第5話 ウサギとアヒル

 それから何日間かは、驚くほど普通に時間が過ぎて行った。

 カッパは一週間学校に来なかった。どうやら謹慎処分になったようだ。

 朝はタカシと普通に登校し、授業も休み時間も、嫌な事ひとつ起こらなかった。この数日間のモヤモヤした物はいったい何だったのか。なぜ自分はあんなにもイラついていたのか。そんな事も分からなくなってしまうくらい平和な時間だった。

「あっと、タカシ悪い。先行っててくれ。忘れ物」

「おう」

 テストも終わったある日、帰りのショートホームルームを終え、グランドの隅にある陸上部の部室の鍵を開けた時、教室にマキから借りっぱなしだった本を忘れていたのを思い出した。今日の昼休みにでも返すつもりだったのだが、女子の輪の中にいたマキに話しかけるのには、まだ少々勇気が足りなかった。

 校舎に入り、上履きを履くのは面倒で、裸足のまま二階の教室へ駆け上がる。

 階段を三段飛ばしで跳ねるように。

 すっかり秋らしくなってきて、爽やかな海風が抜ける校舎。窓は全て開け放たれ、廊下の掲示物ははらはらと揺れている。

 二階の一番奥の教室。そこから僅かに女子の話し声が聞こえて来た。

 俺は何となく歩を緩め、その会話に耳を傾ける。

「で、一番の友達って言われたの?」

「うん……。『ナンバーワン』だってさ」

「うわあ、最悪……」

「ほんと、どう言って言いか分かんなくなっちゃって。困っちゃうよね」

 一人は明らかにマキの声だった。吹奏楽部のマキたちは、パート練習の時に音楽室とは別に、それぞれの教室で練習する事がある。おそらくもう一人は、同じ吹奏楽部のミサだろう。

 それにしても、今の会話の内容。明らかにこの前の俺との事を話している。

 ――最悪。

 ――困る。

 ネガティブな単語は、俺の胸にチクチクと刺さった。

 上手く誤魔化すなんてできない。その二人など気に留めていないという風に、教室に入って机の中からマキに借りていた『悪魔隠し』を出した。

「あ、カケル君……」

「えっ?」

 振り返ったマキは、明らかに動揺していた。一緒にいたのはやはりミサだった。ミサとはクラスも同じになった事もないし、会話した事もない。

 怒りはない。怒りは。

 そんなものは微塵もなかったけど、凄く惨めな気分だった。無表情のまま本を片手にマキの方へ歩いてゆく。少なくとも、自分では無表情だと思っていたが、本当はこの時どんな顔をしていたかなんて、俺は知らない。

「ごめんな。俺、やっぱダメだ。……これ、面白かった。ありがとう」

 また「面白かった」としか感想を言えず、マキに本を渡し、教室を走って出た。俺はやっぱりダメだ。ダメな奴だ。

 マキとバス停で話していた事を思い返す。確かにマキが女子では一番仲が良いと思っている、というような事を言った後、あいつは何もしゃべらなくなった。やっぱり嫌だったのか。

 俺が学校に来づらくならないように、優しく気遣っただけなんだろう。とんだ思い上がりだ。


 それから三日後。雨で部活が休みになり、いつもより早く家に帰ると、森川さんから二回目の手紙が送られてきていた。今度も本が一緒に送られてきている。

 俺はまず本から確認した。

「『ウサギとアヒル』ペタ・ヴォルフガング著……童話?」

 タイトルは「ウサギとカメ」を連想させ、童話のようだと思った。だが、表紙を良く見てみると、鉛筆画で描かれたそれは、右を向いて口を少し開いたアヒルのようでもあり、そのくちばしを特徴ある長い耳と見ると、左を向いたウサギのようでもあった。

