第13話[幕間]都代表でプロ入り確定の者達が消えた世界。
第13話[幕間]都代表でプロ入り確定の者達が消えた世界。
集団高校生失踪事件。
白い手など、映像に残っていたので、かなりの騒ぎになる主人公が通っていた高校。
本来なら、主人公の護衛をしていたはずの、果蓮 杉名(かれん すきな)の実家の果蓮家は、大騒ぎだった。
ずっと政府を裏で支えて来た家系だったが、まさか先祖からの封印伝承通りになるとは!
異世界勇者召喚の後、京都から奈良にかけて、大地震が起こりすべての封印が破戒されて、それどころではなかったがどう考えても関連があるとしか結論が出なかった。
そして、今、護摩壇を炊いて祈祷して神託を伺う。
しかし、全く神託はない。
3日目。神託が降りた。すべての17歳以下の女性は現場待機。なにをされても一切文句を言わないようにそして、受け入れるように教育しろ。
これまで大縁 増田(おおべ ますた)の先祖から裏切ってきた、貴様ら裏切り者の一族の処断は後に決まる!
という、神託だ。一族の半分以上はキレた。
だが、半分は「やはり。」という答え。
当時の政府の命令で、裏切ってしまったのだが、今の政府は知らぬそまんぜぬを貫くだろうな。
彼彼女達は、舐めていた。
テレビで、異世界勇者召喚事件にコメントしていた、自分たちのと同じく政府を裏から支えていた他の一族の者の、頭が悲鳴と共に爆発するのを見るまでは。
は??
映画の演出にではない!すぐにわかった。
何が起きるのか? 震えだす一族。
その頃、主人公が隣に住む果蓮 杉名(かれん すきな)以外、ほとんどの人の名前を覚えない原因にもなった、奴ら通称(リア充組)は、主人公を幼稚園時代からストーカーしていた集団だ。
なぜか、主人公はなぜずっとコイツラと同じ教室なのかと、気味悪がっていていつもいじめられていたが、コイツラも果蓮(かれん)家と同じく主人公を見張っていた。
だが、困ったことに奴らの呪い殺そうとしていたが、明治になる少し前に殺せなくなってしまった。
呪う為の精神力が足りないというわけではない。ただ当時の歴代の政府から、刃物や、毒でなく呪いで殺せと命令されていたから、したのだが、なぜかできなくなった。
後に主人公が見つける石碑を主人公の先祖が立てたのもこの頃だ。
呪い殺す事ができなければ、いじめて殺す!
そして、リア充組は大金を貰って彼らは、遠い親戚の経営する各スポーツプロ集団に、スター選手として入るはずだったのだが、それが無くなった。
別にスポーツがさほどうまくないリア充組が、プロ集団に入らなくても現場はなんともない!
だが、異変が起こる。
プロ集団経営のオーナー達が、突然出勤しなくなった。そして、業務停止をしたのだ。
給料も停止したので押しかけると、押しかけた者達が警察に捕まったという話が出回る。
選手達は、動揺する。だが顧問弁護士とかも次第に連絡がつかなくなり、そしてなぜかコンビニから現金すら降ろせなくなった。
クレジットカードは、全国的に使えない。
いつの間にか、警察の取り調べ室に座っていた選手達。
そして、各経済界も異変が起こっている。人気アイドルが突然急病でライブ取りやめとか、生放送番組のCMの後で緊急に番組放送取りやめとか、救急隊員が過労で入院したとか、ほとんどの都内の病院の前に、【診察不可能】の張り紙が貼られているとか、異変が起き出していた。
そして極めつけが、財務大臣の記者会見である。
誰に向かって言っているのか?という言い方で始まった記者会見。
内容は、予算が無いから不可能。
現政権は、知らないから対応しない。
謝罪?知りませんね~。殺せとか誰が命令したのか知らない。
と言った時点で、頭、両腕、両腕が、吹っ飛んでしまった。
もちろん放送中止にしようとしたが、各テレビ局いわく、操作不能だったらしい。
そして、SNS業界も画像規制とか出来ないという。
見えない手で、操作されているような感覚だ。
警察庁・警視庁合同会議
「原意は、あれですか?」
「ふ~。京都、奈良の震源地となった、封印塚はすべての壊滅だ。」
「貴様ら!責任をとれ!一族を殺していたから、1人抜けたせいでこうなったのだろうが!」
「しるか!政府の命令だ!従うしか無かった!」
「で?生きているのは?」
「警視庁の長官は生きてます。しかし、ほかは…。」
「都知事に言って、都庁地下の祭壇で再封印の祈祷をしろ!」
「もう、しましたよ!」
「神託は、「大縁 増田(おおべ ますた)は生きている。封印が解けたのは、約束された契約期間が切れたから。
お前たちは、約束した報酬を彼の一族に払って無かった。だから、彼に再封印を頼むには、すぐに払っていない報酬を払え!
殺した者達を生き返らせろ!
そして、許しを乞え!
彼は、異世界にいるから脅迫は無理だぞ!一族を殺しまくったから、人質もいないぞ!馬鹿な事をしやがって!責任をとれ!すぐにだ!」
という、神託があったきりだ。」
頭を抱える、幹部達。
財務大臣の記者会見の裏がわかった瞬間だった。
どうすればいいのかわからないまま、時間は動く。
テレビからのニュース番組は、自動音声のアニメーションになり、スポーツ番組は消え、娯楽番組も消えてゆく。
異常事態がはじまった。
主人公が、この事を知るのは、もっと後の予定だと予言者は言ったらしい。
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