小学生の時に好きだった女の子がミサンガだけを残して転校してしまったのだが、高校生になった今になって目の前に現れたかもしれない……

岳(がく)が小学生の時に、初恋だった女の子が転校してしまった。
女の子は転校する当日に、大人になってもまた会えるようにと岳へとミサンガを渡した。
もしもまた出会うことが出来たら結婚しよう。その約束とともに、女の子は岳の前から姿を消した。

時は過ぎ去り、岳は高校二年生になった。
これだけ時が過ぎても、岳の手首にはミサンガが付けてあった。

そんなある日、岳は夕飯を食べようとファストフード店のニャックにやってくる。
注文を終えた岳だったが、店内は満席で相席をお願いされてしまう。
ファストフード店で相席ってなんだ。そう疑問に思う岳だが、家に帰って食べるのも面倒なので相席を承諾する。

店員に案内された席には一人の女の子。
その女の子の手首には、ミサンガがつけてあった。