第20話 スルソン王国ソーテスの町


 俺はソーテスの町に入る為に門に並んでいた、周りの人々の話を聞いて居るとここが北門だと分った、其処から入るのが冒険者にとってはタグを見せるだけだった、冒険者は悪事さえ働かない様にすれば何処の町でも歓迎して呉れる様だ、この世界では

時々魔物が溢れるスタンピ-ドが発生する。それを食い止めるのが冒険者で普段から魔物を刈ると魔物が減りスタンピ-ドも起こり難くなる。なので冒険者は必要なアイテムの一種の様に思われて居る様だ、門兵に呼ばれて行くと「冒険者か」と聞かれ「そうだ」と言うと「タグを見せろ」と言われるここ迄は何処の町も同じだったが、最後に一つ違う事が有った「この水晶に手を乗せろ」と言われた、初めての経験だったが乗せると玉が緑の光を出した、「良し通って良いど」と言われたが「これは何ですか」と聞くと「お前はこの町は初めてか」と聞かれたので、「そうだ」と言うと「これは犯罪を調べるアイテムだ」と言った、「手を乗せてヒカリが赤だと犯罪者で罪を償って居無い者、オレンジだと犯罪者だが罪を償い反省した者に成る。先程のお前の様に緑の色は犯罪歴の無い者に成る。分かったか」と言って教えて呉れた、俺はこの前に絡まれた5人を殺したが強盗を殺しても罪には成らないのがこの世界だった、やはりそうかあれは罪に成らないのかと安堵して居たが序でにギルドの場所を教えて貰った。


 俺はギルドに来ていた依頼の掲示板を見ると魔の森の魔物の討伐が多い様だ、この町の東にある森が魔の森になって終い時々魔物が溢れる様で、オークの討伐とかオ-ガの討伐とかが多い様だが受付で聞くと、「最近は魔物が多くて領主さまも気にして居て討伐依頼が町から、強いては領主さまが依頼している様だった」ので詳しく聞くと、「ここの領主は良い人で民の事を良く考えて呉れていて、魔の森からスタンピ-ドが起こらない様に討伐を推奨しており、オークは倒すと1匹が大銀貨5枚に成り魔石が金貨1枚で買い取って呉れる」そして「オーガは肉は売れないが魔石は金貨2枚で買い取って呉れるので、チームを組んで森に討伐に出かける」なので仕事は多いそうだ、「そして犯罪者が入って来ない様に門でチェックするので平和な町に成った」と喜び、「そしてこの町は現在20万人を抱えてこの国第二の規模になっている。ここはイルガラ・コモリクス伯爵が収めて居て良い町よ」と言って笑った、「成る程いい事を聞きましたが宿を紹介して呉れると嬉しいのですが」と言うと、簡単な地図を渡して来た、「其処に行くと美味しい食事が出来るのでお勧めヨ」とウインクした。


 その教えて貰った所に向かって地図を見ながら行くと、見付けた宿の名がオートマイの至福亭と言う名の宿だった入ると「いらっしゃいませ」と男の人の声がした、

「私がオ-トマイと言います。よろしくごひいきにして下さい」と言った、「俺はギルドの受付嬢から紹介して貰った」と言うと「そうですかありがとうございます。彼女はイルマスと言う名でうちの娘の友達だったんです」と言った、俺がおやと言う顔をしたのを見逃さなかったのかオートマイさんが言った、「娘は去年死んだんですよ魔物が溢れた時に、でもあの子は今でも家に来ては遊んで行くのです。今ではあの子が娘の様になりました」と言い話を聞いたが、「部屋は空いて居ますか」と言うと「空いて居ますシングルで良いですか」と返して来た、「夕食は17時からと朝は7時からになつて居ます」と言って鍵を渡して来たが、「取り敢えず10泊でお願いします」といつて置いた、「1泊が銀貨8枚なので大銀貨8枚に成ります」と言ったので、金貨1枚を渡して釣りを貰った。


