1185 新曲『Blood-Rain』に乗せたディックさんの想い

ディックさんの作った新曲『Blood-Rain』をまずは聞き。

アレンジする為に、今度はディックさんの曲を作った経緯や意図を確認する眞子なのだが……


***


「……ってな訳で、この曲が完成した訳だ。どぉよ、どぉよ?」


うん。

本当に、いつもながら惚れ惚れする位……最低な作り方ですね。


今回ばかりは、心の底から呆れ返りました。


謹んで、早くお亡くなりになれば良いのに。


……ってか!!このお馬鹿ちゃん!!

一体、どんな心境と状況の中で、このややこしい曲を作ったと思いますか?


信じられないですよ。


なんでも一昨日の晩。

言うに事欠いて、ホテルで暇だったから、お酒を飲みながら、有料エロチャンネル見てアソコを弄りながら、なぁ~んとなく作曲した曲だって言うんですよ。


こんな難曲を作って置いて、それはあまりにも有り得ないでしょ。

しかも、聞きもしないのに、ご丁寧に、わざわざエロ番組のタイトルまで教えてくれる有様。


なにが『交わる体液・処女女子校生・痙攣エクスタシィー』ですか!!


なんで、この人、こんなに下衆いんだろう?

……って、一瞬じゃなくて、一瞬以上に、そぉ思ったんだけど、それで終わらないのがディックさん。


実は、この曲って、そんな風に結構奥が浅い様で、実はかなり意味深な曲なんだよね。


だって、曲を通して『戦争』と『SEX』が、所詮は同じ様なモノだって事を表現してるんだもん。


まずにして題名の『Boold-Rain』

これは、女の子の『破瓜(処女膜を破る)』を表したものなんだけど、要するに破瓜による出血。


勿論、幾ら破瓜での出血が多くても。

それが雨の様に出るなんて事は、本来はないんだけど、女性が潮吹きをすれば血と愛液が混じって赤い愛液が噴出す。


これこそがディックさんの言う所の破瓜による『Blood-Rain』


……では何故、これが戦争と言うものに繋がるかと言えばですね。

血の混じった愛液が噴出すから連想をするに、その女性は、完全に快感の虜になっていると言う事に成るでしょ。


それ=男性もそれだけ、その女性の虜に成っており、かなり必死に成っていると言う証拠でもある。


では、此処で『男性の本能で一番強い欲望は、なにか?』って話になるんですけどね。


それは『生存競争への勝利(種を残すと言う本能)』

これ=『戦争』と『SEX』が同じものだと、ディックさんは表現している。


その証拠にね。

歌詞の中に官能的な言葉が随所に散りばめられてるし、戦争面では民衆の『一喜一憂』が、それを物語っているしね。


だって、この民衆の一喜一憂こそが『戦争に於ける喜びと悲しみ』を表し。

それと同時に『SEX時に於ける快楽と落胆』も表そうとしているのだから、恐らくは、この思考で間違ってない筈だ。


……けどまぁ、こうやって曲の内容が解ると、なんとも人を小馬鹿にした様な皮肉な曲だよ。



「あぁ、なるほど。中々言い得て妙な歌詞ですね」

「オッ!!姫ちゃんにも解るかい?この俺ちゃん独特の世界観が」

「あぁ、はい。全部が全部って訳じゃないですけど。SEXに於ける男性心理と言うのは『種を残したい』と言う意思と同時に『快楽を貪りたい』と言う心理状態が交じり合ってる思われますからね。それに付け加えて『女性を制圧したい』なんて願望が加えて、これを戦争に置き換えれば。この曲が出来た経緯も少なからず見えてきます。……そんな感じの見解でどぉですか?間違ってませんか?」


説明を簡略してみました。



「ほぉほぉ。良い読みだな、姫ちゃん。……けど、1つ抜けてるな」

「えっ?……っと、言いますと?」

「なぁ~~にな。兵隊さんってのはヘルメットを被って戦争してるだろ。あれって、頭に被弾しちまったら即死すんのに被ってる様なもんだから、実際は、あんま意味のねぇもんだろ。だったら、それをSEXに変換した場合。それ=『コンドームを着けてHしてる』のと同じ。要するに、ドッチも快楽しか求めてねぇって事なんじゃねぇのかな」

「あぁ、そこですか。それは流石に気付かなかったですね」

「だろ。……故に俺ちゃんは『戦争なんざ、コンドームを着けてHするぐらい意味がねぇ行為。間違った快楽主義者の馬鹿だ』って言いたい訳なんだよな」


はぁ~~……なるほどなぁ。

最終的には、そこに行き着く訳ですか。


アホな作り方をしてる割には、結構、深い所まで色々考えてるんですね。


ちょっと感心しましたよ。



ただね……エロチャンネルを見てオナニーしようとしながら作っちゃうと、その説得力ってのも0に成っちゃいますけどね。


ティッシュに自分の分身を捨ててる時点で、ディックさんが、実は一番生産性が無いですからね。


作った本人が、一番ダメダメじゃないですか。



「そうですね。それは同意ですね」

「だろだろ。……っで、曲の内容が解った所で。姫ちゃんは、俺ちゃんの曲を、どうアレンジするつもりなんだい?」

「ふふ、作者の意図さえ解れば。曲にアレンジを加える事なんて、そんなに難しい事じゃないですよ。今直ぐにでも行けますよ」

「ほぉ。流石、俺ちゃんが愛する姫ちゃんだぜ。期待して良いか?」

「それは聞いての、お楽しみって奴ですね。……ご堪能あれ」


ふふふっ……アレンジの良し悪しなんて言うのは、私が決める事じゃないから、これが上手く行くかどうかなんて解らないけど。


頭の中では、ディックさんの話を聞いて、ある程度は曲の構成が出来上がってますね。


アレンジ位、余裕ですよ余裕♪


……多分。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


【後書き】

最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです<(_ _)>


ディックさん、相変わらずの下種さですね。

出来れば曲を作った経緯だけは、リスナーに届かない方が良いものだと思われる程の最低さでした(笑)


……っとは言え、曲自体の完成度は高い様なので。

ディックさんの経緯を知られないようにしながら、普通に聞いて貰うだけであるならば、かなり良い曲に仕上がってるものだと思いますです♪


さてさて、そんな感じの中。

此処で漸く本題である「眞子のアレンジ」が始まる訳なのですが。

一体、この難曲を眞子は、どの様な形でディックさんの意図を込めてアレンジをするのか?


次回は、その辺を書いて行こうと思いますので……に成る予定だったのですが、その前に(笑)

ってな感じですが。

良かったら、また遊びに来て下さいね~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

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