一滴一滴が、いつしか湖をつくる

一滴一滴が、いつしか湖をつくる 1


 数年ぶりに見た弟は、ひとまわり大きくなったような気がした。

「姉ちゃん、おかえり。」リビングの扉を開けると、どこか堂々とした面持ちで父母と対峙する弟が座っていた。「元気やった? 中々帰れんでごめん。」

 ふにゃり、と溶けるように眦を垂れさせる弟は、数年前に身体が痒いと顔をしかめていた男とは、まるで別人のように見え、思わず栞は目を擦った。「……かいり……? 」「え、うん。なに、そんなに顔変わった? 」

 海里は慌てて立ち上がり、あたふたと両手を右往左往させるが、なぜかそんな姿に栞は安心し、胸を撫で下ろした。立ち上がってみると、海里はさほど身長も伸びておらず、慌てふためくその表情は小学生のように素直ですらあった。

「……ふっ。」栞の喉を、噴き出し笑いが通り抜ける。「いや、元気そうじゃん。」「ほんとよ、高校卒業して就職決まってから、あんた全然帰ってこないんだから! 」食卓の自席から立ち上がり、母は少し背伸びをして海里の肩を揉んでみせた。

「ごめんって〜。」母の肩もみの勢いに揺られながら、海里はなおもへにゃりと笑い続けた。「まぁ、吉報を持ってきてくれたんだから、ゆるすとしましょう! 」海里の背中に隠れた母の表情は、見ずとも満面の笑みであることは明らかだった。


「吉報? 」何も知らない栞は、その場に居た3人全員に訊き返す。「〜……ふふっ、ねえ、母さん言っちゃっていい? 」沈黙に耐え切れず、笑みを零したのは母だった。

「……いいよ。」「海里がね、結婚するの! 」母は余程言いたかったらしく、海里が柔らかい笑みで許可をした途端、口火を切った。「……結婚? 」全面の祝福ムードに、栞だけが置いてけぼりを食らう。

「そう! ほら、高校のとき、気になってる子がいるみたいな話してたでしょう? その子と東京で距離が縮まって、お付き合いしてて、ついに結婚ですって! 」きゃあきゃあと高い声で言う母に、海里が短く諌めた。「母さん、俺より喜んでるんだよ。」

「当たり前じゃない! むしろなんでそんなにテンション低いのよぉ! というか、そういうことは帰ってくる前に報告しなさい! 母さんも父さんもびっくりしたでしょう? 」口では叱りながらも、母の眦はこれでもかと言うほど垂れ下がっていた。

「それで? 両家の挨拶とかは? 決まってるの? 」喜びを抑え切れない母は、栞と海里を席に座らせながら、踊るようなステップで紅茶を入れにキッチンへと向かう。

「あぁ……ちょっと予定合いそうになくてさ。彼女は明後日こっち来るし、来週俺も彼女の家に行くけど、家同士ってのは諸々落ち着いてからで、って感じで考えてるんだけど……。」まるで言い慣れた台詞を諳んじるかのような弟を横目に、栞は視線を漂わせることしかできなかった。結婚? 海里が?

 栞がまだその迷路をさまよっている中、がしゃん、と食器の痛々しい音が響く。「えっ、明後日!? やだ、そんな急に!? 」「そ、そういうことはもっと早く言いなさい! 」普段は泰然自若そのものの父ですら、海里の言葉に狼狽えるのは、栞にとってなんだか面白かった。



 栞の家は、決して厳格ではない。そりゃあ両家の顔合わせだって、しないよりかはした方がいいだろうが、基本的には子どものことを信頼し、人生を託している。相手に会えば人となりはわかるし、相手の実家に住むわけでないのならば、結婚式で会えれば十分という考え方らしい。


 栞のときで、それは理解している。とはいえ、相手の職業までは想定外だったけれど。「御相手、いずれ海外移住なんかも考えているらしいわよ。」

「海外!? 」その日の夜、母とふたりきりでハーブティーを啜りながら、栞は事の顛末を聴いた。「そうなの。まぁただの夢だからそのうち目が覚めるでしょうけど。なんか、役者さん? なんですって。」「……役者……? 」栞はもはや、オウム返しすることしかできなかった。

「そう。ドラマとかにも出てるみたいよ? 私はあんまり観ないからわからないし、名前も全然教えてくれないから不安だったんだけど……。まぁ、明後日会わせてくれるって言うし、そこまでもやもやしなくていいとは思うんだけどねぇ……? 」母の、こういう呼びかけてくるような語尾は、海里に受け継がれているな、親子だな、と。ふと栞は感じながら、まだ熱いハーブティーを啜った。

 ちらり。母があまり観ないと言うテレビの方に視線をやると、シャンプーのCMが流れていた。「どうする? Rioとかだったら。」何の気なしに、髪を靡かせて微笑む女優の名前を出してみる。

「あら、この子は知ってるわよ? 朝ドラにだって出てたものね。」母はまぁまぁ保守的で、典型的な主婦だった。だからか、毎朝十五分しか放送されない朝のドラマは欠かさず観ているし、そこに出ている俳優だけは覚えている。

「まぁ、ないでしょ。」優しくて穏やかで、心底子どもたちを愛している母だが、同時に冷静でもあった。「海里だもの。そんな高望みしないわ。小さな劇場でひっそり夢を追っているような女の子でも、あの子を愛してくれているなら喜んで祝福するわよ。」

 母は、冷静で割り切れた人だ。高望みもせず、自分に降り掛かってきた幸せに自分を合わせて、心底幸せだと笑える人だ。そして同時に、周囲もそうするべきだ、そうするに決まっていると信じている人でもあった。

「……愛されてんのかなぁ……。」そんな母の性格を知っているからこそ、栞は漏らす。「愛されてるわよ。結婚なんて、女が一生を捧げるんだから、愛してなきゃできないでしょう? 」テレビの画面はとっくにシャンプーのCMを終え、結婚雑誌のCMになっていた。


 母は、栞が学生の頃からよく言っていた。「海里はああだから、きっと結婚できないでしょうねぇ……。」悪意はない。ただ淡々と、明日の夕飯の献立どうしようかしら、とでも言うようなトーンで、よく溜め息を吐いていた。

「子どもに遺伝しないとも、言い切れないからねぇ……。」昔と同じトーンで、母は話し続ける。その視線はぼんやりとテレビの画面を見つめていた。

「いろんなお医者さんに罹ったわ。でもみんな、『ちょっと個性が強いだけです、障害はありません』って。正直障害があるって言い切った方が、あの子は生きやすいだろうにって、何回思ったことか……。」娘に横顔を向けたまま、溜め息に混じえて独り言を漏らす母の目には、涙が溜まっていた。

「貰ってくれるなら、お相手の方がどんな人でもいいわ。……いい子、だからねぇ……。」褒めながら指でカップを撫でる母の言葉に、嘘はないのだろう。母が言う『いい子』だって、文字通り息子を褒める愛の言葉だ。この人はちゃんと、息子のことを愛おしく思っている。家族以外の人に愛されてほしいとも思っている。

 ただ、愛されてもおかしくないとまでは思っていない。全肯定を愛と呼ぶのなら、母は海里を愛していないということになってしまうのだろう。なんて、ふと栞は海里の幼なじみを思い出した。


 所詮、無条件で見返りを求めない受容なんて、ありはしないのだ。

「子どもの話は、早いんじゃない? 」なぜか無性に向き直ってほしくて、栞はマグカップに縋りながら口にした。「私のときみたいに、妊娠が先なわけじゃないでしょ? 海里のところが子どもを前提に結婚するかは、わからないじゃん。」

