　やばい。

　もしや、これは少しピンチなのでは……？！

母

「うーむ、どうしよっかなーーーぁ……」

　さっきまでルンルンで執筆していたのに、今では両腕を組みムームーと唸っている母。

　どうやら『設定だけは思い浮かんでくるのに上手く文章化できない現象』に悩んでいるらしい。

　その悩みの辛さ、わかる。超わかる。

　私なんてその現象のせいで今まで5作品も打ち切ったんだ。

　異世界ファンタジー3作、ホラー1作、創作論的な作品1作。

　どの作品もあの現象に負けて筆を折ったんだ。

　……どうしよう。

　もし、お母さんも私みたいに負けてしまったら……

　私はこの素晴らしい作品が完結するのを見届けられないの？！　

　そんなのやだやだ！

　私は完結まで付き添うって決めたんだ！

　お願いお母さん、負けないで！！

　【追記】

　なんとかアイデアがまとまったらしいです！

　やったー！！

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