第25話[幕間]変化する世界と勢力図

第25話[幕間]変化する世界と勢力図


 天界


 会議室では、大縁 増田(おおべ ますた)達の行動が映されていた。

 しかし、天界上層部の意思により、ナツ(女神Ver.)の所だけ、中層部のかつての担当者は見れない聞けない認識できないように、されていた。


「では、本人達も寝たので、会議を始めます。

 災害破壊モンスター ビッグサタニックゲッソーの討伐によって?お前のしくんだ魔王討伐の神の命令は既になされた。

 よって、彼は自由だ!いいな!採決する!」


 賛成は、1人中層部の元担当者は投票券が無いので、すぐに採決された。


「誓え! 採決を守ると!」


中層部の元担当者

「待って下さい!私は彼に全て討伐させるつもりなのです!」


「おい!また話を変えたな!」

「貴様らは、何をかんがえている!だいたい彼の祖先に封印を押し付けて!報酬すら払わず!貴様は人をこき使って、昇進の事しか考えていないとはな!」

「押しつけは、有罪! しっかりと生き抜いて、封印をやり抜いた彼には払われてなかった報酬とは、別に褒美を与えるべし!」

「異議なし!」

「で?彼に討伐させる? そのクエスト報酬は、何を払うの?言ってみろ!

 地球の日本の大妖怪とから、政府が倒さないといけないのヤツは、日本政府にさせろ!

 彼に押し付けるのは禁止だ!

 ここにハンコを押せ!」


中層部の元担当者

「そんな!待って下さい! 彼に報酬とかいるのですか?命令ですよね!はいわかりました!命かけてさせていただきます!とさせればいいじゃないですか!」


 そこに、若い頃の元担当者が、報酬を増額させようとしている姿の映像が流される。


「ハイ!この世界と他の担当の世界も救えなかった、降格決定!では、採決!」


 うなだれる中層部の元担当者。

 

 そして、大縁(おおべ)(主人公の事)に、モンスター盗伐を押し付けないことが決定された。

 もし押し付けると、貢献ポイントせいで彼の要望を聞くことにも、中層部の元担当者は遵守すると宣誓させられる。


 そして、異世界間災害指定モンスター

レッサーサタニックスコーピオン ゲロオナ盗伐の報酬ポイントが60億ポイントはいった。

 そして、異世界魔王討伐ポイントも60億ついた。


 早速真っ青になる、中層部の元担当者。

 だが、この世界(宇宙)が魔神、邪神の手に落ちたら、自分の階位も落ちるのでなんとかさせるつもりだ。

 会議室から解放されてすぐに、4女神に大縁 増田(おおべ ますた)の説得を命令する。


 モンスターフォレストにいる、オオベには何故かワシは直接指令を出せない。

 誰かが、見えない加護をかけている可能性があるが、諦めるつもりはない。

 この仕事をやらせないと、ワシの昇進は無いからだ!


 そんな様子も、天界から見られているとは全くかんがえずに、当初の計画を強制遂行しようとしていた。


 

 その頃、聖大教会帝国の大聖堂のさらに奥の神託の間では?



 うるさい!貴様が何を持ってきたのか行ってたしかめろ!


 聖皇 ダホア・ド・ハエマオは、異世界召喚勇者達が作ったゲロマズ・ゲテモノ・ラーメンらしきものを食べさせられていた。


 麺は既に伸びて、カビが生えていたが、神託だ。食べるしかない。


聖皇 ダホア・ド・ハエマオ

「うえ~、お、お許しを~。」

 既に腹が痛い。目の下にくまができた。体重が150キロから100キロに落ちた。

 側近達は、間違いなく毒物だと認識している。

 そして、聖皇の側近達も責任をとっては食べさせられた。


 4女神は、激怒していた。

 そして、上司よりも上の上の上の上の中層部の元担当者の命令で、大縁 増田(おおべ ますた)を連れてくるように、再度命令した。

 (ナツと4女神は、命令系統も実は違う。)


 だが、騎士達が、ボロボロの状態で帰ってきた。教会所属の勇者達に瀕死の重症だ。

 流石の女神も眉をひそめる。

 

「女神様。マスター・オオベーは、魔王と戦闘をしておりまして、近づいた途端にこの有り様でした。

 そして、今はモンスターフォレストの中にいるとの事ですが、あの中に行くのはナンバー2達にも拒否されました。

 しかも、今回の作戦で勇者達から引退を突きつけられて、後に引けなくなってます。」


 報酬か?


