第3話魔王

気がつくと俺は、トモキの膝の上で寝ていた。


「兄貴大丈夫すか?」


「大丈夫だ!」


俺は、不覚にも気絶してたようだ。


男子高の俺にはトモキの美少女ぶりには免疫がない。


そこに、血だらけの剣士が現れた。


「大丈夫か?」


俺が駆け寄る


「来るな!貧乳女!」


と罵声を浴びせられた。


俺は血だらけの剣士をぶん殴った。


「あーん!何だと!」


剣士は、気絶?死んだ?か倒れて動かなくなった。


「兄貴マズイっすよ!殺したら!」


「介抱してやれ!」


と俺はトモキに言った。


トモキは、剣士を抱き起こして膝枕した。


「触るな!爆乳女!」


今度はトモキがキレて剣士をぶん殴った。


「我は、偉大なる剣士一族のオーガだ!」


剣士は、2人に叫んだ。


「その偉大なる剣士が何で血だらけなんだよ?」


「魔王だ!」


「魔王?」


俺は、聞き返した。


「北の国、アルピネスに魔王軍が攻めて来た。」


「アルピネス?」


トモキが、今度は聞き返した。


「そうだ!」


「よし!魔王倒しに行こうぜ!」


俺は、殴り込みの気持ちで言った。暇だし。


「女に何が出来る!」


「ケンカが出来る!」


俺は、トモキにオーガを背負わせて北の国アルピネスに向かう事にした。






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