第6話 うそつきひめ

 俺は大人になったのだろうか。あの風船に託した願いは叶えられたのだろうか。

 中学を卒業して、森川さんからの手紙はぱったりと途絶えた。

 手紙が届かなくなったと気が付いたのは、高校一年のこどもの日だった。あの日と同じ、どこまでも広がる青い空を泳ぐ無数の風船を見た時だ。その景色を見るまで、新しい環境に慣れるのに必死で、気付かなかった。これまでは、どんなに遅くとも一か月と間を開けずに返事が来ていたというのに。

 森川さんも忙しいに違いない。俺だってそうなのだから。

 しばらくはそう考えていた。だが、季節はひと巡りして「風舞う卒業式」を最後に、もう一年以上も森川さんからの手紙は来ていない。

 二通目の手紙から、俺は何を書いて送ったか後で分かるように、自分が出した手紙のコピーを手元に残してある。最後に送った「風舞う卒業式」の感想。何度も読み返し、森川さんを傷つけたり、嫌な気分にさせてしまったりするような文面でなかったか、一年の間に何度も読み返した。しかし、どこにもそんな事は書いていなかった。

 これまでの手紙のやり取りで、どちらか一方が続けて二回出す事はなく、必ず交互に手紙を出していたから、何となくまた俺の方から手紙を出すのが憚られていた。

 しかし、高校二年生になったばかりの春。ある出来事があって、俺は重いペンを取った。

 それまで元気だったお爺ちゃんが、急に亡くなった。

 脳梗塞で倒れ、そのまま意識を取り戻す事なく、あっけなく逝った。

 まだたったの七十歳だった。

 長く連れ添ったお婆ちゃんもふさぎ込む事が多くなって、九州の端の小さなこの町から、愛知県の豊橋市に住んでいる伯父の所へ引っ越す事になった。

 俺はといえば、工業高校でロボット工学を学んでいて、今更転校する気にはなれず、高校に紹介された下宿先に住まいを移そうかとしていた。そんな時、タカシの両親から、俺の面倒を高校卒業まで見てくれると有難い申し出があった。タカシのお兄さんが使っていた部屋が空いたから、そこを使えばいいと言ってくれた。タカシのお兄さんはこの春高校を卒業して、関東の大学に進学していた。

「何から書こうか……」

 俺が一向に進まないペンを指先でくるくる回していると、タカシが気楽にこう言った。

「そのまんま書けばいいじゃん」

 分かる。それはもっともな意見だって事は。

「まだ両親がいない事も書いた事ないんだよね」

 そう、森川さんには、家族構成なんかは何も伝えていない。手紙に書く事といえば、本の感想以外では、学校での事がほとんどだった。

「じゃあこの機会に書けばいいさ。それ書かない事には、お爺ちゃんが亡くなったからって、家を出て一人俺んちに住む事になったって説明になんないだろ。住所も変わるんだからさ、ちゃんと書かなきゃ」

「分かってんさけどさ、ずっと手紙が途絶えてたから。それでいきなりこんな話って重くないか?」

 いつまでもうじうじしていた俺に、タカシは少し苛立ったようだった。

「事実だろ、それが。言わないでいた方が後悔すると思うぜ。お前さ、卒業したら岐阜に行くつもりなんだろ?」

 そうだ。俺は高校を卒業したら、岐阜に行こうと思っていた。この田舎の町には何も未練はない。進学校に通うタカシも、卒業したら東京に行くと言っていた。この田舎町に残るのは、継ぐべき家業があるような奴らだけだ。高校を卒業したらこの町を離れるのが、ごく普通の事だった。

 そんな中で、学校の進路指導室に纏められてある、過去の求人と採用実績の中に、お爺ちゃんが好きだった電機メーカーの社名を見つけた。そして、その工場の場所が岐阜県の美濃加茂市だった。これまで一度も行った事のない街。その街は、森川さんが住む街の隣だった。

 知っている人が一人もいない街より、ほんの少しでも知っている人がいる街が良い……というのは都合のいい言い訳だろうか。

「分かった、全部書くよ」

 俺は自分が成長していない事を実感した。タカシは、家族を失った俺に対して、「大変だな」とは思っても、「かわいそう」だとは思っていないと言った。それなのに、俺はここにきてお爺ちゃんを亡くした事で、自分に不幸がまとわりついているような気になっていた。

 タカシがいなかったらどうなっていただろうか。中学の時は当たり前になってきていた森川さんからの手紙も途絶え、高校に相談できる程仲のいい友達は、一年経った今でもまだできていない。

