ヨハルドダンジョン Ⅰ

【ヨハルドダンジョン】50年前に突如出現 それを旅の商人が偶然見つけた

この地は代々ヨハルド伯爵の領地で領都からもそう遠く無い

すぐに前伯爵は調査隊を送り調べる事にした

その当時のリビラ町は人口が800人程のまぁ村だった

それで前伯爵はすぐに町と制定してダンジョンへの基地とした


ダンジョンとは1日掛からない、領都とは4日程、このリビラは最適だったのだ

それからダンジョンは大迷宮並みの大きさだと判明、階層も100は有ると推測され、王都からも探索団が組まれS級冒険者達が多くやってきた


しかし、そのS級冒険者でも42階層から先へは行けなかった

何故ならそこにはドラゴンが階層ボスとして君臨していたからだ


何故そんな所にドラゴン?

それはダンジョンでは良く有る事で、階層の中間地点に強い魔物が配置されてる事は良く知られてる話し

折り返し地点、そこを突破すればあとは楽で、一気に奥の深層へと進める


だからこのダンジョンは80階層が最深部なのでは?と囁かれてる

100階層には届かない┅┅

それは前伯爵に取って宜しく無い話しであった

100階層の大迷宮を持つ領主ともなれば伯爵から侯爵へなれると言われてるからだ


そのドラゴン討伐に躍起になるが返り討ちに合い多くのS級やA級冒険者が霧と消えた

未だに解明出来ないダンジョンの規模、無念の前伯爵から息子の現伯爵にも、どうする事も出来ず侯爵にはなれてない┅┅┅┅┅┅┅残念!


80階層有るだろう内の、40階層迄しか魔物を倒して無いのは危険極まりない事だ、半分だぞ?それも50年┅┅


呑気にお気楽な子爵様はな~にも考えてない

考えてるのは女の尻と金の事ばかり┅┅

この子爵、あの聖戦姫達を狙ってる節が有る、特にリーダーのアミリラさん┅┅彼女はヒト族、今は平民だが元貴族で騎士を目指してた、あの豊かなおっぱいは貴族令嬢特有の豊かさ、鍛えた体は締まってるし、お尻は張りの有るプリンとしたお尻!キュッと上がってるのは鍛えてるから┅┅┅たまらん!


あの子爵様は初めて彼女を見た時にヨダレを垂らしたそうだ┅┅┅┅┅┅┅┅┅糞だな!

それとヒーラーのペルリナさんは体全体が豊か、太ってるのでは無く丸みを帯びた感じでムチムチなのですよ

豊かな胸はFカップ以上の形が良いおっぱい、括れてるが優しい感じで滑らかにお尻へと流れるライン!それはもぅ!極上の桃尻!


淫らな体で、多分サキャパスがあんな体なのかも?と思わせる!

もぅ!お尻がタマリマシェン!

プリプリのモチモチ!顔を埋めたい!はぁ~


っとまぁ┅┅凄く魅力的な女性達なので人気と狙う輩が多く、子爵様も簡単には手を出せないと言う訳なのですよ ざまぁ!


自暴自棄になりフラフラと辿り着いた痴呆症の徘徊爺ぃは、キタナイ現場を見て正気に戻った

その時に暗殺事件を聞いたのだった、その被害者は既に霧と成って消えてる筈、ならばその被害者の振りをしてダンジョン攻略をしようと考えた


身分証明が一切無い、冒険者として活動も儘ならない

そこで被害者の冒険者カードを拝借してこのダンジョン街で活動する、とても良い考え! パチパチ!


そしてポーターとして潜り込んだんだが?あの聖戦姫達と┅┅┅┅偶然?

顔は知られてしまったが能力は知られてない、好都合!好きに出来る!


なんでかAクラスのウィルボアさんが突如現れラッキー!

取り残された振りをして気儘にダンジョンしてます!


早速あの被害者の事を調べる、多分D級だからこんな階層じゃ無かろう?と上に戻る

そして27階層の岩場の影に有った!冒険者カードに剣や武具

それとズボンや下着とか上着とか┅┅綺麗に肉体だけが消えてるのね? はぁ~

それをサッ!と収納して現場を去る、転移が使えるのは助かった┅


カインと言うD級冒険者、金目の物はあのキタナイのが持って行ったんだろう、バッグとかは一切無かった、剣も市販品の鉄製で使い物にならない

目的はカード、これをどうにかしないと┅┅┅┅偽造?出来る?

