第3話 女神フィロ
6
地球でいうところの
「これは……?」
そして
雲の下に、小さな
絵を
サラさんが「これはですね――」と口を開ける。
「
「女神フィロ?」
「ええ。この、雲の上に
「なるほど、ですね」
「ちなみに、この世界の
「世界の名付け親、ですか?」
「はい」
そういえば、と思って聞いた。
「この世界の名前って、なんて言うんですか?」
サラさんは、答えた。
「この世界の名前は――イソニアといいます」
「イソニア……」
世界の名前を聞き、僕は
やはり自分は、夢の中から
「あ、そうだ」
そう言ったサラさんが、僕に目を向ける。
「よければ、ナオキさんのステータスを確認してみませんか?」
「僕のステータス、ですか?」
「はい。あなたのレベルや
「レベル、能力値、スキル……」
これはまた、異世界小説で
なんですか!? この高過ぎるステータスは! と
僕が、そのパターンに
「その、ステータスは、どうやって確認するんですか?」
「
「石?」
「
彼女は、
まな
「
「じゃあ、乗せてもいいですか?」
「はい」
僕は、右手の
「ちなみに――」とサラさんが話し始める。
「――
やっぱり、そうですか。
「ステータスが
「なんか、僕のハードル、上がっています?」
「ま、まあ。全員が全員、天才というわけではありませんので。安心してください。私は、ナオキさんがたとえ
「……まあ。そうしてもらえると、たいへんありがたいです」
そうこう言っているうちに、ステータス
まず、石板が
「これが、ステータスですか?」
「はい」
ステータスが、空中に表示される。
まるで、スマホの画面のような、光でできた
パソコンのフォントのような文字で、
レベル:1
H P:100
攻撃力:10
魔 法:5
防御力:8
耐 性:1
俊敏性:5
スキル:
僕のステータスを確認したサラさんは、言葉を
「ザ・普通ですね」
「ザ・普通ですか」
はるばる異世界からやって来たものの、才能には恵まれていない自分なのだった。
「ただ、ですけど」
僕は、首をかしげる。
「なんですか?」
「見たことのないスキルを持っていますね」
「スキル……」
僕は、
スキル:
睡眠強化……。
睡眠オタクである僕には、何ともピッタリなスキル
しかし、スキルの詳細が不明だと表示されている。
つまり、
しかも、この世界で
僕は、
「文字通り。睡眠したら、何かしらの
「睡眠しただけで、でしょうか?」
「ただ、名前を
「まあ、そうですよね……」
サラさんは、
「もしかしたら、このスキルが、ナオキさんの特出した才能なのかもしれませんね」
「……そうだと、いいですね」
睡眠強化。
そのスキルの
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