「ありがとうな」

 感謝の言葉が自然と口から出ていた。

「気にするなよ。たった二年間だ」

 そうじゃない。そうじゃないんだと、心の中で呟きながらペンを走らせた。

「電話番号もついでに書いとけよ」

 タカシの言葉にハッとした。これまで、何度となく手紙に電話番号を書こうとも思った。だけど、怖くてできなかった。こっちが電話番号を書いても、森川さんが書いてくれなかったらどうしよう。どこまでも臆病な気持ちが、これまで殻を破る事はなかった。

「いいのか? ここの番号書いても」

「もちろんいいさ。もし……こんな事言うの、縁起が悪いからずっと言わずにいたけど、その森川さんに何かがあって、手紙が出せない状況になっていたとしたら、その手紙が届いたらご両親が見るだろ。そん時にまたわざわざ手紙で返すしかないってのは……。すまん。本当に縁起でもねえな」

 タカシはそう言って謝ったが、俺もそれを考えなかったわけじゃない。最悪の事も考えた。でも、もしそうだとしたら、それこそ親から手紙なり来るはずだ。

「そんな事にはなってないよ、きっと。電話番号、書かせてもらうよ」

 手紙を出すのもこれが最後になるかもしれない。そう思ったら、今までの迷いは全部消えて、俺に関する全てを手紙にしたためた。そして、どんなに森川さんの手紙を欲しているのかも。


 手紙を出して一週間が経った。

 学校帰りに図書館に寄って、三冊の児童書を借りて帰った。小学校中学年から高学年向けの本だ。

 自分が物語そのものを楽しむために借りたわけではなく、子供向けの本がどういう風に書かれているのかを勉強するためだ。

 本を読み始めるのが遅かった俺は、この頃に読むべき本を多くは読んでいない。森川さんから貰った数冊だけだ。そんな俺みたいな本を読まない子供にも、楽しめるものなのか。それとも、ゲームや他の遊びにはどうやっても勝てないものなのか。小さく芽生え始めていた自分の夢のために、読んでおこうと思って借りたのだ。

「おばさんただいま」

 やっと「ただいま」という言葉も違和感なく言えるようになって、この後の夕飯も美味しく食べられるようになってきた。決しておばさんの料理が美味しくないわけではなく、家庭の味の違いに戸惑っていただけだ。

 例えばお婆ちゃんの作る味噌汁は具が多かった。葉物や根菜、根魚が入る事もあった。一方でおばさんの味噌汁は麩、ワカメ、豆腐ぐらい。丼ものの味付けも全然違う。その味の違いにも割と早く慣れられたのは、少しは俺も成長していたからなのだろうか。

「お帰りなさい。タカシは今日少し遅くなるって言ってたから、先にお風呂に入って貰っていいかしら? ご飯は一緒にしたいし」

 食事は家族揃って。それがタカシの家のルール。もちろん俺もそれに従う。

「はい。じゃあお言葉に甘えて」

 今日は酢豚のようだ。タカシの家の酢豚には、大きく切ったキュウリが入っている。初めは驚いたが、学校給食のパイナップル入りよりは断然マシだ。というよりも、キュウリのシャキッとした食感がよくて、むしろ旨い。

 横目でキッチンに立つおばさんを見ながら階段をひとつ踏んだところで、おばさんがパチンとひとつ手を叩いた。

「あ、カケル君、忘れてたわ。今日届いてたわよ、そこのテーブルに置いてあるの」

 言われてテーブルの上を見ると、いつもの封筒ではなく、小包が置かれてあった。封はまだ開いていない。

「もしかしてこれって?」

「森川さんって方からみたいね」

 送り主を確認すると、見慣れた文字で彼女の名前が書いてあった。手にするとズシリと重い。

「お風呂より先にそれ見てもいいわよ」

 おばさんの心遣いには感謝しつつも、俺はそれを断った。

「いえ、先にお風呂に入ります。これはご飯も終わってからにしないと……。本読みだすと止まらなくなっちゃうんで」

「あら、そう?」

「はい」

 俺はそう言いながらも、急いで小包を持って二階の部屋に入ると、とりあえず中を確認した。

 やはり中身のほとんどは本だった。

「一、二、三、……六冊?」

 シリーズものではない、バラバラのタイトルが六冊。手紙は本と本の間に、いつもより遠慮がちな膨らみの封筒に入ってあった。封筒を手に取ると、その下に、綺麗に畳まれた赤い艶のある布を見つけた。

「何だろう?」

 これまでに本と手紙以外は送られてきた事がない。

 それを手に取って拡げてみると大きな三角形の布だった。何の布か全く分からず、とりあえず手紙は元の所に置き、制服の上着を脱いでハンガーに掛け、その布を手に一階へと降りた。