 その表紙のトリックに気づいた後、改めて題名を口にすると、途端に不思議な世界へと入り込んだ気分になった。

 俺はひとまず本を置き、手紙の封を切った。

 相変わらず流れるように綺麗な字が便箋に整列していた。


 ☆ ☆ ☆


 カケル様

 早速の返事と感想、ありがとうございました。

 その後お友達とは仲直りできたでしょうか? 学校には行けるようになったでしょうか? 少し心配です。

 カケルさんに贈った本が、少しでも役に立っている事を願います。

 さて、今回贈った本ですが、もう読みましたか? きっとまだでしょうね。

 私だったら、先にお手紙読みますもの。カケルさんもそうだと嬉しいです。

 ちょっと表紙の絵のお話しだけしますので、表紙だけは見てください。カケルさんにはその絵、何に見えましたか?

 私にはウサギに見えました。不思議なもので、一度ウサギだと思ったら中々アヒルには見えないんですよね。

 この前のお手紙では、友達とケンカして、本がきっかけで仲直りしたお話しでしたよね。

 今回は、私の初恋の話をしたいと思います。ちょっと恥ずかしいけど……。

 私が小学校六年生の時の話です。カケルさんが飛ばした風船を見つける少し前になります。私は放送係というのをやっていて、毎日放課後の完全下校時に放送をしていました。カケルさんの学校にもそういうのあったかな?

