第19話[異世界組勇者サイド]僕たちは勇者ナノだぞ!

第19話[異世界組勇者サイド]僕たちは勇者ナノだぞ!

 

 時は、召喚された時


 ゲヘヘ!やったぜ!やっとオオベ(主人公の事)の合法暗殺の任務から外れて俺達のウハウハ生活の始まりだ!


 勇者? ハイ!道行く女をさらい放題抱き放題で、食ってやったら無銭飲食だとか言われないで、[ありがとうございます!お代官様!]とかの勢いで、勇者様!ってうまいものを持ってくる! 楽楽ライフの始まりだぜ!


 かったるい任務だったよな~。

 合法に殺さないといけないから、疲れる疲れる!

 だけどあと1人!なんて言っていたがしぶとい事!


 これは、毎日市長を暗殺したり、どこかの社長とか要人を殺したりしていた、俺達に対するご褒美だ!


 とか、得手勝手に解釈していた陽キャ組。

 実は、とんでもないストレスがあった。ターゲットのオオベに、誰も名前を覚えてもらって無いのだ!

 はじめは、名前も知らずに死ね!とか思っていた彼らだが、主人公に無視どころか彼らのそんざいをしっかりと認知した上で、名前を覚えて無いとわかった時に、ムカついた!


 だが、それも終わりだ!ヤツは城の奴らが捨てたらしい。

 ヤツは心だのも同然なので、任務成功!

 俺達の爺さんとかがいわく、ヤツは平安時代とかの大妖怪とかを封印している一族らしく、殺したら封印が解ける可能性があるから、直接殺したらだめらしい。


 事故死にしないとだめだと、政府からの命令だったそうだ。


 そういえば、ここに来る時に京都と奈良に地震が起こっていたな。

 まさかな~。何かブルッと来たが無視無視!


 そして、少し経つ。

 陽キャ代表の、16代目 凶粗 爺露雨(クソ

ヤロウ)は、焦っていた。

 16代目とは歴代の者みんな、なまえの読みが(クソ ヤロウ)だからだ。


 スキル(シャイニングブレイバースラッシュ)を撃つと、気絶する。


魔力8000/8000→1/8000となるのだ。

 

 だか、それだけならレベルを上げろと言う論理が成立する。


 消費魔力10だとわかっているファイヤーボールでは?


魔力 8000/8000→1/8000となって気絶する。


 どういう事か、さっぱりわからない。

 比較的マシな男女二人がレベリングに行ったが、ひどい目にあって帰ってきたららしい。


 戦闘力クラス1どころか、学校1の美人の果蓮 杉名(かれん すきな)が、反乱狂状態だ。


 奴らでもきついのか?

 そして、異世界10 日目に異変がおきた。

 一緒に行った男の俺の使い走りが、叫びだした。

 ギャーーーと、無理矢理自殺するかのように、口を自ら裂くようにさけぶのだ。

 大激痛のときは、ほとんど声が出ない。

 それを、無理矢理叫んでいるのだ。どう見ても、異常だ。


 そして、メキメキメキメキメキメキと音を立てて、身体が変形していった。

 鍛えさせていたマッチョ胸板は、ホワンと脂肪が集まり、尻も全身も脂肪が出て来た。


 体型が女になった!しかも下も女らしい。

 だが声がダミ声。ステータスでみると[魅了ホルモン大分泌]なんてスキルがあったという。


 そして、嫌な予感が現実になった。

 部下が女になった使い走りを襲った。

 しかも、ふたりとも喜んでやがる。すぐに傍にあった木刀で殴り倒した!


 クソ!何だよこれは!

 国王に文句を言ってやった!王女にもだ!

 すると、聖大教会帝国というところから、偉そうなおっさんと、美人だがうるさそうなシスターがやって来た。


 早い対応だな?とか思っていたら、神託があって、おおべ(主人公の事)を大教会に迎えるとか言っている。


 国王と王女達は、顔が真っ青になるが知らない!もう任務はおわったとか言う。

 すると、貴様らが悪いのだと、国王の奴が俺達に罪をなすりつけてきた。


 なぜ?探しているのか決して言わない。

 クソ!舐めやがって!

 そして、なぜスキルが発動しないのか聞くと、無視して帰って行った。


 それには、国王達も理由がわからない様子。

 

 それからだ、一ヶ月過ぎようとした時だ。

 また、教会から特使がきた。

 

 メロンパンをつくれ?は?おい!お前ら!お前達の言葉はなんだった?

 言ってみろ!魔王を倒すために勇者様を召喚したのだろ?

 パン屋じゃないだろうが!

 オレは一族が多いから知っているが、メロンパンってすっごく難しいのだぞ!


 よく言ってたよ「メロンパンなんて、すぐに作れますよ!」なんて気を抜いた途端に、すぐに売れなくなる!気合いを入れろ!ってな!


 全く!メロンパン舐めるんじゃねえ!

 本体焼いて、薄皮つけて焼いてバター塗って、そして店によるがクリーム塗って、そして、外側のメロンパン皮をかぶせて、本体が焦げないように、かつ香りが出て、うまく焼く!

 これが難しいのたぞ!

 メロンパン一つで店が立って、腕一つで年収一億とかのせかいなのだそ!舐めるな!


 腹が立っていたので、徹底的に怒鳴ってやった。


 特使と冒険者達は、「神託だぞ!」とかいうが、神託での献上物って貴様ら、まずいモノをいい加減に作っているのか?というとだまりやがった。


 次の言葉には、全身ブチギレた。

 は?ラーメン? 全員確かにバイト経験がある。(辛くてやめたけど。)

 だけどな~バイト経験が有るのと、作れるのは別だぞと行ったが、全く人の言うことを聞かない。


 しかたないから、適当にコムギをねって、麺ぽく作った。昆布、カツオ、アゴ、豚骨、出汁?ないから適当に、そこら辺のくさとかを煮出した。

 醤油? 無いよ! だからフライパンの焦げた部分を湯で溶かして塩を入れた。


 にんにく…。そっくりなのがあった。ドロドロになったな。

 ハァ?あれはユリの球根?やっべぇー!

 まぁ知るか!


 もやし?あった。後でわかったが毒を持った海藻らしい。

 知らない!俺は知らない!見てない。


 そして、材料を部下の使いっ走りに持たせて、作ってからすぐに逃げろといった。


 異世界30日目。

 訓練場で、走り込みとかしていたら、「このクソガキ共が!」という怒鳴り声が空からして、雷に撃たれた。

 


  

 

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