「……どういうこと? 」はたと栞が顔を上げれば、望み通り母はこちらを向いていた。だが、その表情は栞がもう二度と見たくないと思っていたものだった。

「海里が、そう言ったの? 子ども欲しくないって、欲しくないけど結婚するって……。」「ちがう! わ、私はただなんとなくそう思っただけで……! 」栞が子どもを亡くし、産めないとわかったときと、同じ顔だった。

「ふたりの希望とかはわからないけど、海里のお嫁さんが、私みたいなことにならないとは言い切れないじゃない。私が言いたいのはそういうこと。母さんがあんまり先のこと考えても、取り越し苦労かもしれないでしょ? 」なんとか母の笑顔を取り戻したくて、栞は一心不乱に口を動かした。


 母はしばらくきょとんとしていたが、栞が肩で息を整えるほど焦っていると知ったせいか、柔らかく微笑んでみせる。「なぁんだ、そういうことね。」穏やかな笑みでカップに指を伸ばすと、母は上品にハーブティーを飲んだ。

「そのときは、そのときよ。ただ私は、海里のせいで他所様のお嬢さんの大切な時期をドブに捨ててほしくないだけ。」ドブ、って。栞は絶句した。声が出なかった。でも母は栞の異変に気付かず、ニュースになったテレビ画面を眺めているだけだった。


 栞だって、母の言いたいことはわかる。海里ももう二十六歳。彼女も同い年らしく、お互いに結婚適齢期と言えるだろう。正社員として八年ほど働いた海里には、貯金だって多少ある。妊娠のことを考えれば、今結婚するのは正解だと言えるだろう。逆に、今結婚を逃せば、相手側はどんどん妊娠しづらくなってしまうかもしれない。これから先、いつどんなことがあって妊娠できない身体になるかなんてわからないのだから。

 栞は、自分の身体が震えるのがわかった。もう約十年になるのに、まだあの瞬間を夢に見る。

 栞がいるからこそ、母はそこまで強い言葉を使えるのだろう。もし、海里が子どもを望んでいないとして、そしてもし、相手が子どもを望んでいたとして。相手が海里の希望を飲んで、若い時間を結婚生活に費やすのならば、それは確かに母からしたら不幸かもしれない。でもそもそも、それらは全て想像の前提であり、そしてどんな都合があろうとも、自主的に結婚しようと決めたふたりの選択を『ドブに捨てる』だなんて。

 撤回してほしい。栞は強く、そう思ってしまった。


「母さん。」だからこそ、母が触れてほしくないとわかりきっている話題に触れた。「伊藤さん、元気にしてるかな。」

 母の眉尻が、ぴくりと反応した。「もう十年くらい前、か。結構大変だったみたいだけど、あれから連絡とかないの? それこそ海里が小さい頃は仲良くしてたじゃん? 」「知らないわ。」母の声は強かった。

「どこに住んでるのかも、知らない。海里だって忘れてるわよ。」それはどうだろうか。栞は目を伏せた。母の顔を、見たくはなかったのだ。

「嫌なこと思い出させないでよ。せっかく幸せムードなのに。」誤魔化すように笑う、母のそんな癖を見ると、海里を見ているようだった。「そんなに嫌いなの? 」目を伏せながらも、栞は食い下がらなかった。

「どうして? 母さんはなにを言われたの? 」栞は、温和で友好的な母がそこまで言う理由がわからなかった。そりゃあ海里と隣の幼なじみくんの距離感は、異常なほどに近かったが、母の話を聴くに、向こうの母親だって、その異常性は感じ取っていたはずだ。多少馬が合わなくとも、目的が同じならばむしろ手を取れそうな気がしないでもないが。

「あぁ、そういえば、栞には言っていなかったわねぇ……。」母の細い指が、つうっとカップの柄をなぞる。「母さんね、人生で初めて怒鳴られたの、伊藤さんだったのよ。」怒鳴られた? 栞の瞳孔が開く。

「海里は知っていたけどね。母さんも、いらない心配はかけたくなかったし、押し掛けてきたのも精々二回くらいだったし。……まぁ、母さんもあんな伊藤さん初めて見たから、驚いたけどねぇ……。」「ちょ、ちょっと待って? 」栞の声は、震えていた。

「え、怒鳴られたって、押し掛けてきたってなに? いつ? そんなの初めて聴いたんだけど……なんで、なにをそんなに……。」「ごめんね、栞。落ち着いて? 」狼狽える娘を前にして、なによりも先に謝罪が出てきてしまう母が嫌いだ。栞は母に謝らせたかったわけではないのに、これではまるで、栞が母に怒っているみたいじゃないか。

「違うの。私が、って言うよりも、海里があまりにも息子さんと一緒にいるから離してくれっていう……海里への怒りがほとんどだったの。伊藤さんは息子さんの自立のために、学校にもクラスを分けてくれって頼んでいたり、息子さんを塾に入れたりしてた、教育熱心な方なの。」ほとんど、って、じゃあ母さんだってひどいことを言われたってことじゃないの?

「そんな、ひどいってほどじゃないわ。私は大学も出ていないし、出身もこっちじゃないからって。言われたのは、そういう事実くらいよ。ただ母さん、びっくりしちゃったの。怒鳴られるのって怖いのねぇ……身体動かなくって、わけもなく涙が出ちゃってねぇ……? 」でも、向こうの旦那さんが来て助けてくれたの。二回とも、家には海里が居たから、呼んでくれたんでしょうねぇ。家の固定電話の電話帳に番号入れておいてよかったわぁ。


 間延びした母の口癖が、嫌に栞を苛立たせた。海里だって、家に居たなら割って入れば良かったのに。そもそも諸悪の根源は海里なのだから、海里が入っていけば怒りの矛先は海里に向いて、母は守れただろうに。

 結局、そうやって怒りに直面するほどの覚悟は、あいつになかったということなのだろうか。まだ海里が高校生だった頃の会話を思い出し、栞はまた目を伏せた。


 海里が幼なじみくんのことを好きだったのは、揺らぎない事実だ。あの後、どういう遷移を経て今に至るのかは知らないけれど、結局はその程度の覚悟だったのだろう。きっとそうだ、そうに決まっている。

「ただね、そのときに言われたの。」母の指は、まだカップをなぞっていた。「ふたりがずっと一緒に居たら、お宅の子はずっとあのままですよ、って。」覚悟という文字が、栞の中でふよふよと漂ったまま、不自然に停止した。

「伊藤さんのことは苦手だけど、嫌いじゃないの。実際、凄く賢い人だとも思う。あの人が言ってくれなきゃ、事の重大さにも私は気付けなかったもの。」母だって、覚悟を持っていたのだ。

 そういえば、母は実家に帰省すると、いつもよりずっと口数が少なくなって笑い方が下手になる。もしかすると、さっきの子どもだの遺伝だのという話は、母が母になる前に散々言われた言葉なのではないか?

 あぁ、またこれだ。栞の手が、額に当てられる。あの日、まだ高校生だった弟と踏み入った話をしてから、今まで自分がいかに考えなしだったかを思い知らされる。見えるはずのものを見てこなくて、その上で上辺の幸せだけを掬いとって幸福な人生を甘受しているかのような、浅はかさ。

 そんなもんだよ、と夫には言われた。大体みんななにも考えていないし、俺はそんな栞が好きだよ、とも言われた。

 全部全部、あの業突く張りで無欲な頭の硬い弟のせいだ。深いことは考えず、楽しい方を見て、自分が幸せだと思い込むことこそ、みんなが呼ぶ幸せだと、そう本気で信じ続けられるはずだったのに。


