ヨハルドダンジョン Ⅳ

「行ってらっしゃい!気を付けてね?」


宿の女将さんに見送られダンジョンへと向かう

朝のゴタゴタが有ったが、アミリラさんが赤い顔をして頬を膨らませてたのは可愛くて萌えた!


5人の中で頭2つ飛び出した俺は注目の的、フードを深く被り顔を隠してるから、直の事見られる

なんせ【聖戦姫】パーティーの新加入者だもん、仕方無い


朝のミーティングでダンジョン内での食事は俺が用意すると告げた、ポーターは俺だし荷物を知ってる、食材は宿の従業員の女の子な頼んで買って来て貰った


肉は現地調達、階層の魔物は42階層迄は知ってるからね

今日は浅い所から始める、何故ならAランクの魔物が既に22階層に現れてる

これはスタンピードの予兆、ギルドも慌ただしく動いてる


しかぁし!42階層を散々破壊してドラゴンも倒した、ダンジョンコアも一息着くんじゃない?

それにドロップ品が前より良くなって宝箱も出たらしい

どうやら染みっ垂れは辞めたらしい、これが普通だっ!


20階層からのスタート、用心に超した事は無い

D級だからね、Bランクでもしんどい、まぁレベルアップしたらしいから大丈夫でしょう


抱き付いて魔法陣に乗る、なんだか俺に強く抱き付いてるけど?

好かれてるなぁ┅

ホントどうにかしてやりたいよ、求めに応じて快楽を?ムフフ♪

それが出来りゃあ世話無いけど!


20階層に着くと直ぐに悲鳴!

見ると魔物に襲われてる、魔物はオークジェネラル Bクラス、5人パーティーだが防戦一方でケガ人もいる


皆は直ぐに戦闘態勢、アミリラさんが切り込む、ルルエラさんは詠唱を始めペルリナさんはケガしてるヒトの所へ

シャハナちゃんは弓でジェネラルを攻める、俺は?ボ~と見てる


まぁ大丈夫でしょう?ジェネラル1体なら問題無い

ゆっくりと歩いて近づく、ジェネラルは力任せにこん棒を振り回す、それをアミリラさんが切り落とし、ルルエラさんの闇魔法がジェネラルを縛る、シャハナちゃんの槍が胸を突く!

そしてアミリラさんが首を切り落とし成敗!


ケガ人はペルリナさんが治して無事みたいだ、仕切りに頭を下げ感謝してる

同じD級だが腕が違う、彼らはももう戻ると言って魔法陣で消えた


「こんな所にジェネラルなんて┅」

「やっぱりおかしいよ?」

「まぁギルドも把握してるわ、それに私達レベルアップしてBクラスを倒せる、Aクラスにも勝ったでしょ?」

「油断大敵、何が有るか分からない、それがダンジョンよ」


良いねぇ、ちゃんとしてる、さてと?マップには赤点が多い、それと青いのも、冒険者が結構いるな?

黄色はなんだ?一つだけ?ウロウロしてる?ケガしてるのか?


千里眼で見ると!あのキタナイがウロウロしてる、何かをしてる?罠?誰に?魔物に?

これは用心しないと、あのキタナイは本物の悪人だからな┅


それから順調にオークの群れ8体やオーガを倒し昼にする、セーフティエリアは大勢がひしめき有ってる、それで諦め下へ進む、ボス部屋はオークキング1体、Aクラス


「なによ!なんでAクラスがボスなの!前はオークが10体だったでしょ!」

「もうスッカリ変わったのよ、20階層にオーガが出てる、敵は1体よ、私達なら負けないわ」


アミリラさんが先行して攻める、それをシャハナちゃんが弓で援護、ルルエラさんは詠唱が終ると放つ、ペルリナさんも強化魔法を全員に掛ける


キングは大剣を持ち威圧する、女だけと確認すると、狂ったように雄叫びを上げアレをおっ立て、突進して来る

オークは女狂い、ヒトのメスを好物とする、メスの匂いに敏感で直ぐに欲情する


そのせいかオークの睾丸は素材として売買される、キングは絶倫持ちだから衝動が抑えられない


アミリラさんが切り込むが上手く交わして足を狙ってくる

動きを封じる考えだ、キングにしたら殺すより楽しみたいのが本音


なんだかムカムカする、俺のアミリラさんに!キタナイ物を向けるな! レーザーショット!


