アルファ―ル城観光

…と、いうわけで、今回はまじめな回ではない。ということだけ言っておこう。


俺たちはアルファ―ル城を観光することにした。


俺はそれが楽しくないわけではなかった。

むしろ楽しすぎる!


なぜなら、街を歩けば、きゃあきゃあ言われる

――のはコギルの方だが。

だがもちろん、楽しくないことはない。



俺たちはまず食料を買うことにした。

ハンバーガー、アイス、おやつ、etc。


中でも印象に残ったのは…

『土キャンディー』と書かれたパッケージに、茶色い、いかにもまずそうなキャンディー


「これ、買ってみようよ」


コギルは暢気のんきにいうが、俺は絶対に食いたくなかった。


(自主規制)みたいな味がしそうだ。

とにかく嫌だった

とにか


「うおうぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」


この味…土のまずい部分だけを切り取って凝縮したような…とにかく『まずい』に尽きる。


え?土食ったことあるのかって?


――言うな。


そして俺たちは衣類を買った。ここは面白い部分ないのでカット。


そして俺たちは武器を買った。ここも面白くないのでカット。


そして俺たちはアルファ―ル城から出…いやぁぁぁぁ!!


もうネタがないじゃないか!まだ471文字なのに!


何か策はないのか、策は…


…っていうかアルファ―ル城から出たっておかしくね?だってアルファ―ル城にいる王を殺しに行くのに。


そう思って俺たちはアルファ―ル城に戻ろうとすると


「うわぁぁぁぁ!!」


なんと!モンスターが現れた!ちょうどいいタイミングで!


消滅砲エタンドル!」


コギルは唱えた。だが…


「くそっ効かない!何か方法はないのか!」


いいぞいいぞ。順調に文字数稼いでいってる。


突風ゲイル!」


俺も勝手に口が動いて魔法を唱えた。


全く効かない!だが、それは作者や俺にとっては好都合である。


破壊ディストラクション!」


全く効かない。あれ?これ文字数稼ぐどころか…


一生倒せない!?


「ヤマグチ…こいつぁ強敵だ」


「やっぱりそうで…そうか」


「ああ、間違いないね」


「うおおおおお!!!」


俺は足が勝手に動いて、モンスターに近づいて行った。


「何してんの!?」


「俺でもわからん!」


そして俺はジャンプをし、モンスターの顔面を殴った。


「ぐぼうぇっ」


そういってモンスターは死んだ。


「す、すごい…」


俺も驚いていた。


「すごいよヤマグチ!こんな強いモンスターをパンチでやっつけるなんて!」


「へへへ…」


――どうやら、この『覚醒』、自分自身の強さも上がるようだ。


俺たちはアルファ―ル城に戻り、こそこそ王室に侵入した。


そして俺たちは王室にたどり着いた。


「…なんだね君たちは」


王はとぼけたように言う。


「あなたを、殺しに来ました」


「殺しに来た?ブワッハッハッハッハ!!」


王は笑う。


「わしを殺す理由は?」


「あなたはこの国のもともとの住民を虐殺した。あってますか?」


「フォッフォッフォ。その通りじゃよ」


「だから殺すんです」


「なんじゃそれ!そんなことより、わしを殺せるか?お前みたいなやつらが」


「これを見てもそんなことが言えますか?」


俺はステータスを見せた。


「なんだこのゴミステータス…――!?」


「そうです、この人は隠しスキルを持ってるんです」


「ふざけるなぁ!」


その瞬間、すさまじい衝撃波が走った。


「なめるなよ…?クソガキどもが!隠しスキルなんて持っておったなんて!望むところじゃ!」


――戦いが始まった。

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