第5話

風吹きて、桜のしほるれば、詠みける


もろともに 風の便りぞ 祝ひつる 柳を糸に 花とどむまで


 ◇


「あら。では、風の使者を欺くつもりなのね」

「ほんのちょっとだけですわ。この青柳を糸にして、風に落とされた花弁を枝に縫い付ける間の、ほんの短い間のみにございます」


 ◇


――――

もろともに:みんな揃って

風の便り:風の使者

祝ひ:祝福


✽近所の公園には多品種の桜があって、ソメイヨシノやオオシマザクラを筆頭にして、これからしばらくの間の楽しみです

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平安女子の✨春の✨短歌 カワセミ @kawasemi_kawasemi

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