第31話 ガイルンの町と魔の森


 俺は早朝にガイルンの町に入りギルドに来ていた、当初宿を紹介してもらう積りで受付に並んで居たが、まだ朝の8時で宿に入るのは早過ぎると考えてちょことダンジョンに行って来る事にしたので、ダンジョンの情報収集に変えて並んでいたら俺の順番に成った、俺はタグを見せてダンジョンの情報を聞きたいと言って聞いた、「ここのダンジョンの特徴は」と聞くと、受付嬢は「普通のダンジョンだと言われて居ますが

最近魔物が強くなったと聞いて居ます」と言った、俺は「それは何か理由が有るのか分かって居ますか」と聞くと、「分かりません判明しておりません」と言うので、今の最深はと聞くと、「45層まで到達してましたが、最近ではそこまで行けないそうで40層になつて居ます」と言った、「分かったありがとう」と言って其処を離れてダンジョンに向かった、ダンジョン前で一応タグの提示をしてダンジョンに入ったが、特に違いは無い様に思ったが俺のダンジョン好きが高じて3日で20層に来ていた、ここ迄は特に特別な魔物は出てこなかったし、20層のボスをサックと倒してから一旦外に出て来た。


 ギルドに来て今は既に14時頃だった、魔石を買い取ってもらい金貨8枚と大銀貨3枚を受け取り宿を紹介して貰った、教えて貰った所にたどり着いた宿はクライトンの宿と言う名前で、宿に温泉が有ったが露天風呂で混浴だったので湯衣と言われるものを纏い入る様だったが、洗い場は無くて浸かるだけのもので聞くと昔からここに会ったそうで、一説には風呂好きとされて居る勇者が作り放置したのではないかと言われているそうだが真相は分からないそうだ、俺が思うに勇者だったら日本人だ洗い場を作りそうだと思ったが、ここで一人で入って居たのなら作らないかとも思ったが今と

なっては如何でも良い事だった。


 次の日俺がギルドに来ると受付嬢が手招きしてきた、俺が近寄ると受付嬢が「ダイスケ様はソロですよね」と言って、「ソロにぴったりの依頼が入ったので如何ですか」と言って来た、俺が「内容を聞いても良いですか」と言うと、「ハイ、分かりました説明します」と言って資料を取り出して説明を始めた、「この町の北に魔の森が有るのはご存じですよね」と言った、「俺が知ってますよ首都から入った事が有ります」

と言うと、それは心強いと言ったが俺が「この森にエルフが住んで居る事は知って居ますか?」と聞くと、「初耳ですと答え、少々お待ち下さい」と言って奥の部屋に入った、そして一人の男性を連れて来た、その男性が「私は当ギルドのサブマスタ-をさせて貰って居ますウガロンと言います。以後宜しくお願いします」と挨拶して来たので、俺も一応返して置いた、「俺はダイスケと言いますBランク冒険者です」と言うと、サブマスが「貴方は以前魔の森に入られたとか聞きましたが本当ですか?」と聞いて来た、「俺が首都のギルドで受けた依頼を熟しました其れだけです」と言うと、「その時の道案内についたのがイミリナ-トニフラさんで間違い無いですか」と言った、俺が「そうだ間違いない」と言うと「やはりあなたがあのニフラさんと探索された方でしたか」といったが俺には話が見えない、俺は「どういうことですか、説明してください」と言うと、サブマスが話し出した。


 サブマスの話を聞くと「あれからエルフの村では政変があり、王族を追い落として新たに政権を取ろうとしたエルフを一掃したのが、エルフの新たな王に成ったイミリナ-トニフラで、圧倒的な強さで反政府エルフを打ち破りあっという間に平定したと言う事ですが、その後反政府側がスイ共和国と繋がりが有った事が分りエルフが森を閉ざしているままで森に入ると魔法が発動して直ぐに外に放りだされる、魔物を討伐に行けない状況が続いて居てニフラ王女が言うにはダイスケと言う人族を連れて呉れ場交渉に応じる用意があると言う事で、俺と一緒に行って貰え無いでしょうか報酬は金貨30枚用意します」と言った、俺は政変とかに興味は無いがニフラが絡んで居るのなら付いて行ってもいいがと思った。


 それで魔の森に入る事に為ったが、サブマスと二人で魔の森に入って行くと魔法が発動したが俺がレジストっすると、魔法の効果が消えてしまい森全体の魔法効果が消失した、サブマスが「今のは何ですか何か魔法が発動したと思ったら他の力が働き魔法が打ち消された様に感じましたが」と言った、「魔法は俺がレジストした」と言うと、サブマスが驚き「そんな事が出来るのですか、今の世の中にそんな事が出来る人は何人いる事か」と言って居た、それから30分程するとエルフの一団が遣って来て俺達を拘束しようとしたので、来た中にニフラが居たので「おいニフラこれは如何言う事だこんな事じゃ話し合いに成らん」と言うと、「流石はダイスケ私の魔法では効きませんか」と言った、俺が「君の魔法が如何と言う前に話し合いの席に着かないと、

話が出来ないし、あの時の銀竜にも話が通じんと思う」と言うと、「それは失礼をした我々は今人族を信用して居ないので今しばらく我慢しろ」と言った。


 それから1時間程でエルフの村に遣って来た、その中のひと際大きな家に入り話し合いをする事に成った、俺は出来るだけ口を出さないで居たが時々俺に話を振って来るのがニフラで、これは話が纏まらないと思い銀竜に仲裁に入ってもらう為に腕輪に魔力を流した、すると魔力の流れを感知した銀竜が現れて俺に如何したと言った、

俺が「銀竜ヨ今この森では一つの騒動が持ちあがりどうしたら良いのか揉めているので、銀竜に査定をして貰いたいしこの森の守護者として双方が守る様に監視してもらいたい」と言うと、「合い分かった話を聞かせろ」と言って双方の話を聞きだした、人族が先ず話して行って「魔の森をエルフが閉ざし入れなくしてしまい、魔物を間引けなく成り将来のスタンピ-ドの規模が心配に成る」と言うと、エルフの王女ニフラが「我々は謀反者と手を組んで居た人族が信用できなく成り、魔の森を閉ざしてエルフの里に近づかない様にした迄で、人族が信用できる様に成れば森は開放する」と言った、それからもお互いの主張をするばかりであゆみ寄りが無いと銀竜が言った、そして「ここは我に任せて一旦前の様にする事でお互いが納得して、後は我に任せて成り行きを見守る事にする」と銀竜が言った、「それでもし人族とエルフに諍いが発生してお互いが正せない時は、俺又はダイスケが駆けつけて正す事にする」と言った、そんな事で俺がこの魔の森に一枚噛む事に為ったが、「俺は人族だ高々100年も生きれば長い方に成る」と言うと、銀竜が「其処は我に任せよその方に悪い様にはしない」と言って、それでよいか我は帰るがと言ったが俺に念話で「ガイルンのダンジョンに来い、60層におるのでなわしは其処でのんびりとして居る」と言ったが、他の連中には分からなかつた。


 魔の森の問題が一応解決して、ニフラが泊まって行けと煩かったが俺はサブマスを護衛しないといけないと言ってエルフの村を出て来た。





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