第34話

その後に町に戻るとみんなが待っていた、意外に俺が最後だったのかと思いながら合流した。それから誰が一番釣れたのかと見せあった、俺はお昼に釣れた魚で料理したので少しばかり少なかったけどそれなりは釣れていたので助かった。






結果的に一番釣れたのは円城寺信胤さんだった、でも僅差で狐菊がいたので真面目に良い勝負していたなと感じていた。二人とも釣りの名人なのですかと思うぐらいに釣ってきており他の者たちでは勝負にならなかった。それなのに滅茶苦茶なって狐菊は悔しそうにしていたけどでも良かったじゃないかと思っていたら狐菊でも量なら負けていないと言い始めた。






そして結果的に野菜など色んな採ってきた物で勝負となったけど・・・その条件で勝ったのは俺になってしまった。確かにアークレックスを狩りしたのでそれが大きいと言うか原因だった。狐菊、なんで量で勝負しようと言い出したのさと思いながら呆れていた。






するといつの間にと言われたけどまあ、迫ってきたから仕方がなくと伝えた。それからは釣れてきた魚に採ってきた野菜なども合わせてバーベキューにする事にした。変な勝負まで発展したおかげさまで肉、野菜、魚などメニューは豊富であったのでそこには困らなくなったのは救いだったかとしれない。






そしてこんな事もあろうかと焼肉のたれを持ってきて正解だったと思いながらも焼き始めた。ついでに伝えておくけど俺は焼き肉はあんまり好きではないのだ、そもそもお肉自体がそんなに得意わけでもなく普通に魚派なので釣れた魚を頼りに食べるしかないなと考えた。






幸いなことにみんなはアークレックスのお肉に夢中になっていたのでラッキーと思いながら食べていた。それにしても夜空を見上げて食べるバーベキューも中々良いなと感じていた。






食事が終える頃にはいつの間にかお酒まで飲んでいた狐菊と円城寺信胤さんは完全に酔って寝てしまっていた。全くと思いながら仕方がないので二人は町の人たちにお願いして俺たちは神社に帰宅していた。






凪くんはお腹が一杯になりすやすやと寝ていた。まあ、今日は疲れたから当たり前かと考えながら神社で凪くんを布団に引いてその上に下ろしてから俺は温泉でも入ってきますかと思っている時に椛さんと紫ちゃんは入ってくると尋ねると二人とも今のところその予定はないと言われてので心置きなく入れるなと思いながら向かった。






温泉に入ってゆったりと始めていた、本当に色々とあり大変だったけどとりあえず片目が見えなくなったこと以外は何事もなく助かったと考えているとそう言えば後、数日で元の世界で一週間が経過をするから戻らないとなと考えている時に背後から何を考えているのですかと聞かれたので答えた。






「いや〜、もう少しで元の世界に帰らないと怒られてしまうからなと考えていたのです・・・うん!?紫ちゃん!!なんでここに来たの!?温泉に入る予定はないと聞いたからゆっくりとしていたのに」






「確かにあの時は予定はなかったですけど気が変わりまして参りました。別に気にしないで下さい、私は気にしていませんから。なら私を襲ってきても優しい先輩なら私は子供も産んでも構いませんよ」






いやいや、何を言っているのと思いながら俺はひとまずに逃げようとした。前にトラウマを克服したから気分とかは悪くならないけど、それでも紫ちゃんは俺の初恋の人に非常に似ているから下の息子にかなり悪いと思い、動こうとした時に更にここに追い打ちをするかのように椛さんまで現れたのである。






おいー!ここで椛さんまで現れてどうするつもりなのですかと考えていた。下手にすれば取り返しがつかないことになるので急いで上がろうとしたけど先手を取られて左には椛さん、右に紫ちゃんと左右に逃さないように入ってきたのだった。






普通に見れば両手に花を持っていて羨ましいと思われるかとしれないけど俺は決心などしていませんので普通にヤバいです。どうにかこの状況から逃げ出す方法があれば教えてほしいぐらいに困っております。






俺はあと一年ぐらいで魔法使いになれるです、異世界が実在した以上その可能性も捨てたくないので助けて下さいと心でお願いをしてとりあえず落ち着かせる為に夜空を見て誤魔化そうとしていた。






異世界にも星座とか存在しているのかなとどうでも良い事を考えながら夜空の星を見ていた。すると二人揃って息が合うように胸を押し付けてきたのでとりあえず必死に孫氏の兵法書を思い出して必死になっていた。






すると椛さんが俺に対して話しかけてきたのだった。






「竜輝、そんなに無理をせずに横を見ても良いのじゃよ。好きに色々としても余たち、3人以外は居らぬからお主の好きなようにしても良いのじゃ」






耳元で言われて下の息子が臨時態勢になったことを二人にバレるわけには行かないとすぐに息子を押して引っ込めた、滅茶苦茶に痛かったけどとりあえず引っ込める事には成功したのでやったかいはあるとして諦めようとしていたら紫ちゃんが今度はこちらに対してやってきた。






「全く、先輩はヘタレ過ぎですよ。安心して下さい、ここで何をしても私たちが黙っていますから、先輩が若い頃に私、そっくりな人をおかずにしていたことは記憶から見てしまいましたので知っていますから」