 俺は悲しいが心温まる話を聞きイルマスと言う女性に興味を持った、次の日に俺はギルドに行き依頼を受けて見る積りで掲示板を見て居た、そしてオ-クの村の討伐を受ける積りでイルマスの所に持って行き状況を聞いた、俺が「このオ-ク討伐について状況を教えて貰えますか?」と言うと、「分かりました。少々お待ち下さい」と言って資料のの様な物を持って来た、それから「えーとですね。この町から川に沿って1時間程行くと開拓村が有りまして、その村から森に入って1時間ぐらい南の山の方に行くと村が出来て居ると言う事です。約100匹程の村でボスがオ-クジェネラルの様ですが、何か他に聞きたい事が有りますか?」と聞いて来た、俺は「その開拓村で聞けばもっと詳しく聞けるのかい」と聞くと、「そうですね。そこの村長が詳しく知って居ると思います」と言って、「村長の名前は、ルゴイ村長です」と付け加えた、それだけ聞いて俺はその開拓村を目指して歩いていた、イルマスさんの話では2時間程で着くと言う事だった、開拓村への道は狭くて馬車が1台通れば一杯の道で人通りは無かった。


 開拓村に着いたので早速ルゴイ村長を訪ねた、村長も直接見た訳で無いので特別に詳しいと言う事でもないが、道は詳しく知って居たのでそれが有難たく道を教えて貰った、開拓村を出て約1時間5km程歩くと村が見えて来た、俺は気配を消せるし姿も消せるがここは気配だけ消して調べた、ギルドの調査の100匹はほぼ当たって居たがボスはジェネラルでは無くキングだった、その違いは俺には問題じゃ無くてここに人が囚われているか如何かと言うのが問題だった、オークは雌が極端に少ない種族でその補填に人族のメスを攫って来て代用とする事が有る様で、人間の女性が捕まって居無いかを出来れば確認したいが、無理なら先ずは殲滅してから調べる事も許されて居るが俺は出来れば先に確認したい思って居た、俺にはマップが有るので魔物は赤に移るが人間は緑に成るのでそれで判断して行く事にした、マップを開き確認するが緑の色はない様で赤がマップを埋め尽くして居た。


 俺は人質と言うか女性が攫われて居無いか確認したので、村の中心に向かってニブルヘイムを撃つと一瞬で村が火の海に成りオ-クが焼け死んだ、それをこちらで見て居てこれも後の素材に成りにくいと感じたが魔石は取れた、103個の魔石が集まりオ-クは焼け爛れ収納する気になれなかった、村に穴を掘り埋める事にしたが作業が面倒でニブルヘイムも使い処を考える事にした。


 今回のオ-ク討伐でピロンが1回鳴った、数が多く有ったのでポイントが多く貰えたようだ、10倍魔法をかけ忘れたが今後は俺には常時発動にして見た、ギルドに帰る事にして一旦開拓村に寄り村を殲滅した事を告げると喜んだリスクは少ない方が良いのは誰でも一緒だった、其処からギルド迄約2時間掛かり既に夕方に成って居たのでギルドに寄らずに宿に帰った、宿に帰り着いた時が夕食時で食べてから部屋に入り鍵をした、それから異空間を出して温泉に入りこちらでまったりとして居た。


 次の日の朝10時ごろに冒険者ギルドに来ていた、既に冒険者は疎らに成って居たのでイルマスさんに討伐を報告した、すると驚いたのはイルマスさんだった「あなた確かCランクでしたよね」と言うので「そうです」と俺が言うと、「それでもう討伐したの」と言って、「魔石を出して呉れる」と言った、俺が買取窓口に回ると籠が置かれていて「これに出して」イルマスさんが言った、其処に魔石103個を出すと「マジかぁ、ほんとにある様だし此れはキングの魔石が有る」と言って居た。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る