第6話おんぶ魔道士

オーガが、モップをおんぶした。


玉座から100年ぶりに降りたらしい。


モップは、呪文を唱えてモップ村を焼き払った。


「もう、帰って来る事もあるまい。」


という理由で自分の村を焼き払った。


住民は全員モップについて来た。


それが狙いかと和人は納得した。


トモキは、住民と呑気に話している。


和人は、心中穏やかではない。


オーガとモップが親密過ぎる。


和人は、八つ当たりにトモキの頭を殴った。


「いて!兄貴何するんするんすか?」


「忘れたか?俺達は魔王を倒しに行くんだぞ!呑気に話しているんじゃない!」


トモキは、頭を押さえて和人について来た。


「仲良しだこと!」


和人は、オーガとモップに言った。


「そりゃあ、婚約者だからな、俺達。」


和人は、オーガの顔面を殴ってモップをおんぶした。  


軽い。軽すぎる。


100年もオーガを待っていて痩せてしまったのか?


トモキがオーガをおんぶした。


「兄貴機嫌が悪いんす。すまない。」


「よい、よい。」


オーガは、気にも止めてない様子だ。


和人は、腕を軽く降ってオーガの服を燃やした。


「ハハハ!全裸剣士オーガ様だ!」


バカなやつを好きになってしまったと和人は頭を抱えた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る