されど少女は死者の墓を暴く

主人を守れず、護衛をクビになった俺は、主人トリスタン卿を殺した犯人を見つけるために一人の探偵の元を訪れる。とある通りにある古びたアパート、その12号室に歴史家兼探偵クロムウェルがいた。
「歴史とは勝者の記録だ」
クロムウェルは歴史の闇に葬られた人物の子孫こそがトリスタン卿を殺した犯人に繋がるという。
「イゾルデの子孫を探せ」
安楽椅子型探偵であるクロムウェルのもと、俺はイゾルデという人物を探す。
しかし、イゾルデを探す俺とクロムウェルの元に黒い影が迫っていた。

「ここにキング、クイーン、ジャック、そしてジョーカーの4枚のカードがあったとしよう。本来彼はジャックのカードを引くはずだった。けれど、嵌められ、ジョーカーのカードを引かされてしまう。もし、ジョーカーを引いてしまったことで彼が憂き目に…続きを読む