第36話

俺たちは元の世界に帰ってきたのであった、向こうで一ヶ月以上滞在していたせいでなんだか懐かしく感じられた。一方、椛さんたちは今まで見たこともないものばかりで興味津々だった。






円城寺信胤さんと狐菊は機械にテレビや洗濯機などに興味を持っていたけどそれは分かる、俺もそうだったようにその行動は理解できる。






でもさ、椛さんと紫ちゃんの行動は理解できませんですけど家に帰宅して俺の服を拾い始めて貰っていこうとしていたので止めに入った。






いやいや、二人の行動は理解ができませんですけど何をしているのですか。すると二人は選択をしてあげようと動いたらしいけど俺は本当は俺の服をそのまま持ち帰ろうとしていたじゃないかと指摘をすると二人とも目を泳がせて何も言わずにいたので本心はそれだなと確信した。






ともかく今は明日から会社なので支度をしたいから大人しくして下さいと伝えてから作業を始めた。真面目に一ヶ月ぶりなので気合は入っていた。






やはり、長期休暇の後の仕事は気合が入るよな。良し、明日に備えて準備を終えたら一休みしようとして準備を終えるといち早く俺は睡眠するのだった。






翌朝、いくら何でも初日から仕事をするのは無理だろうと俺は思いながら会社に出社すると椛さんたちは当たり前と言うばかりに会社に来ていた。






いやいや、すぐに追い出させると思っていたら先輩がまるで最初から存在していた様に接していたのを見てマジで洗脳が成功しているですけど他の人も最初から存在していたように振る舞っていた。






さて、ならば厨二病の同僚はどんな反応してくるかなと期待をしていると突如に椛さんに向かってカッターナイフが飛んできて椛さんは持っていた扇で薙払ったがすぐに第二派が襲いかかってきたと思ったら次の瞬間には同僚が今まで見たこともない真剣な顔で椛さんと狐菊を襲いかかった。






俺はあまりにも予想外な事に慌てていると椛さんが真剣な顔で同僚を見つめた。






「なるほど、そちは余の正体を見破っているのじゃな。それにこれほどの腕はなかなかに見られるものではないのじゃ、でも余はそちが考えているような妖狐ではないのじゃ。少しばかり伴侶と共に過ごしたくてな、見逃してほしいのじゃ」






「見逃す?寝言は寝てから言え!貴様らの様な妖狐が無害だと既に会社の殆どを洗脳させておいて無害と言い切るとは流石、妖狐と言っておこう。竜輝、これはあくまで悪い夢だから何も考えずに見ていてくれ」






あんな同僚は見たこともないけど今は椛さんたちが別に危険な存在ではないことを教えないと怪我をしてしまうと感じて止めに向かっている途中で紫ちゃんが念の為にと弓を持ってきていたのですぐに援護して同僚に攻撃をしたけど聞かずに薙払った、そして円城寺信胤さんが今度は止めに入った。






流石に接近戦なら円城寺信胤さんは戦国時代を生きた武将なので大丈夫だろうと思っていたのにあっと言う間に突破された。いやいや、強すぎませんかと思いながらなら俺がとこの世界で初めて神通力を開放して現人神になって同僚の攻撃を止めた。






でも止めたと言ってもその一撃はかなり重く蛟ちゃんよりも強いかもしれないと感じていると今度は同僚が驚いた顔をしていた。






お前、いつの間に神通力を使えるようになったと聞かれた。この力を知っているという事は少なくてもこの同僚はただの厨二病ではなかったことになった。






そして同僚は話をしたいと言い出した、でも先程のことで社内が大騒ぎになっていたが同僚が指を鳴らすと一斉に俺たち以外の人たちがその場で倒れて寝てしまっていた。






この数を一斉に眠らせたのと俺は驚いていると椛さんが厳しそうな顔をしてこの男は少なくても余よりも強いのじゃと言って警戒心をむき出しにしていた。すると同僚がどうしてこの場に妖狐がいるのか、それと竜輝の片目がないことなど説明をしてくれるか、竜輝と言われた。






確かにここは俺が説明をしたほうが良いなと感じて事の全てを話した。家に異世界と繋がってそこから色々とあったことを話すと同僚はなるほどと納得した顔をして聞いていた。






やはり、異世界に向かう方法を手に入れていたかと言ってきたので俺はもしかして同僚も同じなのかと尋ねると同僚はまあ、それは後で説明をするけど簡単に言うと異世界から帰還者だと言っておく。






なるほどそれで先程の力があったというわけかと納得してまたそこでの出来事を詳しく話し終えて同僚はそうだったのかと言ってから今度は同僚がどうしてそんな力を持っているか説明をしてくれた。






学生時代に飛行機に乗って事故に遭遇してそのまま異世界の無人島に飛ばされてそこでなんとか生きて無事に元の世界に帰ってこれだと言う訳だと話した。






力は異世界で習得してそのまま元の世界でも使えたがあまりにも危険だと判断して基本的に使わずに生活をしているというのだ。






そして怪しまれないようにする為にワザと厨二病みたいな事をして怪しまれようにしているらしい。なるほどあの厨二病の行動にもそんな理由が存在していたのかとある意味、感心をしていた。






うん?同僚は別の世界から元の世界に帰ってきたのだけど別の世界は快適ではなかったのと疑問になり質問をしてみると少しばかり寂しそうな顔をして答えてくれた。






「そうだな、あの場所は色々と思いが・・・あそこで生きるには辛くなったから逃げるように帰ってきただけだから。卑怯な男と呼ばれても仕方がないほどに」






何か、意味深な事ばかりで聞きづらいからこれ以上は聞くことはやめよう。悲しそうな顔をしている同僚なんて初めて見るので余程なことが起きたのだなと理解して何も言わずにいた。椛さんたちもそれらに気がついたのか怒りの表情はなくなっていた。






その後は急に襲撃したことを謝罪してきたので椛さんも受け入れて許してあげた。その後はお詫びに仕事が終わったらこの辺の楽しめる場所を案内すると言ってくれた。






やはり、根は良いやつ何だよな。それにしても同僚の過去か、飛行機事故と言っていたから後日に調べてみるかと考えるのだった。






そんな事もあったけど平和に過ごして椛さんたちも最初は仕事が多くて覚えるのが大変だったけど同僚が丁寧に椛さんたちに教えて椛さんたちも覚えて仕事が少しばかり楽になった。






同僚は真面目に厨二病を除けば優秀な人材だからなと見ながら考えていると同僚が給料も入った今夜は異世界で宴をしないかと誘われたので俺たちは賛成として仕事を早めに終わるように皆で頑張った。








その日の夜に皆で買い物をして俺が何回も荷物を持って往復しながら異世界に運んでは異世界で待っているみんなが宴の支度をしていた。






俺もようやく最後の荷物を運んでリオに乗りながらゆっくりとみんなが待っている神社に向かった。神社の場所に辿り着くと祭りのようにしてみんなが楽しそうにして待っていた。






俺はそれらを見て待っているみんなにお詫びの言葉を言いながらみんなが待っている場所にリオに乗りながら向かうのだった。








本日の成果


里見竜輝たちの人生の物語はまだまだ続く!!

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異世界にいつでも行ける我が家の件について 武田勝長 @atkeda

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