第8話全知全能

「まだ、揃ってない仲間いるのかよ?」


和人は、途中で買ったラクダに乗りながらオーガに聞いた。


「いるぜ。最強の仲間さ。」


と得意気にオーガは答えた。


「誰だよ?ってか砂漠のど真ん中にいんのか?」


「ああ、そうなはず。」


砂漠のオアシスにでもいるのか?と思いながら和人はラクダのコブを触った。


「エロ、なかなか良い拳だったぜ。」


「いや、トモキ、お前の蹴りにはアンビリーバボーだぜ。」


エロとトモキは、すっかり仲良しになってお互いを褒めている。


陽炎?本当に砂漠のど真ん中にオアシスが現れた。


「シン!いるか?」


とオーガが叫んだ。


次の瞬間、和人は自分のケツを触られているのに気がついた。


「貧乳だが、ケツは引き締まっていて良いのう。」


和人が拳で声の主を燃やそうとした。


「おっと、こっちのはパイパイがデカいの。」


とトモキの胸を老人が触っている。


「シン!くだらない事してないで魔王倒しに行こうぜ!」 


「わしは、モップの言う事以外は聞く耳を持たん。」


モップが、シンに近づくとシンは、土下座した。


「モップ、死ぬ前に1発やらせてくれ!」


「魔王を倒したら考えても良い。」


モップは、無表情で答えた。


シンは、自分の鼻血噴射で宙を舞った。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る