第3話 ゴム人形に変装 オーナーとの契約
遡ること3時間前…
リックは例のオークションのオーナー、エアリーと会場の舞台裏で話していた。
エアリーはオーナーでありながら自ら司会も行うということもあり、すでに舞台衣装に着替えている。
といっても全身を肌タイツで覆い、バニーガールの衣装に身を包み、顔はアニメ調のプラスチックマスクで覆うというかなり奇抜な恰好をしている。
二人の目の前にはすでにあのゴム人形の着ぐるみが置かれている。
リックはすでに裸になっていてその着ぐるみに足を通そうとしていた。
「リック君も飽きないね、潜入捜査。実はこういう破廉恥な恰好するのが好きなんだろ?」
マスクに隠れているとはいえエアリーがからかうような顔をしているのが目に浮かぶ。
リックは顔を赤らめながらゴム人形に首から下まで体を包み込んでいた。
「断じて違う!あくまで依頼を成功させるためだ。じゃなきゃこんな…こんな変態みたいな恰好なんて進んでしない」
リックの肛門にはすでにプラグが差し込まれている。
その事実がリックにさらに屈辱を与えているのだ。
「ふ~ん…まぁ理由はどうでもいいよ。私としては商品に高い値が付けばいい話だし。ほら、マスク被せてあげるよ。口を開けて」
「あぁ、あ~…むぐぅ」
リックはエアリーに全身をゴム人形の中に入れられ、背中のチャックを閉じられた。
チャックが頭頂部まで上がるとエアリーはスライダーの穴に鍵のようなものを差し込み、回す。
カチ!という音に反応し、リックの体もビク!っと小さく震えた。
マスクを被るときに口に猿轡まで差し込まれた。
「それにリック君には感謝してるんだよ?人形の中身を率先してやってくれる人はあまりいないからね。特殊性癖者とか訳アリで売られてきた人とかね…」
「ふぅ…ふぅ…」
エアリーはテキパキとリックにピンク色のラバーでできたあの破廉恥な衣装を着せ、頭に赤茶のウィッグを被せて髪を整える。
これでゴム人形リックの完成だ。
エアリーはリックをおもちゃの人形に見せかける巨大なパッケージの中に誘導し、人型に凹んでいる型にリックをハメ込んだ。
「リック君、猿轡を噛んでみて?」
「?…うぐ!」
リックが猿轡を噛むと、リックがハメられているパッケージからワイヤーがスル!っと飛び出し、リックの首、腰、手首、足首に巻き付き、リックはパッケージに固定されてしまった。
驚いてもがくリックを見てエアリーは両手でお腹を抱えて笑っている。
「ふぅ!むぐぅぅ!うぅぅ!」
「ははははっ!大丈夫だよ落ち着いて?もう一回噛めば拘束は解けるから」
「むぐぅ!」
リックがもう一度猿轡を噛むとワイヤーは再びパッケージ内にスル!っと入っていき、体が自由になった。
エアリーはまたお腹を抱えて笑っている。
きっとマスクの内側では満面の笑みになっているだろう。
対照的にリックはマスクの中で怒りを露わにしていた。
(こいつぅ…あとで覚えてろよ!)
リックは怒りに打ち震えながらも再び猿轡を噛み、自らパッケージに拘束する。
エアリーはリックにゆっくりと歩み寄り、今の女の体とは似つかわしくない不自然な股間のふくらみをツンツンと突き始める。
「うぐっ!」
「うん…我ながらいいデザイン。これならマリン嬢も是が非でも落としてくると思うよ。まぁ裏でちゃんとマリン嬢の手に渡るように工作するけどね」
「ふぅ…ふぅ…うっ」
「マリン嬢へのレンタル期間は四日間だよ。あとでちゃんと回収してあげるから安心して?その前に逃げられるなら逃げてもいいけどね」
エアリーはリックの股間から手を放し、パッケージの透明な前蓋をゆっくりと閉じる。
「報酬はいつも通り振り込んどくよ。じゃあ頑張ってきてね、ゴム人形ちゃん♪」
バタン!
その後リック…いやゴム人形はオークション会場に移動された。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます