ダンジョン攻略

ひーとまずダンジョン進めるか。

もちろん、あのリア充は置いてった。


「ぷぎゃああああああああああああああああ!!!!!!!!!」


「置いてかないでーーーーーー!!!」


うるさすぎて耳が壊れそうだ。

まぁ、あいつらは別に死んでも構わない。

だってリア充だもん!


そしてあいつらには恨みを持っている。(自主規制)とか(自主規制)とか言いやがって!

そもそも俺は(以下略)


「ふー!ここがダンジョンの最深部か~なんか、何にもなかったけど!」


俺は暢気のんきに言う、すると…


「やぁ、きみが噂の無職か」


何か男が話しかけてきた。


「べ、別に、噂になってはないと思いますけど」


「ああ、そうか。でも君が知らないだけだよ。お前がダンジョン攻略をしている間にたくさんの人に広まった。君が無職であること、隠しスキル:覚醒を持っていること。etc.」


「嘘だろ!?そこまで短時間で広まったのか!?」


俺がダンジョン攻略をしていた時間は、ざっとみつもって、長くても40分。

…40分!?


「40分でそんな広まるか?普通」


「広まるんだよ、それが。隠しスキルなんて持っていたら、普通沢山の人に広まる」


「そんなもんなのかねぇ…で、あんたは何をしにここに来たんだい?」


「ふふっ…来たというか元からいるんだよ。ここのダンジョンにはたくさんの金銀財宝がある。それを守るために僕はいるんだ」


「なんだそれ。てか、金銀財宝があるなんて、俺の前で言っちゃっていいの?」


「冥土の土産だ」


「ピピッ!!」


「…?なんだ?」


「いや、死亡フラグが立ったから」


「…なめるなよ、クソじじい


急に奴は攻撃を仕掛けてきた。

俺はそれを自動で跳ね返し、


「だーれがクソジジイだ?俺はまだ32歳だぞ~!」


五月蝿うるさい!だまれだまれだまれ!無職ごときが生意気な!俺はお前を殺して、隠しスキルを手に入れるんだ!」


なるほど、俺を殺したら隠しスキルを手に入れられるのか。


「うおおおおおおお!!!」


奴は本気で俺を殺しにかかった、すると俺は思わずこう言った。


「来たれ!フードル!」


いや思わず言うことちゃうやろ!


…いやいやマジで声に出ちゃったんだって。勝手に。


「な…いや、無職のあいつが魔法を使えるわけがグハァァァァァ!!!」


そう言ってそいつは雷に当たって死んだ。


…一部始終、何が起こったか理解できなかった。


俺は村に戻ると

無職殿!無職殿!とか呼ばれたものの、一方では、


何が隠しスキルだ。いうて無職じゃねぇか

そうだそうだ。どうせ(自主規制)なんだろ?

とかいうやつもいた。


――が、俺はそんなの関係ねぇ。初のダンジョン攻略できたんだから、いいじゃんか。


そんなことを思っていた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る