ドライブイン安土 飛躍2

※微エロ表現があります。 




《このように、田植えをする上で・・・・》


 ふ〜ん。正条植えって言うんだな。このようにすれば雑草やなんかも処理しやすく稲も元気に育つ・・・。種籾を植えるのではなく、苗代田で10センチ強程育った苗を植えるんだな。

 この事を移植栽培というんだな。へぇ〜。考えさせられるものだな。


 店の方は次郎君と慶次さんに任せている。オレと清さんは動画を見ている。それと一緒にネットにてオレが居た時代での田植えの事や、傾斜地での農法の事などだ。


 「尊さま!どうやら、傾斜地での農業は畝を作り、その畝間にカヤなどを敷き詰め、土流を堰き止めるそうです!」


 「う〜ん。これもオレは初めて見たけど、こんなにできるかな?」


 「まずは試してみないと分からないでしょう?私が今からスケッチ致します!いきなり最初から成功なんて無理なのですから、徐々に徐々に頑張りましょう!」


 最近の清さんは、オレの言葉やネットサーフィン、動画サーフィンをして和製英語や、オレが使うサンキューなどなど、簡単な英語を使っている。

 この子の凄いところは新しい事の吸収が早い。習熟も早い。

 そしてなにより・・・


 「清さんって本当に優しくて、頭が良いよね。なんていうか・・・ありがとう」


 誰よりも優しいのだ。そして何事にもポジティブなのだ。


 「(クスッ)いきなりどうしました?私は尊さまこそ優しいと思いますよ!」


 「ははは。さて・・・もう少し資料作り頑張ろうっか!オレはタブレットで必要な物を購入しておくよ!」


 「畏まりました!」


 清さんも初夜の事を意識してかなのか。はたまた、閨房?だっけ?かの準備ができたのかは分からないが、オレに対して距離が物凄く近くなっている。さっきの農業の事を調べている時も自然に手を握ってきたのだ。

 ただ手を握るだけなのにオレは何故かドキドキしてしまっていた。


 とりあえず、例のアレは夜まで我慢だ。今は甲賀の村の為に・・・。

 オレはサッとタブレットを開く。店の方は3人程、客が居た。2人は見るからに背負子を持ち、行商人に見えた。

 もう1人は上等な服に、刀まで差しているから恐らくどこかの武士・・・なのかな?まぁうちは誰だろうが食べたい人には食べてもらうから気にはしない。特に偉そうにしてる訳でもなく、静かに肉うどんを食べている。


 先ずは種籾や野菜などの苗や種を購入しよう。


 レベルがかなり上がり、今は《LV61》にまでなった。上限がどのくらいまであるのかは分からないが、まだまだ上がりそうな気配がする。

 信長から貰った100貫をチャージして、クレジットに関しては憂いはない。いや、てるさん達の家を考えると余裕はないかもしれないけど。


 《種籾 品種コシヒカリ20キロ》2貫


 《サツマイモ苗 100株》1貫


 《四季なりイチゴ苗 100株》5斤


 まずはこのくらいでいいだろう。本当は野菜は、カボチャや人参、玉葱、ブロッコリー、果物類などの苗や種を渡したかったが、オレも育て方が分からないし、教える事ができない。

 全てネットを見ながらで、季節の関係もあるから、まずは腹持ちのいい物と、実験を兼ねて、甲賀の特産?とまではいかないが、イチゴは最初だけ気をつけると簡単に育てられるとネットで見た。

 だからまずはこれだけだ。サツマイモに関しては言わずもがなだろう。後は・・・


 《鶏糞ペレット 50キロ》1貫


 《魚粉肥 20キロ》2貫


 レベルが上がった事により、肥料を購入する画面を見ると、その肥料に適した食物の種や苗がオススメに出てくるようになった。まぁ、肥料を見るのは初めてなんだけど。まぁ、どうやらこの魚粉肥と言われる有機肥料に関してはトマトなどにも使えるらしい。

 まぁこれは今回の3つが上手く育てられれば考えよう。よく見るとコンバインやら何やらとあるが、燃料とかそんな物は分からないが価格がエグい。コンバインに関しては、


 《多機能コンバイン》900000貫


 もうね。ビックリだ。絶対に買わせる気がないだろうと思う。正気の沙汰じゃねーよ。

 最後に・・・


 《軽トラ 4×4》100貫


 オレは今この軽トラの項目の所で迷っている。そりゃ今後の事を考えると購入するべきだろう。だが、オレの上司でもあり、社長でもあり、会長でもあるあの第六天魔王さんの顔が見え隠れしている。