なに喰わぬ顔でカインとして動くか?そうすればあのキタナイのはヒヤヒヤの生活になる┅┅┅┅┅う~ん?


でも俺はオメダで顔を知られた、名前が違うと外へ出られない

ハテ?どうしたものか?


そうしてお風呂で鼻歌を歌ってる訳ですな~♪

周りの魔物がうるさいけどね

そして偽造する事に決めた、不便は嫌だ、バレたら逃げる!

俺はオメダ!正体は分からない筈、だ・か・ら・だよ!


偽造には錬金術を使う、名前を変えるだけ、年も21歳と同じだったし、D級登録して有る

番号を幾つか変えると同じにはならないだろう、そしてギルドは調べないと確信してる

平穏な日常が当たり前だと思ってるこの街で、ダンジョンへ入る冒険者は当然D級以上だと┅┅┅


犯罪心理学で詐偽の基本として本で読んだ

当然の事は当たり前の日常生活では自然と受け入れる

そこを利用するのが詐欺師達、話しに本当と嘘を混ぜる

その嘘が本当だと信じられる様に誘導する、本当が嘘だとすり替える事が出来たら成功、後は頂く物を頂く、そして気付いた時はスッカラカン!


騙すのは悪い、しかし騙されるのも悪い、そこに隙や優位性を持つ愚かさが人間性として表れる

人は常に自分にはそんな事は無いと思ってる

被害者になる事が悪い事だと、そしてテレビのニュースを見て残念だが┅┅┅┅┅バカだなぁと思う

自分が騙されるとは誰も思わないのだ┅


出来たカードはの名が光ってる、これでダンジョンを楽しめる

風呂から上がり身支度すると周りの魔物達へ雷魔法サンダーボルトを撒き散らす

一瞬光り音を立てるが小屋を崩すと、な~にも無くてドロップ品が散らばってるだけ

実に楽だ、手加減無しだと下級魔法で全部片が付く


そしてボス部屋へと入って行く の快進撃が始まる



«レベルが上がりました»

«レベルが上がりました»

«レベルが上がりました»

«レベルが上がりました»

«レベルが┅┅┅»«レベルが┅»««レベ┅»«レ レ レ»・・・・┅┅

«スキルが┅»«ス ス ス»・・・・┅┅


あーっー!うるせぇ!

そんなのはどうでも良い~んだぁ!うるさい!だま~れぇー!


マッタク!バカの1つ覚え!言われなくても分かるちゅねん!


しかし?このダンジョンおかしいぞ?なんでAクラスばっかりだ?

まだ38階層なのに?ずっとこの調子なんだけど?

まぁオークキングの肉は旨いからな、儲け儲け!今日はすき焼きかな?フフフ♪


誰もいないし、隠れなくて済む、最高だな、ステータス2が上がり過ぎは嬉しく無いけど┅

それはどうにでもなる、書き換えれば良いだけだ

42階が現在の最終地点なんだよな?

そこまで行ったら上に戻って見るか?偽造カードを使うのも有るし┅┅┅┅┅ドキドキするなぁ

バレたりしたらどうする?


はぁ~なんで逃亡者なんだよ~俺は何もしてないぞ!

でもあの子達は無事なのかな?ケガとかしてたし┅┅┅┅┅ あの清らかな白い肌にキズとか残ったら┅┅┅┅┅それは許さん!


なに気無く治してやるか┅

優しい子達だったしなぁ、あんな子ばかりなら冒険者も悪く無い商売だけどね┅┅┅あのキタナイのも冒険者なんだよなぁ、後の奴らも┅


あんなのに欲情するのは余程女に飢えてるのか?情けない!

そんなら風俗に行け!ってんだよ!罪を侵すな!┅┅┅犯した?


さて?ドラゴンとは初めてだ、どうなのかな?

ワクワクすっぞ!おらぁ負けねぇ┅┅┅┅┅┅某ヒーロー!


この先はアンデットみたいだ、クセェけど片付けてドラゴン退治!そして戻る!

ドロップ品を片付けて森に戻らないと不味い、エリザ達のパンが無くなってるかも?


40階層へ行く為に39階層のボス部屋へと入るオメダ

そしてボス、スティールゴーレムと対峙する


コイツもAクラス、合金ゴーレムだがスティールだと?