 時間になったら音楽を流して、「下校の時間になりました」って放送するんです。

 ですから、毎日最後まで学校にいたんですね。その時間まで私は決まって図書室に居ました。

 元々本は好きでしたけど、たった一人の図書室で、そこにある全部の本が自分のもののように思えて、もっと本が好きになっていきました。

 そしてもうひとつ大好きになったのが、初恋の相手の男子……やっぱり恥ずかしいですね。

 その人はバレーボールの少年団チームに入っていて、毎日放課後は学校の体育館で練習でした。

 なので、帰る時間が同じになる事も多かったです。

 ある日、私が放送を終えて放送室から出ると、目の前に彼とその友達がいました。彼の友達はサッカーの少年団チーム。二人はよく一緒に帰っていました。

 そして、彼が私にこう言ったのです。

「お前が喋るの聞くからさ、なんか帰りたくなくなるな」

 私はムカッとしました。「皆さん寄り道せずにお家に帰りましょう」そういうアナウンスをするのに、私が言ったら帰りたくなくなるなんて。バカにされていると思いました。

「なに? バカにしてるの? 変な事言わないでよ」

 そう言ってその日は早足に帰りました。

 次の日の朝。その彼は一日ずっと元気がなかったような気がします。

 昼休みに、あの時一緒にいた彼の友達が、私に話しかけて来たんです。それまでほとんど話もした事ないのに。

「森川さん、昨日アイツに何であそこまで酷い事言ったの?」

 意味がわからないですよね。酷い事を言ったのは彼の方なのに。

「森川さんの放送聞きたくて、昨日はバレー休みだったのに、ずっと待ってたんだよ」

 驚きました。

 私の放送を聞くから帰りたくなくなると言ったのは、私の放送が聞きたかったから帰りたくないっていう意味だったんです。

 この時、その友達から教えてもらっていなければ、本当の意味は分からなかったと思います。

 一度バカにされたんだって思い込んだら、その前までの色んな行動さえも、私のことが嫌いでやっていたんだろうな、と思えて、私も一日沈んだ気持ちでした。

 私は誤解だった事をその友達に告げました。

 その日の放課後。放送を終えて放送室を出たら……わかりますよね? 彼が待っていました。

 何やら彼は言いたい事が上手く口から出ないようでもぞもぞしていたので、私がはっきり先に謝りました。ごめんなさい、昨日は勘違いしてたって。

 そしたら彼が笑って、私の事が好きなんだと言ってくれたんです。

 生まれて初めて男子からそんな事言われて、すごく嬉しかった。

 それまで彼のことはそんなに気にした事も無かったけど、その時から気になり始めて、バレーの大会も応援しに行くようになったんです。

 バレーをしている彼は、とてもかっこよくて、チームのみんなに一生懸命に声を掛けて、とても頼もしく見えました。

 あの時、私が勘違いしたままでいたら、逆に彼のことは大っ嫌いになっていたかもしれません。

 何だか長くなってしまいましたけど、これが私の初恋の話です。

 勘違いって、本当にもったいない。

 この「ウサギとアヒル」は、私の初恋の運命を左右する程度の勘違いじゃありません。勘違い、見え方の違いで、国の運命を左右するほどの事件が起きます。

 随分この前贈った本とは違った雰囲気ですが、きっと楽しんでもらえると思います。

 最後に、これは母からの伝言です。

 お婆様によろしくお伝えください。夏ミカン大変おいしく頂いています。

 それでは、また返事と感想、お待ちしていますね。

 森川夕夏より


 ☆ ☆ ☆


 俺は、手紙を読み終え、本がどんな内容なのか、という事よりも、今でもその彼と付き合っているのかが気になって仕方なかった。

 たった二通の手紙を貰っただけだけど、もちろん好きだとかそんな感情があるわけじゃないけど、何だか嫉妬のような感情がぶら下がっていた。

「やめっ。考えても意味ないし。とりあえず本を読もう、うん」

 俺は、頭の中を支配していた靄を、声を出す事で振り払い、本をめくった。

 その物語は、ルネッサンス期のヨーロッパに似た舞台で起こった、大きな事件が描かれていた。

 数十年前までひとつの国だった隣り合うふたつの国の争いに、それぞれの国の父と母を持つ少年が巻き込まれ、やがて、その命を代償に争いを終結させる所から始まる物語だ。

 国の争いは収まっても、夫婦は息子が亡くなった罪をお互いに着せ合い、やがて愛し合っていた事さえ忘れてしまう。

 二人がいよいよ別れようと決心し、家財道具を振り分けていた時に、少年が亡くなる寸前にしたためた手紙が見つかった。

 そこにはウサギとアヒル、どちらにも見える絵が描かれ、その絵の下には次のような少年の言葉が綴られていた。

「ふたつの国は元々同じだったのに、左を向く人もいれば、右を向く人もいた。どちらを向いていても、立つ場所は同じ。どちらを向いても世界はひとつ。反対を向く人こそ大切なんだ。背中合わせでも、抱き合えなくても、手は取り合える。争う必要なんてないはず。争う理由なんてないはず。僕の両親のように、向かい合って、抱き合って、お互いの向こう側を見ている人たちもいるのだから。そうすれば、世界中が見えるはずなのに。この絵は、見る人によって左を向くウサギに見え、または右を向くアヒルに見える。どっちを向いていようが一枚の絵だ。何の生き物に見えようが一枚の絵だ。僕も、大人たちも、子供たちも、同じ世界に住む人間だ。殺し合う事に意味なんてない」

 少年の両親はその手紙を見て、二人でひとつの夫婦なのだと気付かされ、再び手を取って亡き息子の願った平和を噛みしめる。

 そんな物語だった。


 勘違いしていた事に気付けるというのは、凄く幸運なことなのかもしれない。「ウサギとアヒル」を読んで、俺はそう思った。多くの場合、勘違いや誤解というのは長い間そのままで、人と人との関係をこじらせてゆく。

 俺も実際に、いくつかの勘違いをしたまま学校生活を送っていた。

 それでも忙しく過ぎる日々は待ってくれない。あっという間に三年生になり、部活の最後の大会が終わると、俺の中を通り過ぎてゆく時間はどんどん加速していった。

 三年になってクラスが別々になったマキは、同じクラスになった奴とあっけなく付き合い始めたらしい。元々マキから好かれてなんかいないと思っていた俺は、それ以上追いかけるような事はしなかったが、他に誰かを好きになるなんて事もなかった。たまにマキと廊下ですれ違う時に、あからさまに視線を外されるのだけは、たまらなく辛かったけど。