「おばさん、この布何か分かります?」

 フライパンの中身を菜箸で混ぜていたおばさんが、その手を休めて俺の方を見た。そして手に持つ赤い布を見ると少し目を輝かせた。

「あら、それ制服のスカーフじゃないの?」

「え?」

 森川さんが中学校で使っていた物だろうか。もちろんそうだろう。他に考えられない。

「そうだよねえ。ここの中学校はブレザーだし、男の子には余計にでも分からないか」

「ごめんなさいっ、やっぱりお風呂は後で!」

 手紙だけは先に読もう。そう思い直し、階段を駆け上がりたい気持ちをぐっと堪えて静かに二階の部屋に戻った。

 急いで、だが、破れないように慎重に手紙を手に取り、机に向かって座る。

 相変わらずの綺麗な文字が並んでいる。ただ、心なしか、白い修正液で盛り上がっている所が多い気がした。


 ☆ ☆ ☆


 カケル様

 ずいぶん間があいてしまってごめんなさい。お手紙読みました。大変でしたね。お悔やみ申し上げます。

 それと、気づきませんでした。ご両親がいない事。そう言われてみれば学校でのことは良く教えてもらいましたけど、お家でのことはあまり書かれてなかったなと、今更ながらに思いました。私、何か失礼な事書いてなかったかな……。もしあったら知らなかった事とはいえごめんなさい。

 さて、私のことですが、確かにいつかお話ししなければと思っている事はあります。そのことについて悩んで、ペンを持つ手が重くなっていたのは確かです。

 一度書けなくなってしまうと、どんどん書けなくなってきて、あっという間に一年も過ぎていたんですね。そんな中届いたカケルさんの手紙を読んでまず驚きました。こちらの方で就職先を探しているだなんて。

 それを知って決心しました。こちらに来られた時に、実際に会ってからお話ししようと。

 私のどうしようもないわがままです。お許しください。そのお詫びにはならないかとは思いますが、プレゼントをひとつ入れておきました。プレゼントというか、押し付けるような形になってしまいましたが、カケルさんに持っておいてほしかったので。机の奥にでも仕舞っておいてください。

 それから、本。沢山送っちゃいました。小学生の頃に初めて読んだ本もあります。その本はずっと持っておこうかとも思ったのですが、カケルさんがこっちに来ると聞いて、その前に読んでもらいたくて。

「うそつきひめと魔女」という本です。内容は……短いお話ですからすぐ読めると思いますので説明はしませんね。私は……、私は姫なんかじゃないけど、酷い嘘つきだと思います。嘘をついた後は絶対後悔するのが分かっているのにね。

 長い間お手紙も出さず、しかも嘘つきですなんて書いて、どう思われるかな。こんなこと書かなくてもいいのに、書いているうちに何だか自分に向けて書いているような気持になっちゃって。本当にごめんなさい。こんなお話ばっかりじゃ楽しくないですよね。

 あと、本を送るのはこれを最後にしようと思います。だって、カケルさんはもう自分に合う本を自分で選んでいますよね。この一年間で読んだ本を是非教えてください。楽しみにしています。

 本はもう送れませんけど、こんなわがままばかりの私でも良ければ、お手紙はまた続けていけたらな、と思います。本当に私ってわがままですね。

 最後に、カケルさんは何も悪い事なんて書いていなかったですよ。私が悪いんです。だから気にしないで下さいね。

 森川夕夏より


 ☆ ☆ ☆


「私が悪いって……」

 正直そう書かれるのは辛かった。俺の書いた何かに傷ついたって言われた方がまだ気が楽だった。「私が悪い」なんて言われたら、何もできない。きっと森川さんは悪くないとどれだけ力説したって、彼女にその気持ちは伝わらないだろう。

 俺は鬱々とした気持ちで手紙を封筒に戻し、スカーフと一緒に机に仕舞った。

 段ボールに目を移し、その中にある一番薄くて、古びた本を手に取る。

 裏表紙にはマジックで名前が書いてあった。

 ――三年一組 森川ゆうか

 自分で書いたであろうその文字は、当然だけれども子供っぽく、今の手紙の文字と比べると、丸っこくてかわいい字だった。

 本の内容を見るのは後回しにして、とりあえず一階に降りると、丁度タカシが帰ってきた。

「ただいま。腹減ったよ」

 カバンをリビングの床に無造作に置き、ダイニングテーブルの椅子を引いたタカシの頭を、俺は軽く平手ではたいた。

「カバンは自分の部屋。それからちゃんと手を洗え」

 タカシの家で暮らすようになって、タカシが意外とガサツというか、両親に対して感謝の気持ちがないというか、言動を見ていてたまにヒヤッとする事がある。おばさんたちもかわいい実の息子の事なので笑って見ているが、俺からしたら優しさに甘え過ぎだと感じていた。

