第11話


やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい、滅茶苦茶に可愛くて美しいですけどこんな気持ちなんて生まれて初めてなんですけどどうすれば宜しいのですか!






誰かこの状況を何とかする方法を教えて下さい!報酬は出しますからお願いしますー!と心の中でそう叫んでも返事など来るはずもなかった。来るのはこの緊張感だけである、でも待てよ。声が好きではない可能性もある、それに掛けよう。






これで声も好みだったら真面目にやばいから声ぐらいはと思っているとこちらの存在に気がついて声を掛けてきたのである。






「おや?人の子がこんな所に迷い込むとは不思議なことじゃな、こちらを見て驚いているのか」






「・・・すすすす、す、好きです!!貴女に一目惚れしてしまいました。お、おお、俺と付き合って下さい」






「くすくす、余にそんな風に告白なやつなど初めてだのう・・・それにしても余が怖くないのか」






「何を言っていますか!見事なボディーにその瞳、その胸や足そして耳に尻尾、どこを観ても完璧な絶世の美女じゃないですか。もしかして既に俺は惑わされていたりして・・・まあ、それでも良いですけど」






すると絶世の美女である妖狐は笑いだして、余をそこまで褒めたのはお主が初めてだと言って気分も良いから名前を教えてくれたのであった。






「そうじゃな、余は狐川こがわ 椛もみじと申すのじゃ。良い名前じゃろ、ところでお主は何者なのじゃ、殿方殿」






「いや、椛さんみたいな絶世の美女、妖狐に殿方は嬉しすぎますよ。それと俺の名前は里見さとみ竜輝たつきと言います。気軽に竜輝と呼んでください、椛さん」






それでこの場所に参った理由はと聞かれたので俺はすぐに貴女に会うために運命が導かれてここに参りましたと言うとそれは面白いと言われながらも他はと聞かれたので素直に全てを話すことにしたのだった。






するとなるほど面白そうな人生を送っておるのぉと言われてせっかくだからゆっくりと話でもどうじゃと言われて断れるだけの理性があるはずもなく瞬時に承諾して一緒に神社みたいな場所から月夜を眺めて話をしていた。






どうも話を聞くのが好きなのか色々と詳しく話を聞いてくるので気になったことを質問をしてみることにした。






「そう言えば、椛さん。俺みたいなやつと話が出来るって意外と椛さんって物好きだったりしますか」






「なるほどそうきたか、別に物好きだったりするのかも知れぬが余は・・・・・目が見えぬのじゃ」






・・・・・・・え!??、今、なんと言いましたかと恐る恐る尋ねてみるとやはり同じ言葉が繰り返すのみだった。






昔にある禁断なことをやってしまい目が見えなくなってしまったというのだ、それを聞いた俺は一瞬、時が止まったように静かになりそれから恐る恐るに尋ねてみた。目が見えなくなって後悔はないのですかとそう言うともう諦めてしまったと答えが来た。






目を必死に治そうと頑張ったけど治すことはできずに絶望して今ではこの神社でひっそりと暮していると言うのだ。生きたいと言うより死にたくないからこうして生きているだけだと言うのだ。






時々、こうして誰かが訪問してきては話すのみで特にやることが無いというのだ。そんな人生ってあまりにも辛すぎませんかと必死に言うと椛さんはどうすることもできないから諦めるしかないのじゃと目の光が無くなり絶望しているのか目が見えない状態からなのかは理解できないが・・・俺はあることを聞いてみることにした。






もしその目が治せたら俺と付き合ってくれますかと尋ねると椛さんはそうじゃな、目を治してくれたのなら生涯の伴侶となっても構わないのじゃと返答をしてきたのだった。






そこまで治したいけど治せないのかと考えていたけどもしかしたら何かあるかもしれないとも考えた。この世界には色々とまだ未知なところがあるのでもしかしたら治せるものがあるかもしれないと考えた俺はならその目を治したらまた俺の思いを伝えますね。






けれど今宵は疲れたのでこの神社で泊まっても構いませんかと尋ねると好きにするが良いのじゃと言われたので俺は言葉に甘えさせてもらって泊まることにしたのだった。






俺はせっかくなので食事でも作りますかと聞いてみるとそうか、余は意外と食事にはうるさい妖狐じゃが大丈夫のうと言われたけど俺もそこそこの腕はあると思うのでと言いながら作り始めることにした。






持ってきていた魚を煮魚と家から味噌などのやつも持ってきたので味噌汁に後は白米を食べたいから3合分ほど持ってきたのでそちらも炊き上げ始めた。






しばらくしてからなかなか美味しそうな匂いがしてきているのじゃなと言ってきたので俺はまあ、料理はそこそこしていましたので普通の人よりは上手い自信があります・・・・無論、その道のプロとかには負けますけどねと言いながら料理を続けた。






「そう言えば、椛さんって目が見えていないと聞きましたけどそれなりに動けると言うより物位置が分かるのは気配とか感知とか出来るからなのですか」






「そうじゃな、感知は出来るからそれと尻尾で辺りを探って移動をしているのじゃ。最初こそは大変だったが今では何とも思わぬほどに動けるようになったのじゃ」






それは凄い、そこは流石に人間とは違うなと感じながら食事の支度を終えてから俺は気になったことを聞いてみたのである。それは目が見えていないから食べたせてあげたほうが良いかと尋ねると椛さんはそうじゃな、頼むと言われたので俺は椛さんに食べさせてあげる事にした。






・・・・うん?これって椛さんに大義名分で接近できる大チャンス!?上手く行けばあの胸にも・・・・いやいや、目が見えない相手に大変失礼な行動だ。ここは男として助けてあげるのが当たり前で邪心など持ち合わせてはいけないと己に行き聞かせて行動に移し始めた。






まあ、それでも精神的に大変なものであったけど椛さんの色々と見えてしまうから男の精神が大変どころではない、バレてはいないけど下の息子がとでもないことになっているけど目が見えていないからバレておらずに済んでいた。






そして理性ギリギリで何とか食事を終えて俺は勝ったーと喜んだ。すると椛さんがなら近くに温泉もあるから体を洗ってほしいのじゃと言われたけど俺は彼女が目が見えていないのに首を勢いよく横に振りながら無理無理無理ですと必死に断った。






先程で理性が死亡してしまいそうだったのにさらにその上のことなどできるはずがありませんからお願いしますから俺にそんな期待をしないでくださいと伝えるとするとなら温泉まで連れて行ってくれぬかと頼まれたのでそれぐらいならばと思いで共にその温泉がある場所まで連れていくことになった。






そうして椛さんに言われた場所に辿り着くとそこはそこまでの大きさではないがしっかりと温泉があったのである。これは凄いと思っていると景色も月の光が出ているので完全ではないけど絶景なのであろうなと考えてみていた。






その後に俺はなら俺は一旦、離れますからと伝えて離れる事にした。その間はやることが無いなと思いながらも荷物など整理して待つことにしていた。






しばらくしてそろそろ終わったかなと感じて温泉の場所に向かってみるとそこには温泉に出てきたばかりで布一枚の椛さんがそこにいた。






俺はそれを見て思うことは唯一であった!我が生涯、一片の悔いなしと鼻から信じられないほどの鼻血を出しながらその場に倒れ込むのだった。遠くから椛さんの声が聞こえる気がするけどそんな声も聞こえないほどに深く意識を失うのだった。








本日の成果


天女みたいな妖狐の名前が狐川 椛と言う名前であった!


狐川 椛さんは目が見えない事が発覚!


彼女の目を治すこと決意する!!


我が生涯一片の悔いなし!!←(ラッキースケベで死にかけています)

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