 ゲームの話ばかりしていたタカシも、少しずつ話す内容が進路の事とか、勉強の事とかに変わっていった。もちろん俺も。

 色々と変わってゆく中で、森川さんからの手紙と本の贈り物は、三年生になっても続いていた。

 中学を卒業する直前には、十八冊目の本、幸田こうだ泰道やすみちの「風舞う卒業式」が届いた。

 この本は今までとは違って、森川さんが読んだ本ではなく、自分の物と合わせて二冊同時に買ったと手紙には書いてあった。

 最初に届いた「オリオンの夏休み」は、ほとんど新品のようだった。それ以外の今まで届いた本は、随分と読み込んだようで、本の背の部分が日に焼けていたり、時にはページに涙の跡と思われるシミがあったりした。だからだろうか、余計に「風舞う卒業式」は輝いて見えた。

 物語は大戦中で卒業式ができず、戦中、戦後の混乱期を生き抜き、やがて教師になった女性が、自身の同級生と恩師たちに声を掛け、五十年遅れの卒業式を開く物語だった。

 そして今、俺の胸にも「卒業おめでとう」と印刷されたピンクのリボンが付けられている。

「『さすが卒業生』と言われるような歌声を聴かせなさい」

 音楽の教科担任から何度もそう檄を飛ばされて練習した合唱を歌っている時、迂闊にも涙が零れ落ちた。

 練習の時は、自分たちで歌いながらも鳥肌が立ってしまう程、かなり良い仕上がりになっていた。

 今朝も学校を出る時、お爺ちゃんとお婆ちゃんに、「合唱、楽しみにしといて」なんて言ってきたのに、なんてざまだろうか。俺だけじゃない。タカシも、タクマも、マキも、ミサも、指揮棒を振る元生徒会長も、みんな泣いていた。

 声なんて誰もまともに出ていない。練習の時の半分も歌を聴かせる事ができなかった。

 それでも式が終わって教室に帰ると、最後のホームルームで先生が「最高の卒業式だった」と心の底から褒めてくれた。

 そのホームルームも終わった後、みんなで卒業アルバムを回して、最後のページに寄せ書きを書き合った。

「カケル君、ちょっといい?」

 寄せ書きを書いている途中で、ミサが俺の肩を突いてきた。ミサと間近で顔を合わせるのはこれが二度目だ。

「なに?」

 そう聞いたけど、話の内容はマキのことに違いないと思っていた。俺とミサとの共通点はマキしかない。

「二年の時なんだけど……。憶えてるかな? 教室で私とマキが話している所にカケル君が来て……」

 忘れるわけがなかった。固執していたわけではないけど、いつも心のどこかに引っかかっていた。

「憶えてるよ。『友達なんて困る』って言ってたやつだろ?」

 俺は笑顔を浮かべて、「気にしてないよ」という顔でそう言った。

 ミサはそんな俺を見て唇を噛みしめていた。

「やっぱり……。それ、カケル君の勘違いなんだよ」

 勘違い? 

 どういう事なんだろうか。その事を今になって話すというのか。……遅い。俺は正直その時そう思った。

 それでもミサは俺を廊下に連れ出して、あの時マキと何を話していたのか。本当のマキの気持ちはどうだったのか話し出した。

「あの日ね、カケル君が教室に来る少し前。あたし、マキにカケル君に告白できたのか聞いたの」

 俺はそれを聞いて口を開いたが、言葉が上手く出てこなかった。告白ってどういう事だろう。まさか罪の告白なんて意味じゃないはずだ。動揺して質問ができない俺に、ミサが答えを出してくれた。