イヤイヤ!この世界にはアルミはあってもスティールは無い!

ステンレスなのか?それとも合板?ハテ?なんじゃ?


『フフフ♪ スティールゴーレムの体は合金です 主の言うステンレスとは違い 鉄 ミスリル 銀で構成された物 またアルミも精錬には至っておりません アルミ鉱石はクズとして放って置かれてる現状です』


なんですとぉ!アルミを棄ててる?バカなのか!物を知らないってのは罪だね!

どんなに便利なモノなのか┅┅

ガルムさんに教えたい、アルミの有用性を!あの鍋で作るラーメンは旨いんだ┅┅


じゃあ雷で通電して焦がしますか?それとも火で焼いて熱くして氷で凍らせ砕きますか?

どっちが楽か?取り敢えず雷で!


サンダーボルト!

ビカ!ビカ!ビカァーン!


ギャギャキャア! ビカァー!


ヂリヂリヂリ カチカチカチ


おお!感電して痺れてる、煙りも酷いな┅死んだのか?


ギギギー ガッシャ ガッシャ


動いてんな?じゃあ凍らせるか?


ウィザード! ビシッ!ピシッ!


そこからのぉぉ!パンーチ!


ガラガラガッシャーン!


粉々に砕けた、あっ!魔石!それと宝石?┅┅┅ダイヤモンドだねぇ♪拳大!豪華!┅┅┅┅収納!


40階層 アンデット階層

見えるのは?やっぱり┅┅スケルトン、多分後からゾンビでそれからグールとか?臭いのが終わる頃にレイスやリッチとか?


お決まりなんだよなぁ、アンデットで強いのはあの騎士さん、デスナイトだったか?

ダークナイトってのもいるな、それと吸血鬼ドラキュラもだ、その辺りがボスとかだな


スケルトンは物理攻撃に脆い、それに光魔法にはめちゃ弱い、神聖魔法ならレイスやリッチも簡単に倒せる

問題はドラキュラ、魔法に長けて物理攻撃をしてくる

中々死なない、再生能力が高いしずる賢い、抜け目の無い奴だ


じゃんじゃん!骸骨をぶっ壊し進む、ゾンビやグールは火魔法で焼き尽くす

そしてレイスが抜け目なく魔法を仕掛けて来る

それを光魔法の結界で防ぎ回復魔法を飛ばす

レイスがドシャドシャとドロップ品に変わりリッチが眷属召喚でスケルトン騎士を送ってくる

それを神聖魔法で消しリッチに神聖魔法のホーリーアローでサックリと葬る

宝石と白いローブ?変なのを落とす


そしてダークナイトとデスナイトが現れる

俺は刀を抜いて構えるとダークナイトが向かってくる!

剣と剣の勝負!激しく打ち合い交わす!切る!交わされる!

騎士と素人チャンバラ、しかし!スキルが発動!剣術7のスキルは頭に描いた剣筋を実行して圧倒!


次第にダークナイトは押され遂に刀が硬い鎧を砕く!

音も無く消えていくダークナイト、落としたのは魔剣┅┅


デスナイトも図体の割に素早い、しかし瞬間移動で背後に出て首を跳ねる、そして浄化する

後には豪華な剣と指輪にネックレス┅┅┅┅?魔石はダークナイトと同じ様にデカイ


残るはボス部屋、その前に休憩!


風魔法で臭い空気を吹き飛ばす、そしてコーヒーを!

この香り、辺りに芳醇な香りが漂い嫌な気分が落ち着いて行く


41階層もアンデット階層、スケルトンは出ないだろう、ソンビも┅

出るならケルペロスとかの魔獣とかだろうなぁ

まだSクラスは出てない、Aクラスのアンデット、知らないのが出るかもだな┅┅


コーヒーを飲み終えボス部屋へと入る、案の定ドラキュラ

コウモリがうるさい!パタパタと飛び交い威嚇してる


『愚かなヒト族!我に膝ま付け!懇願するがよい!命を取るなと!だが我の前に立つならば容赦なくその命を喰らおうぞ!』


はぁ~ハイハイ、演説は終わったかぁ、そんな暇は無いんだ、チャチャと済ますぞ


『な、なんと!愚か者めぇ!その傲慢!その愚鈍!我の力にひれ伏すがよい!』


あ~テス!テス!本日は晴天なりっと┅早く勝負しろよ、来ないなら行っくよぉ!