ピシュ!突然倒れるキング、そして霧となる┅┅

皆は呆然として意味が分からない様子、宝箱の前にドロップ品が転がる


「宝箱が出た!ドロップ品も良い!これは肉!そして宝石!」

「なになに?宝石!」

「宝箱って?罠は無いの?」


ワチャワチャと楽しそう、宝箱には罠はなくすんなり開いた

中にはネックレスとマジックポーチ、それと剣

ポーチは時間停止機能付きで容量が100×100の容量、ポーチとしては良い物だ、剣はミスリルソード、アミリラさんが使うと良い

ネックレスは売る事に決まった


ポーチはペルリナさんが貰った、彼女はポーションを作るから必要だからと皆が決めた

彼女はヒト族では無い、ハーフエルフだ、それもヒト寄り、だから耳が尖ってない、ハーフエルフは身分が低くヒト寄りは里を追い出される、彼女は小さい時に母と里を出て領都で暮らしていたらしい


21階層に出るとジャングル、森林エリア、そこでサーチして広い空き地に移動する

そこで昼飯タイム、全員固まってる、こんな所で休憩?

だから土魔法で壁を張り巡らす、トイレも作る、厚目の壁で音が漏れない

壁はぐるりと円にして出入口は無い、高さは5m、結界も張る、見えない様にね、そしてサッサと料理を始める、さっきのキング肉をステーキより薄く切り焼き肉かな?

そしてスープは簡単にオニオンスープ、サラダも途中で採取したのと買ってきたので作る

パンを添えて出来上がり!

テーブルに並べるとポカ~ンとした皆さんが一斉に質問責め!


「なによこれは!壁?テーブルは何処から?」

「料理をする?ダンジョンで!それも外で!」

「あのトイレ!凄い!助かる!」

「オメダ!詠唱なしで魔法使ってた?何?何者!」


一息置いて話す、興奮してるからね┅┅


「見ての通り俺は土魔法を使える、能力は教えてなかったでしょ?聞かれても無い、ダンジョンで1人で無事な訳は分かったでしょ?俺のマジックバッグは時間停止で容量も大きいんです、だから料理に必要な機材や材料も多く入ります、そんな訳で食べましょう!」


「「「「食べれるか!」」」」


「なんで話してくれなかったの?」

「そうよ!ビックリするじゃ無いの!」

「何故!何故詠唱しない!教えて!」

「ウフフ♪オメダちゃんは凄いのよ、薄々感じてたわ、だって魔力がとても多いもの、普通じゃ無いわ♪フフフ♪」


その獲物を狙う目は辞めなさい!アレを見つめない!マッタク!


「ダンジョンへはソロで入ろうと思ってたんですよ、雰囲気を楽しむだけでしたから」

「ムッ!チャンと話してくれたら理解するよ」

「でも良いじゃない、彼が能力者と分かって助かるわ」

「オメダ!後で教えて!無詠唱を!お願い!」

「私にもねっ?ウフフ♪手取り足取り教えてねっ?」

「俺が知ってる事は教えますよ、皆の力になるなら、食べましょう、冷めると味が落ちます」


「「「「ハ~イ!」」」」


美味しい!と食べてくれた、ダンジョンで温かい食事は初めてだと絶賛!何よりトイレには感激してた、女性達はダンジョンや野営とかトイレに困るらしい

無防備だから、お尻を出してる状態はどうする事も出来ない

あっ!あのキタナイはこれを予測して罠を仕掛けてたのか?


女性がトイレする場所を見極めそこに罠、キタナイらしい考えだ

お尻丸出しで捕まるなんて逆らえない

どうにかしないと┅┅


若い女冒険者は獲物になるぞ、キタナイはそうして稼いでるのか

許せん!女の敵だ!

アイツのアレを切り落としたい!

オークよりキタナイだぞ!


それからはアイツの動きを監視した、マップには黄色が1つだから分かりやすい、まだ20階層だしね


この21階層は虫が主で女性には酷な階層だ、しかし虫でもデカイから倒し甲斐はある

特にキラービーとかは素材が高く魔石も高価だ、蜂蜜も期待出来る


問題はアント、蟻サンは手強い、連中は集団で攻めて来る

2、3匹なら良いが群れに遭遇したら逃げたが良い

数には敵わない、何万と押し寄せる、まぁ無理だ


クモはスバイダーならどうにか、アラクネは無理、Sクラス、後はグリーンキャタピラーとかの芋虫達、動きは遅いがブヨブヨの体は切れない、魔法が良い

糸は高級で使い勝手が良い、俺が下着を造るのもグリーンキャタピラーの糸だ


ミミズもデカイ、それに気色悪い、あのヌメヌメとして肌色の棒状はナニそっくり、出会いたくも無いわ!

