第20話 ノベルセラピー

 半年ほど前、友人四人で集まった時に「ノベルセラピー」なるものをやりました。

 その中の一人が「ノベルセラピー」を習った?のだそうです。


 ノベルセラピーというのは初耳でした。

よくわからないけど、せっかく提案してくれたし、とりあえずやってみようとなりました。


ノベル・セラピーとはどんなものかを簡単に説明しますね。


 まず、セラピスト役の人が10項目ぐらい質問していきます。その質問とは、主人公は誰で、どこで、何をしていて、どんな問題があって、それをどう乗り越えていったのか、みたいな感じだったと思います。(うろ覚えです)


 物語の構成として、問題があり、ピンチを乗り越えていくという定型のパターンが入るとある程度物語らしくなると説明を受けました。


 一つ一つの質問を考えこまず直観的に記していって、最後にそれを基に物語をつくっていく。


 その後、その物語を参加者同士で順番に発表して共有するというものでした。


 参加者は物語なんて作ったこともないという者同士ですが、案外作れちゃいました。冒険ものやSFっぽいものなんかを共有してくれました。


 セラピーというぐらいですから、この作業をすることで何か心の解放が図れるのです。


 そのプロセスですが、即興で作られる物語は、潜在意識からの情報を元にして作られます。心の中にあるものを、丁度いい設定の中で表現しようとするのです。


 私達の意識は顕在意識が4%であとの96%は潜在意識だと言われてます。この無意識領域は無限のように広がっております。


 よって、物語のネタは無限です。


 この潜在意識から引き出されてきた物語には、個々人の潜在的にある問題やトラウマが潜んでいるそうです。それを参加者同士で共有することで、受容できたり、解放できたりして、問題を解消していくことができるそうです。


 自分のものを発表する時だけでなく、人の共有してくれたものを聞く事にも意味があります。そこで発表されたという偶然は偶然ではなく、その問題の種は自分の中にもある、と言えるからです。


 発表し合う場面では、心の中のものをそのまま取り出して見せている感じがして、落ち着かなかったです。あとからすっきりしたと感じましたが、発表する自分の順番が回ってくるまでは、ドキドキしました。


 因みに、こうしたことがやり合える仲間というのは、ある程度心の問題に精通している人がメンバー内にいることが前提だと思います。


 また、発表が前提なので、意図的にオブラートに包んでしまったり、素直に表現しきれなかったりということもあるでしょう。


 ノベルセラピーの体験談でした。



 私が個人的に小説を書いている時、このノベルセラピーみたいなことをもっと時間をかけてやっていたのかもしれないと思いました。


 その時に作った私の相当稚拙な物語がデータで一応残っていたので、修正なしで、次回のエッセイに載せてみようかと思います(笑)

 

 一応断っておくけれど、誰かに細かく見せる前提もなく、あまり考えないで適当に思いつくままのものを超短時間で書いたものなので、不完全極まりないです。(2000文字弱でした)


 つまらなかったら、海乃のやろう無駄な時間を費やさせやがってなんて思わずに、そっと画面を閉じて下さい☆





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