第21話 防衛戦?それとも逃亡する?ドウスル?


第21話 防衛戦?それとも逃亡する?ドウスル?


異世界33日目 朝


 変な夢をみた。

 女性?4人が「今からそちらに、迎えをよこす。すぐに出頭するように!」なんて、行ってくるのだ!


 出頭?う~ん?何かやった?いや、あのテーブルの街の奴らには、[オレと敵対する行動をしない。]という命令しかしていない。

 あとは自由だ。 殺してもいない。

 まぁ、責任は?なんて言われると、まずうちの女神を襲うとかぬかしたあの伯爵が悪いので、やつを罰しろよな。

 あと罰するなら、この世界に異世界召喚した奴らだ。どこの神様がどう関わった知らないが、こちらは自衛の為の最小限の行動をしただけだ。そちらの責任なのだからな。


 そして、夢の事をナツに言うと、おでこを引っ付けて記憶を見たナツは、「そいつらは、あとの4女神ですね。放置です!奴らが来るべきですよ!」というので、放置!


 という事は来るのは?

 面倒事は、この異世界では武力戦闘で解決しないと解決しない世界だとわかってきたので、やってくる奴がどんなやつなのかを見よう。


 船を出して、向こうに見える無人島にる行こう!しばらくはやり過ごすのも戦略だよな~。


 モンスターのイカを、[掌握]で捕まえてはいるけど、もう一体いると思われるボスモンスターが出てこない。

 ある程度イカの討伐してから、島に上陸すると[掌握]に何か反応があった。

 テーブル伯爵に何か、オレに対する敵対行動の強要がされたということか?


 抵抗せずに、戦費を請求して街を立て直せ!

 そして、兵士達もやっているふりだけして!と命令する。


 港街にも来るのがわかった。

 港町の掲示板を見たな~。だけどな!船はみんなボロボロで使えないの!

 

 さて、船を修理しないとここにこれな…いと思っていたが、…え~、海の水を足元だけ凍らせて走ってくる斥候らしき軽装の少女がいる。


 あ!勇者の首飾りだな~。地元勇者が敵対してきたのか?

 

 何かモンスターが沢山いるから、殴って進む。サソリのデカいモンスターだけど、[掌握]で尾の毒針だけを動けなくして、モノをぶつけて折ってから、殴る!


 それを繰り返すと、なんとか活動場所を確保できたけど、この島はモンスターだらけだな。

 

異世界34日目 昼


 海を渡ってきた斥候が、海岸で倒れている。

 そりゃーそうだ。海をわたるだけでもイカのモンスターと戦闘しないとといけない。

 そして、サソリにやられたらしい。

 一応救助だけはしておいた。だが、それが良かったのかというと、どうもそうではなかった。


地元勇者パーティーの斥候?

「貴様!勇者カイゼル様のご命令だ!すぐに出頭しろ!」


 は?なに?その物言い。そして命令?

 バチン!

 ナツの平手打ちがきまって、ゴキリッと音がなった。

 首が後ろにねじれている。え?漫画の世界ではなく、マジで真後ろにアタマが回っていた。


 ありゃ~!

 [掌握]をかけてみると、あ!あと5秒で心臓停止らしい。

 [掌握]を使って無理矢理治す。ふ~!汎用性があるスキルだけど、疲れるな~。


 そして、また斥候がどこかの踏み台から見下ろしたような言葉を使って訳のわからない事をいう。

 バチンッ! ナツが叩きます。

 また首が後ろにねじれました。


異世界34日目 夕方


斥候?

「あ、あう、も、申し訳ございません。」


 斥候さんは、愛ある平手打ちと、(ものすごく疲れる)[掌握]での治療での教育で、やっと自分が無茶苦茶な事を言っていると気がついたようだな。

 そして、なにかがやって来た。

 ファイヤーボールが飛んできたのだ。見ると船が一隻ファイヤーボールを乱射して、島に接近してきた。


 鑑定では、人間とかまだ表示しない。

って イカの体当たり攻撃を地元勇者が斬って進んでいるのがみえが、反応速度が弱くないか?

 はっきりと言うと、遅すぎ!そして、全く斬れてない!なんだ!あのフニャフニャの剣の使い方!