「はい、それが問題です。飯すら食えない。だから権力で飯を食う。それが無銭飲食だというなら、貴様らが払え!と言ってきました。

 既にナンバー5に対して引退確約を出してしまっていたので、次の命令はクエストとして前払いしろと、言って来ました。

 15と16の双子の各パーティーもです。」


 わかった。気合が足りないな。

 クソバカ王国とブリントン王国に通知しろ!

 大縁 増田(おおべ ますた)をこの教会にすぐに連れてこいと命令!

 できなければ、旧制度を復活させる。

 ナンバー2には、クソバカ王国の趣味が殺人のせいで嫁に行けなかった王妹を結婚させる。

 ナンバー7は女だったから、ブリントン王国のどう見てもクソな王太子と結婚だな。

 ナンバー15と16も、ブリントン王国のクソな第一と第三王女と結婚させる。

 報酬は、それで決定だな。

 第5王女は王女を辞めて、モンスターフォレストに向かっているのか?

 コレは放置するしか無いか。

 わかったな!早く連れてこい!


(聖大教会帝国 事務局)


 神託の命令は、絶対。

 聖皇 ダホア・ド・ハエマオは、頭を抱えるしかなかった。勇者報酬の旧制度を復活させる。

 どうなるのか?既に、勇者達は今回の異世界勇者達との接触で、変な知恵をつけてしまっていた。


 各勇者達には、どこにいても冒険者ギルド経由で王国と教会に報告する、報告書という命令が完遂したかどうかとか、既にワイバーンとかの飛行モンスターが、移動していたから追跡不能とかの、簡単に書いてだす小さな紙がある。


 それを見て、異世界召喚の勇者達が食堂や武器屋の支払いに使えと、知恵をつけたのだ。

 小切手という制度が、勇者の世界にあるという。

 簡単に言うと値段を書いて銀行に出すと、金を支払うという制度だという。


 教会の印が押された報告書に、昼飯代と書いて値段が書かれたモノを食堂の店主に出したという。それで冒険者ギルドに出せと言って来たと言うのだ。

 (冒険者ギルドと商業ギルドが、この世界では銀行業務をしている。)

 それで支払われる筈だと。店主は教会印が押されたものだから、そうするしかなかった。


 冒険者ギルドからは、どうするか回答を求めてきた。

 つい先程、認めない!現金ではらわせろ!と命令した。

 しかし、勇者達に既にそのやり方が出回ったらしく、どんどん冒険者ギルドから報告書ならぬ代金支払い要請がきた。


 勇者達が強制引退をしようとし始めたのも、大問題だ。

 反乱の予感がすでにある。

 女神様にその事をいうと、私達の怠惰だとして叱責され副聖皇が罷免された。

 

 そうだ!王国に支払わせよう!そして、報酬も王族に支払わせよう!

 聖皇 ダホア・ド・ハエマオほ、代金の支払いは王国の報告書でするように言う。

 そして、すぐに旧制度を復活させると宣言した!


 失敗したらとかいう前に、先にやる!

 もう、取り返しのつかない事態になる前にやる!やってやる!

 まずは、いつも人をブス!汚い!とか馬鹿にするクソバカ王国とブリントン王国の王女共を、戦闘狂だと言われている問題勇者8パーティーの報酬として、強制嫁入りだ!


 ちょうど、復讐にも使えるぞ!

 これまでの怒りの処理ができるとなって、聖皇 ダホア・ド・ハエマオは、黒い笑みを浮かべる。


 ハハハハハハハハハハ!

 聖皇の笑い声が、広がっていった。

 

 

 

 

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