第28話 ユーコンのダンジョン


 俺とニフラは首都スイタに帰って来た、昼過ぎに着いたのでギルドに入り軽く昼食を取った、昼飯を食べて居る間にギルドギルマスのタナトマスが二人を迎える準備をして居た、終わった所に二人が食べ終わり受付に行くと別室に案内された、其処に行くと今回の成果をギルマスが聞くと大変な事が分った、この森には昔から銀竜が住んで居てその竜が近づいて来る魔物には無関心で居たが、魔物が銀竜の傍に居るだけで進化して居るのを知らず、それがスタンピ-ドの原因に成って居た事を知った銀竜は

転移して大きく場所を変えた様で、これからはスタンピ-ドが起こりにくく成る事は間違いないとギルドに報告して、報酬を受け取りニフラと別れて宿に帰って来たら女将さんが「いらっしゃいませ」と初めての人を迎える様に言ったが、「ダイスケさんでしたか、なんだか雰囲気が変わって居て新たなお客さんと勘違いしましてすみません」と誤って来た、宿にはあと2日か3日の余裕が有ったはずで女将さんが言うには2日残って居るそうだった、俺は一旦部屋に入り今後の身の振り方を考えて居た、島を出て約半年がたったがまだ大陸に来て2つ目の国に来ただけだ、俺はダンジョンが好きだしダンジョンを探索しているとロマンがある。ラスボスを倒すと何が出て来るかと言う時に震える様な楽しみが好きだった、ここから一番近いのがユ-コンのダンジョンでそこに先ず行く事にした。


 次の日ギルドに寄って魔石の買取をしてもらう為に来て窓口に行くと、タグを預かりますと俺のタグを持って行った、帰って来るとBランクに成って居たので聞くと「当然の様にギルドのポイントが超えましたので」と言ったが、「そんなポイントが有ったんや」と言ったがスル-された、魔石の買取をお願いして出して行くとオークの魔石が200個とオ-ガの魔石が55個を買い取っても貰い、金貨600枚程を受け取った、俺は宿に帰り女将さんにユーコンに行くと言って宿を出て来た、首都スイタの西門を出てユ-コンの町を目指し歩いていた、ここからユ-コン迄は約300km有るが俺が飛べば直ぐに着くが、この街道は人が多いひっきりなしに馬車が通るし人が列に成る程歩いて居るので俺も歩いていたが暗く成ってから飛ぶ事にした。


 ユ-コンの傍まで来たが門は既に締り人もいない、ここユ-コンは人口が5万人も有る町でこの街道はイクセント王国に続いて居て、スガイ川を遡れば辿り着けるが

ユ-コンからは川沿いの登り下りが激しい狭い道が続くそうだ、しかし人が多く商人も良く行き交うので国も警備に力を入れて居て賊は少ないそうだ、俺はここ迄だが

人の居ない所で異空間に入り寝る事にした。


 次の朝一番で門をくぐりギルドに向かうと、ギルドは最盛況で冒険者で溢れ返り俺の入る隙が無い位で暫く待つ事にした、30分は待った頃にようやく空いて来たが依然として多く、ダンジョンが如何に賑わうかを表していてダンジョンから出る魔石やドロップアイテムが如何に貴重かと言う事だ、特にダンジョンの深層で出るアイテムが

重要視されるが、その中でもまれに出るア-ティファクトと認められると飛んでも無い価格が付く事も有り、皆が一応それを目指しているが深層に入るにはレベルが高く無いと無理で、チームを組みそれをカバ-する努力をして居たそんな冒険者を横目に朝食を食べる為に食堂に来た、受付で話を聞こうと思ったがまだ人が並んでいたので諦めて先に腹ごしらえをする為にパンとジャムを注文してきた、飲み物は別に注文するがセルフで自分で取りに行きパンとジャムも一緒に貰って来た、俺は特に慌てては無くてここでダンジョンの情報を仕入れる為に寄ったに過ぎないが、上手く行かないのが世の常と言う事だった、パンをかじりながら近くのチ-ムの話に耳をダ〇ボにして居た所、いい話が聞けたこのダンジョンの各階層のボスを倒すと何かを落すそうで

それを目標に同じ所を回って居るチ-ムも居るそうで、それはいい作戦だと思った同じ所に絞りターゲットにしていると遣られる事が少なく成るし、何処に何が有るか分かるしいい作戦だと思うが、実入りは少ないだろうしその内レベルが上がると冒険をしたくなるかもしれないがその辺は俺には関係が無いと言えた。


 その日は結局受付で話を聞けずにダンジョンに来ていた、取り敢えず1層から入り進んで行くがここらの魔物が俺のスピ-ドについて来れずに、一度も戦わずに10層に来ていたまだその日の15時頃だった、取り敢えず10層の裏に出て石碑に触れて外に出た、ギルドに寄るとこの時間帯が空いて居るらしくガラガラだったので受付に行くと

「いらっしゃいませ、本日はどの様な御用件でしょうか」と言われた、俺がタグを見せると「Bランクですかすみません」と誤ったが彼女は別に悪い事はして居ない、俺が「ここのダンジョンに付いて聞きたいのだが良いですか」と言うと、「ハイ、何でしょうか?」と聞かれたので、「今現在の最深は何処までですか?」と聞くと、受付嬢が「すみませんが貴方様はソロですよね。無理はしないで下さい」と言われたが、

俺が「参考までに聞いて居ますが」と言うと、「そうですか、そうですよねソロですもんね」と偉くソロに拘りが有る様だったが、「現在は58層に到達して居ますが、直ぐに60層に行くと言って居ました彼が」と言った、成る程彼女の彼のチ-ムが最深な訳かと納得したが、この受付嬢は頂けないと思った私情が入り過ぎているので多分自分の彼に贔屓するタイプに思えた、そんな事は俺に関係が無いがいい気分はしなかったと言って置こう。


 それから俺は宿を取って居ないので又ダンジョンに入り、人の来ない所を拠って異空間を出して中で温泉に入りリラックスしてから家で寝た、次の日俺は其の侭ダンジョンの探索に切り替えて11層を進んでいた、ここら辺も強い魔物が居ないので偶に遭遇する魔物は瞬殺しながら進んで行く、さすがに16層に来た辺りで1日が経った17時位に成り異空間に入った、ここも少し何とかしたいが俺にはイメ-ジが沸かないと言うか、今は家と家の周りに草花の草原と家の庭が芝生が有るのと池がありその淵に東屋が有るだけだった、家の隣に温泉が有るので直ぐ入れるがちょっとだけ寂しさが有るのが自分でも分かって居た、この辺は今後も検討して行く事にして温泉に浸かり家で食事にして寝たが、目を開けるとまだマップの時計は4時だったが十分に寝たので起きて探索に出て来た、其処から20層にはその日の内に着いてボスのオ-ガを瞬殺した。


 20層の裏に出て石碑にタッチして21層に降りて来たが、もう直ぐ夜が来るがダンジョンの中は何時までも同じ感じだった、近辺に冒険者が居無い事を確認して異空間に入り休む事にした、中でも特にする事が無い1人だし風呂に入り食べて寝るだけだ21時には寝て居たので、朝は早い5時には起きて朝食を取り又ダンジョンに出て行くを繰り返す寂しい毎日だ、やはりもっと人に触れあう様にして行かなければと思うがいい方法が無いここを制覇してスイタの町に行き考える事にする。

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