 これがバレると間違いなく・・・


 『オモシロソウナモノダナ ヨコセ』


 を、唱えられるからだ。この車だけは何としても死守したい。


 まぁバレたとしても今度はそれ相応に対価を求めてやる。なんせ100貫・・・タブレット計算で100万円もするんだからな。


 オレは結局購入する事にした。それを店の裏に行って、迷わず出す。


 バァァァァン


 「おぉ!これこそ!軽トラ!未来の利器!!これで2ケツせずに済む!」


 燃料やオイルなど消耗品をどうすればいいかは分からない。が、中を見てエンジンをかけてみると、燃料はFを振り切っている。つまり今は無敵ゾーンという事だ。

 ガソリンが必要なのは分かる。が、仮に信長が日本のどこかで本当にガソリンを見つけたとしても精製できないから使えないだろうな。


 オレは物置き部屋に入っているブルーシートをかけて、部屋に戻った。


 夕方前に出店隊も帰って来て、3隊共に・・・


 「全て売れました!」「2番隊も同じく!」


 「安土班も同じく!」


 とりあえずは全て売り切ってくれたらしい。なんなら、買えなかった客も多いらしく、明日にはもっと量を増やしても売れると五郎君は豪語していた。

 それと、この子達の部屋だが、流石に部屋が余っていないため、タブレットで見つけたモンゴルの遊牧民が使うようなゲルテントを発見し、それを外に設置してとりあえずは寝泊まりしてもらっている。


 源三郎さん達が来れば同じようにしようと思う。で、あの人に家を作ってもらい、その他必要な物はオレが支給するという形にしようと思っている。五郎君や吉ちゃんや滝ちゃんには布団とジャージは支給している。皆が驚いて喜んでいた顔が懐かしい。


 そんなこんなで夜になった。いや、皆の報告を聞かないといけないのだが、今日は頭に入らない。甲賀の人や源三郎さん達の事より今日は自分の事だ。


 いつもより念入りに身体を洗い、歯磨きも完璧だ。清さんも風呂が終わり、ジャージ姿でオレの部屋に来てくれた。


 「尊さま・・・お隣・・・よろしいでしょうか?」


 「あ、あぁ。うん。おいで」


 どことなくぎこちない。高校生の恋愛かよ!?って思うかもしれないが、実際にこんなだから仕方ない。間違いなく清さんは初めてだろう。オレがリードしてあげなければならない。


 オレと清さんは布団に入り、まずは抱き付く。


 「た、尊さま・・・その・・私・・・」


 「う、うん。大丈夫だよ」


 何が大丈夫なのか。オレも初めての女性と致すのは初めてだ。痛くないようにしなければ・・・と思いながらも身体は正直だ。愚息はかつてないくらいにビンビンだ。


 「(スゥー)た、尊さま!私、ネットなる物で男女の情事をべ、勉強致しました!未来のカップルは結婚前にそういう事をするのが多いのですよね!?待たせてしまい申し訳ありません!」


 清さんは決心したように急に話し出した。そもそもなんちゅう事をネットで見たんだよ。


 「ま、まぁそういう人が多いかな?」


 「ですので!私、頑張ります!母上も居らず、桜や梅に閨房の心得を聞いた所、殿方に身を任せば良いと言うだけで、それなら尊さまを喜ばせられないと思い勉強しました!・・・し、失礼します!」


 清さんは顔を赤らめながら、オレのズボンを降ろしてきた。そこまでしなくとも・・・とも思う自分とそのままオレの方こそ身を任せたいという自分が混同している。オレは聖人でもなんともない、普通の男だ。欲には・・・


 「尊さま・・・硬いです・・・失礼しますね?(チュポッ)」


 欲には勝てない。


 清さんは口でしてくれた。比べるつもりはないが、現代に居た頃の彼女の方が気持ちは良かったが、それでもぎこちなくとも清さんの真剣さは分かる。気持ち悪いって事はない。寧ろ気持ち良い。


 「(ジュポッ ジュポッ ジュポッ)」


 「き、清さん・・・今度はオレが・・・」


 オレは清さんと体勢を入れ替え、服を脱がせる。鍛え抜かれた清さんのお腹は軽く6パックで綺麗な身体だ。リアルに事を言うなら、ムダ毛は処理してる風ではない。が、何故かそれでも全てが愛おしい。卑しい気持ちではなく、純粋に清さんの全てを愛したい。


 清さんの下の方はビックリするくらいに濡れていた。最初に少し確認のつもりで触っただけだが、これにはオレもビックリだ。だが、いきなり挿入ではなくまずは軽くキスをして、胸・・・乳首・・・お腹とゆっくり舐める。

 その度に清さんは身体を捻り可愛い吐息が漏れる。


 「ハァン・・アァン・・・」


 そのまま下の方へと顔を近付けオレは清さんの割れ目に舌を這わせる。


 「(ジュルジュルジュル)」


 清さんのラブジュースを飲み込むようにゆっくり時間を掛けて舐める。が、オレが我慢できなくなった。


 「清さん・・・我慢できないかも・・・」


 「はぃ・・・尊さまのお好きなように・・・私・・・生まれてきて良かったです・・尊さまと出会えて良かったです!私、今が1番幸せです!」


 「清さん・・・オレは本来この時代に居ない人間だ。もし何かの拍子に戻れるとしても絶対に本当に戻らないからね?清さんだけを愛すから・・・清さんも・・・」


 「はぃ・・・私は尊さまの妻ですから!」


 この日、武田尊と丹羽清は一つになった。


 「(グスン・・・グスン・・・)尊さま・・・ありがとうございます・・・」


 悔しいくらいに早く果ててしまったのだが、清さんは終わった後に涙を流した。だが、その涙は悲しい涙ではなく、嬉しい涙だとオレでも分かった。

 

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