第26話 だいぶ倒壊

「それも仕方あるまい。ワシの能力は転異夢縫バット・ノンフィクション


効果は符号エフェクトの生成とエネルギーの変換、供給。


お前のと似てるとは思わんか?」


さっきじっちゃんはそう言った。


きっと、オレの踏み抜きのことを言っているんだろう。


だとしたら、オレは飛び道具は物質しかないから不利だ。


それに当たったところで意味がないんだろう。


今は、さっきの接近から距離を離さないようにして戦っているからいいが


「ぶっ飛べや」


じっちゃんの腹に右ストレートを叩き込むが


符号エフェクト爆発バン


オレとじっちゃん間で爆発が起きるばかりでダメージが通らない


「っち、ずりーぞ。オレの攻撃だったろうが」


オレの攻撃をエネルギーに変換、


爆発を見てからだったが両腕で防御しダメージはなかった。


二人の間で爆ぜさせて距離を作られた


「痛み分けじゃ。」


煙が晴れてみてみるとじっちゃんも爆発で髪が少し焦げて黒くなっている。


なぜだ?自分の能力でダメージを受けないから


2人の間で爆発を起こしたんじゃないのか?


もしかして、


「じっちゃん、あんたの能力の弱点わかったぜ。


エネルギーを保持できねえんだろ。」


だから、爆発を前もって作った。


だから、見てからの防御で間に合った。


「さらにもう一つ。


視界の中にしか符号エフェクト作れないんじゃないのか。」


そうじゃなければ相手の体内に符号エフェクト作って瞬殺だ。


「どうなんだ。」


じっちゃんはただ笑って


「ほっほっほっ。もう、そこまで気づいたか。


2つとも正解じゃ。


じゃがな、それでどうすれば勝てるんじゃ?」


余裕な表情で煽ってくる。


確かにその通り・・・


じゃないんだよな。


オレの踏み抜きは物理的なエネルギーで破壊しているわけじゃない。


破壊ではなく崩壊。


エネルギーを与えるどころか奪っている。


きっと、じっちゃんの能力じゃ防ぎきれないだろう。


だが、足裏は一番当てにくい。


それも余裕のある相手には。


オレはじっちゃんの変幻自在の符号エフェクトを警戒しないといけないのに対して


じっちゃんはオレの踏み抜きしか有効打がない。


なら、じっちゃんの能力強みをつぶして、


「いっただろじっちゃん。その度肝、踏み抜いてやるってよぉ!!」


大舞踏壊ブレーキングダウンダンスホール!!」


足場の範囲を拡張。床、柱を通じて天井のみを解体おひらきだ。


天井から瓦礫が無数に落ちてくる。


「朱兎、やっとか。いいだろう合格だ。


能力の範囲も向上しているし。十分な出力だ。」


「ここで終わりなんていわねえよなぁ。」


「あぁ、こんなに熱くなったのは久しぶりじゃ。


とことん付き合ってもらうぞ。」


「「うおおおおおおお!!!!」」



この後、落ちてくる瓦礫でじっちゃんの能力を封じつつ、


無数の足場と溢れんばかりのエネルギーを手に入れたオレは


高速で縦横無尽に飛びまわりじっちゃんの腰の骨を踏み抜いて粉砕骨折させて勝利。


ただ、オレとじっちゃんの激闘で基地は柱を残して全壊。


瞳さんが隊員に避難命令を出していたおかげで人的被害なし。


急いで魔夜さんを呼んできて基地もじっちゃんも治してもらい事なきをえた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る