子の座り心地を確かめる為に椅子に近づくとゆっくりと腰を下ろす。


 ギギギギッ、ミシミシミシと嫌な音を立てる椅子。今にも崩壊しそうな椅子に細心の注意を払って後ろに倒れない座り方をする。


 デスクに手を置くと触り心地はざらざらで粗末な加工がしてあることが見て取れた。深く手を置くと木片が手に刺さりそうで怖くなる。


「せめて木と鉄があればな……」


 上質な椅子と机にリフォームできるのにと考リリー。ベッドにしてもそうである。木と布と生地だけでどうにでもなるし、枕にしても同様といえる。


 鏡はポケットから愛用の鉄メジャーを取り出すとなんどか引っ張っては元に戻す。


「既に自分で作るという発想が抜けないのは技術畑の悪い癖か…でも、だって造りたくなるのはしょうがないじゃないか」


 自分で自答して少し笑みが浮かぶ。なんだかんだといって激務ではあったが、物を造れるという環境が自分に適し最高の生活を与えていたのだなと今になって感じる


 何故なら、なにも造れないというこの空虚感はこの上のない気持ちである。


 徐々に疲れを感じ、鏡は椅子から立ち上がるとベッドへと向かう。


「なんか……疲れたな」


 ここに来てから暫くは気が張って疲れを感じない体になっていたのだが、一人になると徹夜さんの体に戻っている事がわかった。


 ベッドへ寝転ぶとギシギシという不協和音がするが、鏡はその後深い深い熟睡に入る。夜に体の痛みを感じて何回か寝返りを打ったが、それ以上に自分の体には睡眠を求めているようだと感じたのは翌朝のことである。


 こうして鏡のニート生活が始まりを告げるのだった。

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