 あれでは、包丁すら使えないぞ!と日頃包丁を持たないといけない生活をしているオレからすると、料理すら出来ないと思われる。


 嫌な予感がするな~。

 

異世界34日目 夜。

 ボロボロになって、到着というよりも漂着する感じで地元勇者達がやって来た。


勇者カイゼル

「貴様!この俺様の言うことが聞けないのか!ぶっ殺してやる!」


 はい。ポーションを飲んで復活した地元勇者の謎命令を拒否して、頼み事があるならそちらから来いというと、戦闘になりました。

 あ、そうか!戦闘だからこそ試して見よう!

 喰らえ!ツイストバックハンド!


 昔、陽キャ組に仕返しを考えていた時に考案したプロレス技だ。

 相手の背中に回って両手を無理矢理後ろに上げさせて、背をねじって!


 ガキッ!

 背中の肩甲骨が外れた!そして背骨が折れた!

 戦士マットが殴ってきたので、殴り返していたら、動かなくなった。


 ヒーラー タマタフとか言う奴と、賢者 タマミというのが、ナツに遅いかかったけど、ビンタ一撃で吹っ飛ぶ!


ナツ(聖女Ver.)

「あなた方は、教育しても無駄そうだから、その本人の許可なしに勝手につけた、誰かさんの加護とスキルは没収!」


 ヒーラーと賢者の体の中に手を入れて、ナツは何かを引き出した。

 ブチブチブチブチブチブチブチ!と引き出した。

 白いなにかを引きちぎったな。

 そして、やって来た船に4人を乗せて、[掌握]を使って船を海岸に送り返した。


 ナツの神像にいざというときの為に、貯めておいた非常用のエネルギーをスキルとして、賢者とヒーラーに15才の時に行われる(祝福の光)という儀式と時に、4女神が勝手に付与していたらしい。


 あ~、没収か~。だろうね。奴ら散々悪をやっているとすぐにわかったよ。

 見えたんだよ。殺されたヤツが悪霊となって取り付いているのが。それも勇者に16体。戦士に30体。


 こわ~。と思ったのがそのまま海岸に返した。そして、[掌握]で勇者スキルと戦士スキルを封印しておいた!


 最近気がついたが、[掌握]の能力はものすごく使えるが、かなりレベルが上がっていると感じてきた。

 海の水も20キロぐらいなら操作できる。

 だけど、魔力が空っぽ。



斥候マリーナ

「勇者カイゼルのパーティーで斥候をしていました。いえ、捺せられていました、マリーナといいます。

 どうか、下僕に加えて下さい。」


 どういう事だ?

 勇者パーティーの証の首飾りは、呪われたアイテムなのか?取れなかったから、[掌握]で無理矢理剥がして、勇者につけておいた。

 あれは、勇者パーティー内でケンカをしないようにお互いを緩衝しない、襲わないようにするのと、国王達の命令を聞かせるための魔道具らしい。


 [掌握]した時に、中の魔法陣の解析もしていたが、はっきりというと奴隷だな。

 で、元に戻ったマリーナは…え?オレが好み?


ナツ(女神Ver.)

「ふふふふ、この娘は御主人様の価値がわかると思ったので、生かしておきました。」


 女神Ver.の姿をみて、ひれ伏すマリーナ。


 とにかく空間部屋に入って休もう。

 しかし、その夜は寝られなかった。ムフフな幸せなのか。幸せのムフフなのか。



異世界35日目 昼


 どうも、この王国では古代ヨーロッパみたいに、子作りの義務の法律があるという。

 確かに、男がいない。みんな兵役だと言うのだ。

 こんな世界にした、王国の国王達にも責任を取らせるとナツはいう。


 3人でイカリングフライを食べていたら、向こう岸から船団がやって来た。

 だが、イカによって全滅する。駄目だコレはよわすぎ!


 マリーナは、この王国出身でいろいろ教えてくれた。

 隣のクソバカ王国の国王よりは、まだマシな国王だと言うが、教会の言いなりだという。

 そして、国民の中で問題になっているのは跡継ぎだ。

 王妃がクソバカ王国出身で、王太子など全員が、ろくでもないクソだという。

 そして、国王は側室を設けた。第5王女ピーチが生まれて、少し国政が良くなった。

 原因は、ピーチの[予言]能力。それでかなり国政は良くなった。

 だが、マリーナいわくピーチは国王と王族を恨んでいるとう。

 だから王国が危機になったら、すぐにピーチは国王から離れるというのだ。

 ピーチの母が、王族に庶民だと言うことで殺されていた。

 それが、マリーナの母の姉だという。


 なるほど。マリーナは涙を流しながらそれを言うのだ。

 この世界、やっぱり駄目な奴が多いな…。

 そして、抱きつかれて3人で昼から、ムフフな事をしていた。



 

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