第35話 ルコルテ王国


 俺は今奴隷を見る為に商館に来ていた、見た目に一番大きそうな奴隷商を拠りここだと思う所に入ってみた、「いらっしゃいませ」と声が掛りおじさんが出て来て「奴隷を買う積りで来たのかい」と聞いて来た、俺は正直に「後学のために見学をしに来ました」と言うと、「そうかそれは正直だな」とおじさんが言ったが、追い返されはしなかった、するとおじさんが「ようこそガラウルの店に、私がここの店主のガラウルです」と言って「何を聞きたいのかな」と言いながら店先から奥の部屋に案内して呉れた、俺は「奴隷の相場とか、どんな奴隷が居るのか」を聞きたいと言うと、「分かった良いだろう。そのタグを見れば十分に買える位は稼いでいそうだし」と言いながら説明を始めて呉れた、奴隷には借金奴隷と犯罪奴隷と戦争奴隷と身売り奴隷がある良いかい」と言ってそこで一旦切り、又話始めて「4つの奴隷を順番に説明しよう。先ずは借金奴隷は借金をしてそれを払えなく成り奴隷となった者だ、大体金貨50枚~100枚位の借金でこの奴隷は性的な事はNGだ、次に犯罪奴隷は何らかの犯罪を犯したとされる者の事だが金額がその犯罪にも寄るが、大体が金貨100枚~に成るが年零にも依る30才を過ぎると値が下がる傾向にある。その時に別の客が来た様で暫く待ってくれと言って、ここで待つ事に為ったて30分は待たされたが俺は暇なので別に良かった。


 30分程して店主が返って来て「待たせた申し訳無い」と誤って呉れた、俺が「いえ

いえ、此方が頼んで教えて貰って居る所なので逆に申し訳ないです」と言うと、店主が「私はあなたに大いなる可能性が有る様に感じた、なので今は私が貴方に投資している所なのです。いわばこれは私の趣味の様な物です可能性が有るご仁を見付けると投資すると言う楽しみ、そしてその御仁がどの様に出世するのかしないのかをみているのです」と言った、俺は其処で「俺は多分出世はしないと思いますが、将来は自分の家位は持ちたいと思って居ます」と言うと、店主が「良いですね。それで良いんですよ。それ位の自分を過大評価しない人物の方が私は楽しみです」と言って、「次は戦争奴隷でしたよねと説明に戻り喋り出した、この奴隷が一番悲惨ですね一切の人権が無いし、国に見放され家族にも見放された奴隷に成ります。特に戦争で捕虜に成った女性が捕虜交換に応じて貰えずに見放された場合は、性奴隷が確定で器量が良いと割と高値で売れますが値段は決まって居ません。最後に身売り奴隷は子供が多くて生活に苦しくなった親が子共を売ったり、生活が出来なく成り自分で自分を売ったりと有りますが、攫われて来て売られる子供も有ります。この国の法律で攫う事も重罪だしその子を買うのも重罪ですが、子どもは安く買い上手く行けば高く売れるので取引が後を絶ちません。攫いを仕事にする奴らもいるくらいですし相場が金貨10枚~20枚で買い50枚~100枚で売る事に為っている様です。私の所では親が売りに来るのは買いますが怪しいには買取しません」と言った、「大体こんな所ですが何か他聞きたい事はありますか?」と言ったので、俺は聞いて見た「奴隷の中に怪我に依って生活が出来なく成り、自分を身売りすると聞いた事が有りますが居ますか?」と聞いて見た、すると店主が「いますね。冒険者が魔物との戦闘で大怪我をしたりすると、治療費が莫大に掛り借金をして治療する場合で、治療費が途中で底を尽き怪我が完治しないで借金奴隷に成る場合や、奴隷を移送中に魔物に襲われて大怪我を負った奴隷は其の侭放置される事が多い、その場合は法律上の期限が過ぎると処分対象に成ります。

当館にも現在3名ほどが居ますが」と言った。


 俺は3人の怪我をした奴隷を見せて貰う事にした、それで奴隷の住居区に移動すると最初の格子の中は厳つい男奴隷が5人程居た、店主が軽く説明をするとこいつ等は犯罪奴隷だと言った、次の所は又男奴隷で3人が居たがここは借金奴隷だとざっくりと解説した、次の格子の中は男の子が6人居たこの子達は身売り奴隷の子共の男だと言って、扉を開けて中に入って行くとそこにも3カ所の格子の部屋が有った、ここはさっきの女の所だ犯罪奴隷と借金奴隷と身売り奴隷の子共だと説明を受けたが、そこで俺は「アレ、戦争奴隷は」と言うと、店主が「今は居ない、暫く戦争が無いからな

居ない方が良い」と言った、その二つのエリアを通り過ぎると又ドアを開けて入り、

ここだと言うと狭い個室に成って居るが3畳位の個室だった、隅に寝床の様な布が敷かれて居たが3人の内怪我をした冒険者2人と12才位の子供が一人の様だった、冒険者の二人は同じチームだったがダンジョンで探索に失敗して二人だけが生き残ったが、二人共に大怪我をして一人は怪我が元で左足を落しもう一人は怪我で右腕を落して居た、子供は小さな村の生まれで飢饉のときに村の子共経ちと同じ様に売られたが、移送中に魔物に襲われて食い殺されたが一人だけ助かったが右足が殆ど食い千切られて居た、偶然怪我人は全員女性でまとめてここに入れれて居た、冒険者は二人共に22才で子供が12才で冒険者は1人金貨20枚で子供は金貨15枚だということだった、俺は3人共買い取ることにして店主に馬車を手配してもらい乗せて行く事にした、店主が「奴隷紋は何処に付けるかと聞きに来た」聞くと何処でも良いらしく、俺は目立ちにくい背中に付けて貰ったが大きさが10cm位の文様に成って居た。


 成り行きで3人を買う事に為って仕舞ったが、奴隷を3人も連れては宿にも止まれない、で馬車業者に交渉して馬車を買い取ることにした、取り敢えずレンタル料の大銀貨2枚を渡して馬と馬車で金貨10枚で購入した。途中の古着屋で服を5着づつ適当に買い王都のルコルを出てダンジョンの有る町ガガルコに向かった、その途中の町アンタレまで約200km程有るので海が見えてる所で1泊する事にした、其処で3人と話会うことにした一人はステ-レス22才で冒険者ランクはDランクでタグはまだ持って居るそうだ、そしてもう一人もDランクでマミスカと言う名で生まれはスイ共和国だそうだ、もう一人が12才でクロイカと言う名前でガガルコの奥の村だそうで親に売られたショックはまだ抜けないそうだ、俺はステ-レスの傍に行き左足の状況を聞いた所

「今は痛みも無くなったが、とに角不便で動けないと言うのが有ってこのまま私を奴隷として置いて下さいお願いします」と言った、俺は「もし動けるように成ったらどうしたい」と聞くと、ステ-レスは「もう冒険者はしたく無いのんびりと農作業でもしながら暮らしたい」と言った、「まあそうだろうな。怖い思いをすればそうなっても気持ちは分かる」と俺は思った、次のマミスカの所に来て聞いた「もし体が元に戻ったらどうしたい」と同じ質問をした、マミスカは「出来ればもう一度冒険者に戻って、冒険をしたいしせめてBランク位に成りたい」と言った、俺はクロイカの所でも同じ様に聞いて見た、この子はまだ12才だ将来の事とかは考えた事が無いかも知れないと思ったがはっきりと夢を語った、「私は将来は生産系の職業に付きたい、最高は錬金術を覚えてポ-ション作成や毒消し薬を作り生活したい」と夢を語った。


 

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