優しい

ざわざわ ざわざわ

中学校の前を通ると

葉桜たちの囁きがきこえる


そよ風にゆられて

青空に溶け込むような

優しい声で囁いている


ざわざわ ざわざわ

すっかり緊張のほぐれた新一年生たちが

はしゃぎながら家路を急ぐ


きっと 葉桜は

新一年生を見守っているんだね


太陽も 青空も そよ風も 新一年生も

みんな 受け入れてしまう

柔らかい緑色が輝いている

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

鯉のぼり Lugh @Lughtio

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