「……か、」声が掠れる。「母さん、わたし……」ごめん、と言いたかった。でも同時に、先程までの自分の感情が喉に突っかえる。今栞が謝ってしまったら、母が怒っていたことになるのではないか。母は心配をかけたくなくて、ただその一心で今の今まで隠しごとをしてきたと言うのに、その気持ちを無碍にしてしまうのではないか。

 あぁ、嫌だ。栞の指が、ぎゅっとマグカップの柄を握り締める。あいつは、海里はこんな暗い渦の中にずっと居るというのだろうか。そんなの、考えるだけで足がすくむ。指標を失ってしまうだろうし、誰のことも信じられなくなる。


 そこまで考えて、はたと栞の視線は前に座る母の方へと上がった。そしてその表情で、合点がいったのだ。

「栞、大丈夫? 」母の表情は、心配そのものだった。愛されている、と一瞬で自覚できるものだった。きっと幼なじみくんも、同じような表情で海里を見ていたんだろう。

 海里は、覚悟があって幼なじみくんと一緒に居たわけではない。覚悟を持って一生を添い遂げるのが家族だと言うのならば、海里は彼と家族になりたかったわけではないのだろう。ただ、ただ海里は、「……愛されてたんだなぁ……。」言った途端、涙がぶわりと溢れた。理由はわからなかった。



 無条件の肯定だけが愛だとは思わない。それが最高で至上というわけでもない。わかっている、否定も提案も反発も、相手を想ってのものならば全部愛だ。

 でも、他人のことばかり考えてしまう海里にとっては、全肯定が一番心地よかったのだろう。自分の名前の漢字を知るより前からの仲の相手から、身体が蕩けるほどの愛を誰よりも近くで浴び続ければ、離れるなんて考えられもしない。

 ライナスの毛布、という単語が浮かぶ。なにをするにしてもずっと持っていて、そばにないと安心できない。絵本の中の少年にとっての毛布は、弟にとって幼なじみだったのだ。もっと言えば、幼なじみからのみ与えられる全肯定の愛だったのだ。

 でも、弟が恋を見つけて、全てを肯定することはできなくなった。どちらかが覚悟を持って向き合い、一生を捧ぐと誓えればまた違ったのかもしれないけれど、お互いにかかった呪いがそれを許さなかった。

 そしてその呪いをかけた犯人は、姉である自分も含まれてしまう。「栞、どうしたの? どこか痛いの? 」ちがうの、母さん、ちがうの。

 溢れる涙を止められないまま、栞はぼろぼろと泣いた。びしょびしょに濡れた顔を隠したくて手で覆うが、全然間に合わなかった。席を立って栞の横に寄り添い、背中を撫で続ける母になにも言えないことがもどかしい。

 私たちは呪いをかけてしまったんだよ。呪いを断ち切って、海里のことを考えて、言葉をかけることができなかったんだよ。あの子は散々それをしてくれたのに、あの子が口下手なのは、相手のことを考えて、自分の物差しを押し付けないようにと自分に課してきたからなのに。なのに私たちは、自分の物差しであの子の幸せを推し量ってきてしまったんだよ。

 そう言いたかったけれど、どれも言葉にならなかった。なったとしても、母に聴かせたくはなかった。海里の深い傷を想って泣いてしまうくらいには、弟を愛しているが、それを母にぶつけることを躊躇してしまうくらい、母を愛しているから。


「栞、大丈夫よ。」母の口から、無条件の肯定が生まれる。「父さんも母さんも、海里も幸せだから。あなたが泣くことなんて、なにもないの。」

 素直に頷くことはできなかったが、お願いだからそうであれと切に思った。海里が心から望んで結婚をすると、私に信じさせてほしい。お互いに愛し合って、そしてその結果が父も母も望んだものになってほしい。

 なんて、相も変わらず幸せな思考回路である。栞の涙腺は、なお一層熱くなった。こんなお花畑のような思考であることが、心底恥ずかしかった。

 酢谷栞は、本当に幸せな娘である。

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