「兄貴の部屋で寝るもんだから、だんだん兄貴みたいになってきたな」

 タカシはそう悪態をつきながらも、笑ってカバンを拾い上げて二階へと持って上がった。そして、すぐにドタドタと音を立てながら階段を下りて来ると、タカシは俺の肩に手を置いた。

「おい、あれ、届いてんじゃないかよ。良かったじゃん」

 タカシと俺が使っている部屋は、アコーディオンカーテンで区切られているだけで、寝る時以外はいつも開けられている。床に届いた小包を開けっ放しで置いていたから、嫌でも目に入ったのだろう。

「うん。彼女も色々あるみたいだけど、とりあえずホッとした」

「そうか。まあ向こうは向こうで生活あるしな。高校生にもなったら色々大変だろうさ」

「お前たまに言う事が年寄り臭いよな」

 その年寄り臭い言葉に何度も助けられたけど。その言葉は言わずに飲み込んだ。

「ただいまー」

 おじさんが帰ってきた。そして……。

「腹減ったー。あ、申請通ったから」

 そう言いながらタカシと同じようにカバンをリビングに降ろし、椅子に手を掛けた。

「オヤジぃ、カバンその辺に置くなよな」

 おじさんは、そう言ったタカシに目を丸くして硬直している。

「どうした、タカシ。頭でも打ったか」

「『頭でも打ったか』じゃねえよ。言うにしても、もうちょっとオリジナリティある事言えねえのかよ……」

 タカシの家族は実に仲が良くて、横から見ていて羨ましいのと同時に、その中に自分も入れるようになるのか不安でもあった。

「あ、おじさん、申請通ったって……」

「ああ、カケル君のな。助成金。だから何も遠慮する事ないから」

 国が里親に対して養育費用を給付する制度があるから、遠慮はいらない。タカシの家で厄介になる事が決まった時に、おじさんからそう言われていた。どのくらいの金額かは聞いていないけど、大学進学するとしても充分なくらいに貰えるらしい。まあ、大学に入れる頭なんて、そもそも持ち合わせてはいないが。

「ありがとうございます。本当に……」

「礼を言うのはこっちの方だ。タカシは文句減ったし、母さんも若くなったし、飯も旨くなったし……な」

 後半は小声で言っていたが、どうやら他の二人にも聞こえていたようだ。

「いいからカバン置いて手を洗って来いよ。俺も腹減ったし」

 俺たちのやり取りをおばさんもキッチンから笑顔で見ている。本当に良い家族だと思った。それと同時に、羨ましさや虚しさが何度も胸を行き来した。


 食事を終え、風呂にも入り、ベッドに身を投げ出した俺は、まず「うそつきひめと魔女」を手に取った。百ページにも満たない物語。文字も大きく挿絵も多い。

 物語は俺の予想と全く違っていた。

 物語の中で、「うそつきひめ」こそが「魔女」だったのだ。

 好奇心旺盛な八歳になったばかりの幼い姫が、魔女の留守の間に魔女の館に忍び込んで、たまたま目にした「成長を早くする薬」を飲み、たった一時間で老婆になってしまう。そこへ魔女が帰ってきたが既に手遅れで、寿命を延ばす薬を飲ませる事しかできなかった。魔女の目の前で姫は泣き叫ぶが、魔女にはどうしてやる事もできない。

 姫が住んでいた城では、姫が散歩中いなくなった事で、王や教育係、町に住む人々も騒ぎだした。

 魔女は、自分の所に役人が調べに来る前に、姫の髪の毛を混ぜて作った薬を飲んで姫に化けると、そのまま城に入って姫として生きた。

 最初はこれまでの自分の暮らしと、姫の暮らしとの差に憤りを感じたり、教育係からの細かい指導に辟易としたりしていた魔女だったが、やがて民からも好かれる姫になってゆく。

 物語の最後は、成長した魔女が魔女であった事を完全に忘れてしまい、魔女の館でミイラのような姿になっていた姫を、本物の魔女だと思い火刑にする、という子供が読むには少し怖いんじゃないかと感じる物語だった。

 その他の五冊も、高校生が読む本としては少し物足りなかったが、図書館でこの日借りてきた本と合わせて、児童書の勉強としては充分すぎる程に役に立った。

「いつも俺に必要な本が分かってるんだろうな……」

 そう呟いて、改めて手紙を読む。

「もうこれが最後か」

 本というものは、自分で選ぶだけでは偏ってしまいがちだ。森川さんから送られてくる事がなくなるのは正直残念でならないけど、タカシが言った通り、森川さんにも都合があるのだ。

 俺は、彼女の手紙や、届けられる本に期待してばかりだった過去の自分を、戒めたい気持ちでいっぱいになった。

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