10話

交流戦から1週間後


塚本「ついにか 今日で決まる」


澤谷「どうなるかな うまくなってるにはなってるからな」


河本「はぁ めっちゃ緊張する 大丈夫かなこんな感じで」


塚本「お 来とったか って体ガチガチやん 適度な緊張感はあってもいいけど流石に固まりすぎと違う」


河本「こうゆうの苦手なんです 人前でなにかするってことが」


塚本「まぁ走ってたら気にはならんから大丈夫やで」


澤谷「そろそろ車並べてくれ」


塚本「ほら行ってき」


河本「は、はい」


その後、二台が横並びに置かれた そして、2人が車から降り 、顔合わせをした


鳩島「鳩島 斗真だ」

  (インプレッサのGRBか かなり手が入っている油断はできないな)


河本「河本 広樹です」

  (z34のニスモ なんかリアウィング付いとる)


澤谷「それじゃ始めようか コースはダウンヒル一本 先にゴールしたほうが勝ち それでいいね」


河本「はい」


鳩島「問題ない」


そうすると来ると二人は車に乗り込みエンジンをかけた

そうして何度かアクセルを踏み吹かしギアを一速に入れた

周りの空気が重苦しくなった


澤谷「カウントいくぞ!」


合図とともに二台が吹かした


澤谷「5,4,3,2,1,GO!」


澤谷が勢いよく手を下げ2台が飛び出した


メンバー「二台並んだまま加速していくぞ」


鳩島「加速力は同等、でも後半はこっちのほうが伸びがある」


河本「少し後半は劣ってる 後追いで行くか」


河本が加速では後半劣っていることから後追いを選択し第一コーナーに差し掛かった

前のz34がブレーキングに入った瞬間、インプも瞬時にブレーキングに入った2台とも同じラインを通りコーナーを抜け出した


鳩島(コーナー脱出時の加速は同等 少し厄介だな)


河本(食いついていけてる このままセクター1はついていって仕掛けるのはセクター3)


コーナーをいくつか抜けセクター2に入った


河本(ここから少しずつ勾配がきつくなる 相手のペースも上がるはず ここで離されたら元も子もない 必ず付いていく)


鳩島(ペースを上げるか でも、付いてくるだろうどこまで来れるか試してやる!)


そうするとz34のペースが上がりインプをジリジリと離し始めた


河本(さっきよりコーナーの脱出速度が上がってる! ここで離されるか)


メンバー「鳩島さんがジリジリとインプを離し始めています」トランシーバー


塚本「そうか ありがとう」


澤谷「どうだ」


塚本「んー セクター2から離し始めてる このあと勾配がさらにきつくなる それだけじゃなくテクニックセクションにもなる ちょっと厳しいと思う」


澤谷「そうか? セクター2を乗り切ればセクター3で広樹くんは仕掛けると思うけど」


塚本「セクター3か、、、なるほど」


離れるものの一定の間隔で付いていきセクター3に入った


河本(セクター3に入った こっからやってやる!)


鳩島(ん?! さっきよりペースが! 無茶だ その速度で行くつもりか 次はヘアピンだぞ!)


河本(この2連続ヘアピンで抜いてやる)


インプはz34よりもをわずかに速い速度で突っ込もうとしていた インプはコーナーのアウト側にいきz34と横並びになった


鳩島(まさか二台並んだままクリアするつもりか! 頭がどうかしてるとしか思えない だが、ここで引くわけには!)


二台が並んだまま1つ目のヘアピンを終え、2つ目のヘアピンに差し掛かった途端、鳩島は気づいた


鳩島(まさか! 1つ目のヘアピンでわざとアウトを選び2つ目のヘアピンでインを突く ここで仕掛けるために粘っていたのか)


河本(ヘアピンを立ち上がれば少しばかりのストレートそこで決める)


2つ目のヘアピンを立ち上がったときにはインプが体半分出ていた


河本「行けー! インプレッサ!」


メンバー「インプレッサが前に出始めたぞ!」


ストレートでほとんど前に出ていたインプそしてそのまま左コーナーを抜けると完全に前に出ていた


鳩島「な、なんてヤロウだ! あの2連続ヘアピンを利用して抜くなんて 見事にはめられた 完璧な負けだ」


そしてインプが先頭でゴールした


河本「ううぉっしゃー! 勝ったー!」


鳩島「見事だったよ よくあのヘアピンで仕掛けられたね」


河本「いや 仕掛けるならあそこしかないと思っていたんで でもヒヤヒヤしましたよ すいませんあんな無理やり突っ込んで」


鳩島「いやいや あんな的確に突っ込んでいける度胸とテクニック 大事にしろよ」


メンバー「インプが先頭でゴール 河本さんの勝ちです」


塚本「そうか! 分かった」


澤谷「勝ったのか 良かったな」


澤谷「よぎゃった〜」涙


澤谷「そこまで泣くか」


塚本「なぎゅよ〜」


河本「今日のでさらに発見があった こんなに見つけられるんだインプに会えて良かった どうもインプ」笑顔


10話END「出会いの先」

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