・・・そうだった!記憶を読まれてしまっていたことを忘れていたー!もしかして何とかしないと俺は元の世界で社会的に殺されてしまうとある意味だけど危機感を覚えた。






そちらも大切な事だけど今は目の前のことを何とかしないと言い訳できないほどになってしまうと考えて必死に目を泳がせて辺りでこの状況から脱出することが出来そうなものはないかと探し回っていた。






それに温泉に入っているせいで熱くもなってきたのでそんな意味でも温泉から出る方法を考えていると空に見上げて視線を上にして見ないようにしていたのに椛さんが顔を両手で視線を無理矢理に変えて目と目があった。






間近に椛さんを見てやはり、滅茶苦茶に好みの美人だなと顔を真っ赤にして考えていると椛さんが嬉しそうにして俺に対して本当に体は正直なのじゃなと俺の下にある息子を見て言ってきた。






いやいや、恥ずかしいですからと慌てて離れようとしたら背後から紫ちゃんが自分の胸を押し付けながら捕まえてきたけどまずい、想像以上に柔らかいと思いながら俺はこうなれば後処理は大変だけど二人を仲違いさせるしかないと考えて口に出した。






「そう言えば、俺は一人しかいないから結婚ができるのは一人しかいないからそこはどうするつもりなの」






そう、獲物(自分)が同じなら何処かで仲違いさせれば逃げれるチャンスも増えてくるというわけだと考えていたら紫ちゃんが俺の完璧な作戦をすべて無駄と言うばかりの発言をしてきた。






「実は前にそれで椛と喧嘩をしていたのです、先輩は私のだとお互いに必死になっていました。けど、私は気がついてしまったのです。私は先輩に釣り合う女なのかと私を何度も助けてその優しさなど考えても私では釣り合わないと思ってしまったのです。そしてその考えは椛も一緒でした・・・だから私達は二人で先輩・・いや、竜輝さんのお嫁さんになる事にしました。なので今では親友以上に仲良しですから心配はしないでください、あなた」








・・・退路が絶たれたーーー!!!






ヤバイヤバイ、俺の秘策とも言える逃げる手段が消されてしまっていた。でもこれは勝手に紫ちゃんが想像していることで椛さんには何も相談をしていないかもしれないからと僅かな望みをかけて椛さんの方に向いて今の話は本当なのと尋ねるとこう返してきた。






「無論、それは本当の事なのじゃ!余が一人では釣り合うとは思ってもおらず、だからと言って他の女に手を出されたくないと考えて、余の伴侶を昔から恋い焦がれている女なら許せると考えて承諾したのじゃ。それに余も今ではかなり話が合う二人になって友なのじゃ、だから本当なのじゃ、竜輝」








今すぐにインターネットでこの状況から逃げ出す方法はと掲示板に載せて案が欲しいと考えていた。もう、無理じゃん。確かに二人はかなり仲良くなっているからそれはそれで嬉しいけど・・・嬉しいけど、こんな所で連携プレーを見せなくても良くないですかと感じていた。






それにしても体がさらに熱くなって頭が可笑しくなりそうと思っていると椛さんが紫ちゃんに対してやはり、媚薬は効いてきているのじゃと嬉しそうに話していた。






最悪だー!いつもの間に媚薬を盛られていたのですけどこの体の暑さはそこからかと理解した。つまり、完全に捕食される寸前という訳ですかと今の立場を改めて理解した。






逃げ道もなし、そして俺の理性も失いつつある中でこうなれば俺は変態かもしれないけど全ての性癖をぶちまける事にした。これで少しでも引いてくれたら良かったけど記憶を見ているからそこは知っていますと言われた。






・・・俺はなら覚悟は決まっているだろうなとそこからは理性は捨てて色々とやり、そして理性が戻った時には神社の布団で寝ており、左右に紫ちゃんと椛さんがすやすやと寝ていた・・・裸で。






うん・・・・・・やってしまったー!!あと一年で魔法使いになれたかもしれないのにやってしまったと言うかどうしよう日本は普通に重婚など認めていないのに・・・ここは異世界だけど戸籍とか、その他とかどうしようと思いながら二人を見てみると幸せそうに寝ていたので俺はしっかりと責任を取らないとなと覚悟を決めるのだった。






それに俺も二人のことが好きである、なら男として覚悟を決めて幸せにさせるしかないかと考えながら服など着ている時に凪くんが寝ぼけながらおはようと部屋に入ってきた。






やばい、子供には見せられる光景ではないとすぐに凪くんを背負って広間に走るのだった。良し、これで見られていないなと安心していたら凪くんからなんで紫姉ちゃんと椛姉ちゃんは服を着ていなかったのと言われてしまったのですぐに答えた。






「凪くん、俺たちは昨日の夜に温泉に浸かりすぎて暑くてそのままで寝てしまっただ。凪くんも温泉の後は暑いでしょう」






すると凪くんはそうなんだと一応、納得してくれた。危なかったと朝から冷や汗が出そうになったなと思うのだった。






俺は何事もなく普通に過ごそうとしていたけどその日の内に色々とバレてしまい大変な事になったのは言うまででもない。






でもこれはこれで悪くないかなとも思うのであった。








本日の成果


釣り対決は円城寺信胤さんの勝利に終わった!


食材対決では俺が勝ってしまった!


温泉で罠が待ち構えておりそれに見事にハマってしまった!


俺の童貞が享年29歳で幕を閉じてしまった!


そして俺は魔法使いになれる条件を果たすことが出来なくなって夢を叶えることはできなかった!


椛さんと紫ちゃんを必ず幸せにすると覚悟を決めた!

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