「マキね、カケル君が好きだったんだよ。一年の時から」

 それを聞いても、簡単には信じられなかったし、何を言ったら正解なのか分からなかった。

「でも、あの時、困るって……」

「それが勘違いなの。タカシ君、マキに『友達だ』って言ったんでしょ?」

 確かにそう言った。マキの家で言ったその言葉は鮮明に憶えている。

「言った。……けど、マキの他には、まともに喋ってた女子もいなかったから、マキが一番だって言ったのに」

「友達として、でしょ? あと、教室であたしたちが話してるのを聞いて、カケル君、なんて言ったか憶えてる?」

 その時の事は自信がない。何と言ったか、ハッキリとは思い出せない。本を返す時に、「面白かった」としか言えなかったのを悔やんだのは覚えているが、それ以外に何を言っただろうか。

「カケル君さ、マキに『ゴメン、俺はダメだ』って言ってた。憶えてない?」

 ミサに言われて、あの時の景色が蘇った。

 俺の顔を見て、何かに怯えるような、居心地の悪そうなマキの顔を見て、俺は堪らなく自分が嫌になった。俺は本当にダメな奴だ。そう思っていた。

「マキね、タカシ君に全部聞かれたと思ってたみたい。あたしもそうだけど。でさ、マキがタカシ君の事を好きだってバレたと思ったら、タカシ君が『ごめんなさい』したでしょ?」

「違う。あれはそんな意味じゃないって。俺がダメな奴だから、マキを困らせたんだって……」

「うん。やっぱりね。だから、マキも勘違いしてたの。カケル君に断られたって」

「それ、今さらって感じじゃん。マキは県外の高校に行くんだろ? もう会う事もなくなるよ」

「そうかもしれないけど……。だけど、今もカケル君の事嫌ってるわけじゃないから。マキも気にしてたんだよ、ずっと。カケル君もマキの事嫌いじゃないよね?」

「ああ。嫌いじゃねぇよ」

「そっか。良かった」

 ミサは、ようやくホッとしたという表情を見せた。そして、もう一度俺の方を向いて聞いてきた。

「結局、カケル君はマキの事好きだったの?」

 ミサに聞かれる前から、俺もその事を考えていた。あの頃、俺はマキの事を好きだったのだろうか。考えてみても良く分からなかった。だが、分からないという事は、そうじゃなかったという事だろう。

「多分、好きじゃなかった。……いや、好きは好きだけど、やっぱり友達としてだと思う」

 もしあの頃の関係のまま、もう少し同じ時間を過ごしていたら気持ちも変わっていたかもしれない。好きか嫌いかで分けるのなら、俺は森川さんの事も好きだ。姿を見た事はおろか声さえ聴いた事もない森川さんと、あの頃のマキを比べてみても、二人に向ける感情は同じようなものだったと思う。

 俺の答えを聞いたミサは、自分の役目は終わったって顔をして、満足げに頷いていた。

「ありがとう、カケル君。……ゴメンね、話すのが遅くなっちゃって」

「いや、ずっと知らずにいるのと比べたら良かったよ。こっちこそありがとう」

「やっぱりカケル君って優しいんだ。高校に行ったらモテそう」

 ミサは俺の反応を楽しむかのようにそう言って、上目遣いに見ている。

「ねぇよ。男ばっかの工業高校だぞ」

「ふーん。ま、あたしはナイけどね。マキに怒られちゃいそうだし」

 ミサはそう言い残して、自分の教室へ戻ると、マキに後ろから抱きついていた。マキは振り返らなくてもそれがミサだと分かっているようで、自分の腰に回されたミサの腕を笑いながらしっかり掴んでいる。マキは、一年前より長くなった髪を後ろでひとつに束ね、控えめなリボンで括っている。その姿が、今の俺よりも随分大人に見えた。


 卒業式を終えた夜、俺は森川さんに手紙を書いた。

「風舞う卒業式」の感想として、今、当たり前に卒業式ができる事への感謝を。今まで本を贈り続けてくれた森川さんへの感謝を手紙に込めた。そして、無事に高校生になる報告をして、「卒業おめでとう」の一文でその手紙を結んだ。

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