蚊も嫌だ、蝿もだ!とにかく虫は勘弁して欲しい、最悪はG、アイツ等デカクて容姿はそのままGだ

カサッカサッと忍び寄る

嫌だ嫌だ、早く次へ下りようと告げる

彼女達も同意、同じ気持ちだ、倒したのはキラービーとジャイアントアント、アースワームはミミズ、仕方無い┅┅

木の実は豊富で目移りする、薬草も多い、素早く採取する、鑑定が発揮してくれる


ボス部屋の前に来るとホッとした、かぶと虫やらカマキリも倒し、キャタピラーから糸をドロップされたのは嬉しかった

これで彼女達に下着を造れる、少し放れて多めにキャタピラーは倒した、ダンジョンは良い!霧になる、死骸処理しなくて済むから


喜んだのは蜂蜜だね、甘味が作れる、さて?ボスはなんだろう?アミリラさんが言うには前はキラービーが多く出たらしい

蜂蜜が高く売れて良かったと?


21階層ボス アラクネ


「そんな!もう駄目┅┅」

「敵わない┅┅どうして?」

「これでお仕舞い、短い命だった┅┅」

「仕方無いわね、皆と出会えて良かったわ┅」


諦めてる、まぁ無理も無いか┅┅

そこでヒーロー登場!皆に催眠を掛け眠らせる

見られたく無い、どう誤魔化すかだなぁ┅┅


このアラクネは普通種、レアでは無い、レアなら話す事が出来る

上半身はヒトの女性の姿、おっぱい丸出し、その張り具合で歳が分かる、コイツはまだ若い、プリンと張りが有る

アラクネやハーピーは姿をヒトにしてる、それだけ進化出来る可能性を持つ魔物だ

エリザも元はハーピーだった、アラクネも進化すれば亜人になれるようだ


糸を吐き要塞を造るアラクネ、そして動きは早い、ピョンピョンとすばしっこい

あの糸は触れると痺れる、そして毒針を飛ばして来る

魔法も使ってくるから始末が悪い


前に森で戦った時は火魔法が使えなかった、それで剣で対戦した、かなりの時間戦いアラクネが魔力を減らしどうにか仕留めた

だからここは火魔法で一気に方を付ける


ファイヤートルネード!

火の竜巻がアラクネの要塞事巻き上げる、チリチリと糸が燃え飴状に溶ける

アラクネは火に包まれ、皮膚はタダレて見る影もない

そこに情けでレーザーショットで仕留める、霧となって消えると直ぐに水魔法で消火する


22階層への扉を開け風を送る、空気が薄い、燃やし過ぎた!

彼女達を運び出すと扉は自動で閉まった


アラクネの褒美は糸、虹色の糸と金色、金の延べ棒も有った

宝箱はやはり金の延べ棒と銀の延べ棒、それと豪華なネックレス、女だからか指輪とピアスも有った


22階層のセーフティエリアには誰もいない、恐らくアラクネに殺られてる

そこに風呂を作って置いた、勿論トイレも、布団で寝てる彼女達を置いてシチューを作る、時間が掛かるからね、煮込んでる間にホットケーキ、パンケーキを焼く

蜂蜜が有るから、多めに焼いて収納、肉もステーキとか焼き肉を焼いて収納する、作り置きだよ


最初に目が覚めたのはアミリラさん、フラフラして抱き付いてる


「助かったの?┅┅どうして?」

「まぁまぁ、話しは皆が起きてから、風呂とトイレを用意して有りますよ、ここへは誰も来ませんから、ゆっくりしましょう」

「┅┅┅┅┅┅そうね┅┅」


納得はしなくて良い、現実は生きてる、それで良い

えっ?風呂に入るの?┅

「ごめんね┅お漏らししてる┅┅怖かったの、死ぬの┅┅」


ははん!チビったのか、それじゃ風呂に入りたいよね?

下着は?どうするの?待って来てる?だよね?あんなパンツでも無いよりマシかぁ

たしなみで何枚かは持って来てるよねぇ~


皆が目を覚ましアミリラサンが風呂に入ってるのを見て、全員がハダカになり入ってる?


「ねぇ?これがシャンプーなの、石鹸も良い香り!」

「私が使い方を教えるわね、それにしても風呂に入れるなんて最高ね!」

「凄い!こんなの誰にも真似出来ないよ!オメダって凄い!」

「┅┅┅悔しい、魔法で負けた、無詠唱!マスターする!」


キャアキャアと姦しい、良いねぇ若い娘が笑う声は!それにハダカだし!見えてるし!

ペルリナさんや?見せつけ無くても?足を広げるな!マッタク!


俺はどこに向かってるんだ?

ハーレムなのか?そうなのか!




耐えられるかなぁ┅┅欲望に







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