弓を射る!連射で矢が飛んで行く、そして光魔法のライト大で強烈な明るさでドラキュラの視界を奪う!


『卑怯な!光を当てるだと!小癪千万!どこだ!』


お構い無しに切り付ける、刀が首を狙い跳ねる!

しかし首には羽が生え飛んでる

胴体も動いてる、やはり芯の蔵を潰さないと駄目かぁ、コイツは物理も魔法も上手く交わす

ならば仕方ない、神聖魔法を撃ち込む

ホーリーウォール!光の壁

それを押し当てグイグイ押す、ドラキュラはその壁に触れると焦げ付き煙りを出して苦しむ


光の壁からレーザーショットを連射!ドラキュラの再生した体と顔に穴を開けていく

その穴は再生しない、次第に広がり燃えて行く


ホーリーミスト!光の霧

ドラキュラを包む光の霧


『ぐあっぁああ!なんでその光を!焼ける!熱い!ぐぁぁあ!』


光の霧に焼け消えていくドラキュラ、そして残ったのは、赤いポーションとオーブの玉に魔剣┅┅

オーブは魔物を封印した魔玉マギョク、ポーションはエリクサーそれと魔剣は【 ネグロッティ】ドラキュラ専用剣 ┅┅?


収納して41階層へと出た

しかしそこは今までと違い狭いエリア、暗い空間で何も見えない、だが暗視が使える俺には無意味、よ~く見えますよぉ!


索敵と魔力感知には1つの赤点だけ、ソイツがこの階層唯一の魔物、否!モンスター

そう悪魔、アークデーモンが趣味の悪い椅子に足を組んで頬杖をついて睨んでる


アークデーモン上位悪魔 クラスSSS ひとつの都市を簡単に破壊すると言われてるモンスター

伝説と言われてる奴がこんな階層に現れるとは?

そもそもなんでダンジョンに悪魔なんだよ!


骨が折れる相手だなぁ、もぅ!早くドラゴンを見たいのに!


『ククク┅ゴトキが┅┅我に┅』


お~い声が小さくて聞こえ無いぞ!もっと声を張れ!


『グヌヌッ┅┅ふざけおって!そんなに死にたいのか?遠慮なくその魂、喰らってやるぞ』


聞こえたぞ!初めから声を張れ!出来るじゃないか!

それで?なんでダンジョンなんかにお前がいるんだ?

お前は外から来たんだろ?


『ほぅ?それが分かるヒト族もいるのか?今までは全員ダンジョンの魔物とか抜かしおって!不遜にも向かって来おった!そして笑ったのは我を魔人と抜かしおったわ!我の偉大な魔力を感じぬとは嘆かわしい』


それは仕方ない、だって悪魔なんて見た事が無いんだから

魔人は勇者伝説や魔大戦物語で良く描かれてるからな

悪魔はマイナーなんだよ、残念だったな


『グヌヌッ┅魔人が脅威だと!悪魔は伝説にも登場しないと┅不覚!やはり活躍せねばヒト族とは気にも止めんらしい』


まぁ悪魔は契約しないと現れない、大抵はサキュパスしか知らないぞ!


『あんな淫らな不貞の輩しか知らんとは!この高貴なアークデーモンを知らないのはそれだけヒト族が弱いからだ!』


お前は伯爵級なのか?まっその程度かな?こんな所に閉じ籠ってる奴だからな、高位の奴等は空間に潜んでる筈だよな?ご苦労様だよ


『クソッ!お前はなんでそんなに悪魔に詳しい!ヒト族ゴトキが知らぬ事をベラベラと!』


俺は異世界人だ、その辺りの事は詳しいぞ、悪魔に天使、堕天使とかな、それと邪神とかもだ


『何故だ!邪神様を知ってるだと!堕天使まで┅┅ククク、ならばお前はここで死んで貰おう、生かすと為にならん!あのお方の妨げになる!観念しろ!』


ヘッ、ちゃんチャラおかしいぞ!アークデーモンなんてのに殺られるか!お前よりドラゴンに会いたいんだよ!邪魔をするなぁ!


こうしてアークデーモンとの戦いが始まった

上ではあの4人組、神聖姫達がランク上の魔物と戦っていたんだ




オメダ救出の為に┅┅







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